>
>
>
感受性対策!「認知療法」で拡大解釈をやめる⑤

感受性対策!「認知療法」で拡大解釈をやめる⑤

コラム④では、感受性が高い原因「居場所感」について解説していきました。気を使いすぎて誰かと一緒にいると疲れてしまうため、居場所がない…と感じることが多いという研究をご紹介しました。

今回は、感受性が高い時の対処法「認知療法」についてご紹介していきます。

感受性と拡大解釈

感受性が強くなりすぎる1つ目の原因は「悪いところを大きく捉える」です。

感受性が豊かな人は、悪いところを敏感に感じ取り、大きく捉えてしまう特徴があります。例えば、ちょっとしたケアレスミスであるのに、それを重大なミスとして責任を大きく感じてしまう。といったことです。

針塚ら(2017)では、大学生を対象に否定的思考の尺度を検討する際に、以下のような場面設定をして思考のパターンについて検討しています。こちらを例に見ていきましょう。

<場面設定>
アルバイト先で上司に呼び出される場面
<思考様式>
拡大解釈
「何かあったのかな。もしかして、自分のせいで皆に迷惑を掛け てしまったのかな。呼ばれるってことは、普通のミスじゃなくて、大きなミスをしてしまっていて、もしかしたら、クビって言われるかもしれない。あ一、クピになっちゃうよ。どうしよう。クビになったらおしまいだ。」

こうした拡大解釈思考は、過剰な心配や気持ちの切り替えの困難さもあり、気分障害や不安障害などにもつながりやすい要因であるとしています。

感受性が高すぎる人は、小さな失敗でも重大な失敗であると捉えてしまいがちです。過剰に反応して動揺してしまうと、仕事ではうまく切り替えられなかったりします。

認知療法で捉え方を変えよう

ほんの小さなことなのに、それを大きな問題として捉えてしまうことを、拡大解釈と言ったりします。これは認知療法では、認知のかたよりとして捉えられ、バランスの取れた考え方に変えていくことができます。

そのためにまずは、認知の偏りに気づいてく必要があります。今回は認知の偏りに気づく練習をしてみましょう。

練習問題
<事例:Aさん(カフェの店員)>
・責任感が強い
・ちょっとした事で動揺しやすい
・後輩は商品出し係をしている
・最近レジ係をAさんがメインでやるよう任された

Aさんはいつものように、レジ係で接客をしていました。昼時になると客足が増えてきました。通常はレジ隣のカウンターから商品をお出しするのですが、スムーズにお客さんを流そうと、自分でコーヒーを用意してレジから出すことにしました。

しかし、お客さんに商品を渡した後また次の接客があり、商品を出す係の後輩には伝えるの忘れてしまいました。知らない後輩は商品を用意して、お客さんを呼びます。呼ばれたお客さんはすでに商品を持っているので、不思議そうにしていました。

【そのときAさんが考えたこと…】
「後輩には悪いことをしてしまった。お客さんも困ってしまい、変な店員だなと思ったに違いない。せっかく先輩は仕事を任せてくれたのに降ろされるかもしれない。」

このAさんが考えたことで、認知の偏りである拡大解釈をしている部分はどこでしょうか?

解答例
拡大解釈をしているところ
⇒先輩は仕事を任せてくれたのに降ろされるかもしれない
一度の失敗で、仕事を降ろされると考えるのは拡大解釈かもしれません。小さな失敗を大きく捉えてしまうのは認知の偏りがあると考えられます。

感受性が強すぎる原因とその対処法をわかりやすく解説感受性が高い人はちょっとしたことでも、大きな失敗と捉えて自分を追い込んでしまう傾向にあります。まずは、認知の偏りで破局的な考えに拡大解釈していないかをチェックしてみましょう!

★認知療法を「現実的に考えよう!」

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります

人間関係講座

目的

①特徴・強すぎるHSPとは?
②3つの感受性を知っておこう!
③敏感の原因「HSP」とは?
④「居場所感」の不足が原因
⑤「認知療法」で拡大解釈をやめる
⑥「強みに変える」方法
⑦「目的本位」に行動する

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→