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気遣いコラム⑤バランスを取って上手な気遣い

気遣いコラム⑤バランスを取って上手な気遣い

コラム④では気遣い力を高めるために「非言語の読み取り」についてお伝えしてきました。表情筋や声のトーンを意識することで、相手の本音を感じ取ることができます。

今回は気遣いと心のバランスについてお伝えしていきたいと思います。

気遣いのし過ぎは注意が必要

気遣いができることは人間関係をうまく作るうえでも大事ですが、それが過剰になってしまうとそれも問題です。気遣いをしすぎると、

ストレス過多
対人恐怖
過剰適応

などに陥ってしまう可能性もあります。

気遣いをしすぎることで起こる問題として、気遣いとストレスの関係についての研究を紹介します。

満野ら(2013)は大学生255人を対象に、「抑制的気遣い」「友人関係」「ストレス反応」などの関連について調べています。

抑制的気遣い」とは、相手の都合が悪い時は言わなかったり、行動をしないこと。あえて距離を置くことでそっとしておくこと。などをいいます。コラム①でも詳しく解説しています。

この抑制的な気遣いをしすぎると、友人関係や心身のストレスにどのような影響があるかについて調査をしています。

その結果以下の図式が出ています。

相手に気遣いをしすぎて、自分の意見を言わなかったり、我慢をしすぎたりすると、友人関係でも孤立しやすいということを示しています。友人関係を良好にするには、気遣いばかりではダメだということです。

さらに、友人関係から孤立することで、ストレスも抱えやすいということを示しています。過剰な気遣いは良くないということがわかりますね!

バランスの良い気遣いを

このように、過剰な気遣いもストレスを抱えてしまったり、相手の顔を伺いすぎてしまうなどの問題もあります。つまり、気遣いにもバランスが大事ということになります。

過剰に相手に合わせすぎてしまう傾向がある人は、自分の気持ちも大事にしていくことも大事です。自分に無理のない範囲で気遣いをして、良好な人間関係を築いていくことが大切になるでしょう。

最後に、これまで「気遣い」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!気遣いができるためには、相手の状況や心情を読んだり、 適切な声掛けや行動が必要なため、高度なスキルが必要です。すぐには難しいかもしれませんが、ちょっとづつできることから心がけていくと良いでしょう。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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満野史子・今城周造(2013) 大学生の友人に対する気遣いとストレス・友人満足感の関連 日本教育心理学会総会発表論文集 55(0),272