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気遣いができるようになるメンタライゼーション③

気遣いができるようになるメンタライゼーション③

コラム①では、気遣いについて概観していきました。コラム③からは具体的な改善方法について解説していきます。少しおさらいをすると、「①メンタライゼーション」「②非言語の読み取り」の2つでしたね。

今回は①メンタライゼーションについて解説していきます。

メンタライゼーションとは

ここからは気遣い力を高める練習方法を2つお伝えします。気遣いができる方は、心理学的にメンタライゼーショ力があると考えます。メンタライゼーションとは、1990年代にイギリスの精神分析家であるフォーナギーが提唱した概念で、心理的な背景を読み取る力とされています。気遣いと絡めて再定義すると、

① 身の周りに起こった出来事を把握し
②心理的な背景を読み取り
③相手の尋常に配慮した行動をする

と定義できるでしょう。メンタライゼーションは、気遣いをする上で欠かすことのできない能力です。以下、詳しく説明します。

1.出来事を観察する
まずは相手が置かれている客観的な状況を分析します。自分が置かれている状況ではなく、「相手」を主語にして考えてみましょう。

2.相手の心理的な背景を考える
状況を分析できたら、その中で相手がどのような感情になっているか想像します。

3.配慮した行動を考える
最後にそのような感情を持つ相手と、自分がどのように関わっていくとお互い助け合えるか?考えていきましょう。

この3つはすべて関連していて、状況を考えることで心情が見えてきますし、その心情を考えることで「どうすべきか」といった行動を想像することができます。気遣いというと、相手の心情を考えて配慮するイメージが強いですが、その前後関係まで捉えることでより正確に相手の気持ちを察することができます。

練習問題で実践!

実際に例題から練習問題に取り組んでみましょう!例題を読んで、相手の状況を考えて、相手がどんなことを考えているか想像して、記入してみましょう。

気遣いに関する例題でコツを身に付けよう

例題
次の企画に向けて会議をしていました。出席者は、主任であるあなた、役職者、新人のCさんが参加していました。新人のCさんは会議に向けて、企画をいくつか練っていたみたいでしたが、上の人ばかりいる会議ではCさんだけ発言していませんでした。

では、Cさんの状況と、Cさんの心情について考えて、あなたはどう行動をしたらよいかを考えてみましょう。

Cさんの状況
⇒「               」

Cさんの心理的背景
⇒「               」

あなたの配慮行動
⇒「               」

 

解答例
Cさんの状況
⇒「上の人ばかりいる中で新人のCさんが会議に出席」「会議前に企画はいくつか練ってきている」「Cさんだけ発言をしていない」

Cさんの心情
⇒「上の人ばかりで新人の自分が発言するのは気が引けると思っているのではないか?」

あなたの配慮行動
⇒「Cさんのハードルを下げるために、暖かい声掛けをする。最初は失敗してもOk!いう事自体に意義があるよ(^^)ゆっくり話してみてね」と声掛けする。

気遣いをUP!

今回はメンタライゼーションについて解説していきました。相手の心理的な背景を読み取ることは、気遣い力を高めるうえでとても大切です。相手の状況も考えたうえで、配慮した行動ができるようにしていきましょう。

次回は、改善方法の2つ目「非言語の読み取り」について解説していきます。

★メンタライゼーションで気遣い力を高めよう

目次

①気遣いとは?心理の専門家が概観
②気遣い簡易診断とチェック
③メンタライゼーション
④「非言語の読み取り」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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