空気が読めない人の解決策「オウム返し」②
コラム①では、空気が読めない状態について概観していきました。空気が読めない原因の対処法「傾聴スキルを身に付ける」について解説していきます。
空気が読めないと傾聴
空気が読めない人の多くは自分の興味のあることをよく話す一方で、相手の話を聴くのが苦手という特徴があります。傾聴は相手の非言語をたくさん読み取る必要があるので、とても疲れるのです。
だからと言って、自分の興味のある話しだけをしても、「空気が読めない」ままになってしまいます。そこで、傾聴が苦手な方に、最低限これだけはマスターしたほうがいい!というスキルをお伝えします。
「オウム返し」で空気が読めない・・に対処
そのスキルとはズバリ「オウム返し」です。オウム返しとは相手の言った言葉を伝え返し、人間関係を築く方法です。
EX
「昨日は埼玉新都心にはじめていきました」
↓
「へえ~埼玉新都心ですか」
「はじめてなんですね」
EX
「今年の目標は英語の勉強を頑張ろうと思っています」
↓
「頑張るんですか」
「勉強がんばるんですね」
こんな感じです。
簡単ですね!
オウム返しのメリットは、「自分の意見がいらない」というところが最大の長所です。「自分の意見がいらない」というのはどういうことでしょうか?もう一度確認してみましょう。
「昨日は埼玉新都心にはじめていきました」
↓
「へえ~埼玉新都心ですか」
このように相手が言ったことをそのまま返すだけなので、自分の意見が全くいらないのです。あくまで相手の意見を尊重して受け止めるだけなので、相手に寄り添ったコミュニケーションが可能となります。
自分の意見を優先するとズレやすい
逆に空気が読めない状態で、自分の考えをガンガン言うと、ズレやすくなってしまいます。
例えば
「埼玉新都心にいきました」
→「何線で行ったのですか?」
→「寒かったでしょう」
→「意外と混んでますよね」
こんな感じで返します。もちろんNGではないのですが、どこかちぐはぐな回答になる傾向があるのです。オウム返しは、自分の間違った解釈は入らないので、相手の発言を阻害することなく、気持ちよく話してもらうことができます。
そのため、空気が読めないという傾向がある方は、まずはオウム返しからじっくり練習してみると良いでしょう。会話の展開がかなりスマートになると思います。
4種類のオウム返し
簡単にオウム返しについて説明をしましたが、実はプロはオウム返しにもいくつかバリエーションをつけて返すようにしています。
①事実のオウム返し
事実をベースに返す
②感情のオウム返し
感情をベースに返す。相手の話に感情がある場合は優先。
③言い換えのオウム返し
相手の発言を少し変えて返す
④要約のオウム返し
長い発言を3分の1ぐらいにまとめて返す
意外とたくさんありますね。慣れるまでは何度も練習する必要がありますが、1度マスターすると一生使えるので、コミュニケーションで悩む方はぜひ練習してみてください。
たくさん練習したい場合は私たちが開催している講座でもお待ちしています。
なお言い換えのオウム返しと、要約のオウム返しは動画解説もあります。
良かったら参考にしてみてください(^^)
空気が読めないを克服!
まとめ
空気が読めない状態を改善する対処法として、相手の話をしっかり聴く「オウム返し」を挙げました。このようにコミュニケーションが苦手でも練習すると改善するスキルは複数あります。
講師の私自身最初は話すのが苦手だったのですが、練習でかなり改善することができました。
オウム返しが活用できると相手から好印象を抱かれたり、空気を読んだ発言ができると思います。ぜひ、日常生活に取り入れたり意識して使ってほしいと思います。
関連コラム
今回ご紹介した傾聴の技術はごく一部です。傾聴スキルは専門的なものも含めると30種類ほどあります。傾聴コラムでは、その中でも特に重要な5つのスキルを解説しています。
傾聴をより深く知りたい方は下記のコラムを参考にしてみてください。
傾聴の重要性
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