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傾聴スキル「感情の明確化」信頼感を高める

傾聴


傾聴スキルで信頼を得る「感情の明確化」とは?⑥

コラム⑤は、「①言葉を使った傾聴スキル」から、要約のオウム返しをご紹介しました。4つのオウム返しの中でも難易度が高めのテクニックでしたが、長文や繰り返し利用ができる便利な傾聴スキルでしたね。たっぷり練習をして習得を目指していきましょう。

「①言葉を使った傾聴スキル」の5回目となる今回は「感情の明確化」を解説していきます。今回は傾聴の中でも応用スキルで難易度が上がってきます。援助職や福祉関係の方は是非参考にしてみてください。

感情の明確化とは?

感情の明確化とは、相手が言語化できない気持ちを言葉にできるよう働きかける傾聴スキルです。例えば、友人が次のように話したとします。

「浮気ばかりする彼氏と別れることができたんだけど…なんだか…」

自分の気持ちをうまく言葉にできない友人に対して、友人自らが気持ちに気づけるよう働きかけます。特に、言葉にできない微妙な間「…」が出たときによく使います。具体的には

「そうかあ・・・もしかして寂しい気持ちがあるの?」

このような言葉を友人に伝えることで

「そうだね…寂しいのかも。やっぱり好きな人だから、ちょっと寂しいかな…」

など、友人が自分の気持ちを整理する手伝いをしていくのです。相手がちゃんと言語化して話せるタイプなら、感情の明確化は使わなくてもOKなのですが、相手が口下手で気持ちをうまく表現できない雰囲気がある時はよく使います。

相手の気持ちを明確にする傾聴スキル

感情の明確化は、相手の漠然とした気持ちを明確にする事ができ、潜在的相手がちゃんと言語化して話せるタイプなら、感情の明確化は使わなくてもOKなのですが、相手が口下手で気持ちをうまく表現できない雰囲気がある時はよく使います。

このように、相手の気持ちを代替して表現していく傾聴姿勢があると、相手は話しやすくなり、また悩みの解決もしやすくなるのです。

傾聴姿勢で感情の明確化を目指そう

事例を確認!感情の明確化

感情の明確化の、特徴とメリットが確認できたところで、事例を見ていきましょう。

事例1
Aさん「最近、勉強に気持ちが向かないんだよね…。」

Bさん「○○君のことが気になっているんじゃないの?」

Aさん「やっぱりそうかな…。自分ではあまり認めたくないんだけど○○君からの連絡が無いから心配で仕方ないんだ。勇気を出して連絡してみようかな」

感情の明確化で気持ちを引き出す

事例2
Aさん「仕事では人一倍頑張っているつもりだけど、上司からは新しい業務をなかなか任せてもらえない…。同僚の〇〇君は新しいプロジェクトにも入れて…なんだか複雑な気持ちだな…・」

Bさん「うんそれで。」

Aさん「自分だけ努力を認めてもらえてないような気がして…」

Bさん「なるほどね~。もしかして悔しかったのかな?」

Aさん「そう、そうだね。悔しかった。焦りもあるんだけど悔しい気持ちが強いかな…」

傾聴スキルで相手の気持ちを明確にする

事例3
Aさん「布団に入っても、なかなか寝付けなくて…」

Bさん「何か気になることがある?」

Aさん「試験が近くてね・・・。」

Bさん「心配な気持ちなのかな?」

Aさん「そうだな~、不安かも…。どれだけ勉強してもやり足りない気持ちになるんだ~。」

気持ちを明確にする傾聴スキル

実際の会話では、もっとプロセスが複雑になるので、事例のプロセスを参考にその場の会話にあった構成で、感情の明確化を図ってみてくださいね。

傾聴スキルで信頼関係も築く

今回ご紹介した「感情の明確化」は、相手にもわからない漠然とした気持ちを傾聴で明確にしていくため、とてもむつかしい傾聴スキルです。また、言葉によっては相手の気持ちを傷つけてしまうこともあるので、注意が必要です。

感情の明確化は、狙った気持ちと異なることもあると思います。しかし、うまくできなくてもok!動揺せず、傾聴姿勢を維持するようにしましょう。相手の気持ちを理解しようとする姿勢は、相手との信頼を強くしてくれると思いますよ。

次回は、言葉を使った傾聴スキルから「自己開示」をご紹介します。引き続き傾聴力を伸ばしていきましょう!

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