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仲直りを正しい謝罪をしよう

仲直りをする方法は「お互いの価値観を考える」②

コラム①では、仲直りについて概観していきました。今回からは具体的な対処法を解説していきます。少しおさらいすると、「①お互いの価値観を考える」「②感謝できないか考える」「③ストロークで話し合いの土台を作る」「④アサーティブに話し合う」「⑤気分一致効果」の5つでしたね。

今回は、「お互いの価値観を考える」について解説していきます。

価値観をすり合わせる

価値観のギャップを感じた時に、次のような態度をとると仲直りがなかなかできません。

1.相手の価値観を否定する
相手の価値観とのギャップが大きいほど、頭ごなしに批判したり「どちらが正しいのか」など白黒や勝ち負けをつけようとしがちです。

2.自分の価値観を押し付ける
自分の意見を強引に押し通そうとする人は、さらに価値観の溝が広がってしまいます。必要以上に頑固になると仲直りの余地が乏しくなってしまいます。

価値観は正しいも間違っているもありません。まずは相手の価値観の背景にある気持ちや考えに耳を傾ける姿勢が大切です。

門野(1995)の研究では次のように述べられています。
「良好な夫婦関係を築く上で、夫婦の意見が一致していることは重要であるが、話し合いで互いの意見を認知し合意を確認した場合の方が、より夫婦関係満足度は高い傾向にある」

つまり良好な人間関係では、お互いの価値観を尊重し、きちんと話し合って答えを出せば、絆を深めることができるということです。また、相手を理解しようとする姿勢が伝われば、仲直りのポイントを探すことができるはずです!

お互いの価値観を認めよう

価値観を認めるステップ

それでは、どのようにお互いの価値観を認めていけば良いのでしょうか。ここでは仲直り作戦として、4つのステップをご紹介していきます。

STEP①:話し合いたいと打診
喧嘩のレベルが中程度以下であれば、まずは相手に対して話し合いたいと打診しましょう。
(かなり深刻な場合はコラム4のストロークで土台作り)

STEP②:まずは価値観を聞く
相手の価値観を否定せずにまずは耳を傾けましょう。
仮に「相手が間違っている!」と感じても、理解を示す
ようにします。

STEP③:自分の価値観を伝える
次に自分の価値観を相手に伝えます。「自分が正しい!」
というニュアンスで伝えるのではなく、「私は○○に思う」
と断定形を避けて柔らかく主張しましょう。

STEP④:価値観のズレを検討
一緒にズレを確認して修正できないかチェックしましょう。
認められるところはお互いに認めて、価値観のズレを最小限に
していきます。

この4つのステップに沿って仲直りを実践すれば、ほとんどの場合は上手くいきます。相手の価値観を否定せずに、お互いに認め合って関係を修復していきましょう。

価値観と仲直り!事例で理解

それでは、お互いの価値観を認めて仲直りするステップを事例で解説していきます。

事例
①既読無視される花子さん
花子さんは美津子さんに「日曜日遊ぼう!」
とラインを送ったのですが、
既読無視されてしまいました。

②めんどくさがりの美津子さん
美津子さんはルーズな性格です。
花子さんからのラインに返信する
こともできましたが、後でいいや
と先延ばしに・・・

仲直り 方法

③怒りをぶつけてしまう
花子さんは怒りが込み上げてきて、
「無視するなんて最低!」「もう友達じゃないから」
と続けてラインを送りました。

仲直りのコツを理解

④美津子さんからの返信
数時間後、友人は「忙しかっただけなんだけど」
「花子の方こそ最低」との返信がありました。
それからというもの2人の間に気まずい空気が流れています。

 

STEP①:話し合いたいと打診

 

STEP②:まずは価値観を聞く

 

STEP③:自分の価値観を伝える

 

STEP④:価値観のズレを検討

 

解答例
STEP①:話し合いたいと打診
⇒この間の件で話したいことがあるんだけど
今度空いてる?と打診。

 

STEP②:まずは価値観を聞く
⇒やっぱり最近忙しいの?と聞く。

⇒「いや、私の悪い癖でつい返信後回しにしちゃった。
あの時はカッとなって忙しいと送っちゃった。」
思わしくない価値観でもまずは認める。

 

STEP③:自分の価値観を伝える
⇒そうだったんだ。ラインが返ってこないと不安になるから
出来る限り早めに返して欲しかった。

 

STEP④:価値観のズレを検討
⇒友人「なるべく既読したら返信するように気を付ける」
⇒花子「私ももうちょっと気長に待つようにする」

仲直りの方法

 

練習問題で理解を深めよう

それでは、仲直りを成功させるための練習問題に取り組んでいきましょう。

練習問題
ご自身の状況で仲直りしたい人を1人思い浮かべて以下の4つのステップに取り組んでみてください。STEP②と④はまずは想像でOKです。

STEP①:話し合いたいと打診

 

STEP②:まずは価値観を聞く

 

STEP③:自分の価値観を伝える

 

STEP④:価値観のズレを検討

何度か練習問題でシュミレーションしたら、実際に本番!行動に移してみましょう。予想通りにいかないこともあるかもしれませんが、否定せずに相手の価値観を受け止めるように意識してみてください。

価値観を認めて仲直り!

今回は、価値観の違いをすり合わせた方法についてご紹介しました。

相手の価値観を知ることで、自分には無かった新しい視点を持つことができます。価値観のギャップから、喧嘩になりそうなときはまずは一呼吸おいて、相手の考え方をイメージしてみてくださいね。

次回は、仲直りの方法の2つ目「感謝を伝える方法」についてお伝えします!お楽しみに!

★価値観が違うのは当たり前!2つのポイントで謝罪を!

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人間関係講座

目次

①仲直り!関係を修復法‐概観
②「お互いの価値観を考える」
③「感謝できないかを考える」
④「ストローク」土台を構築
⑤「アサーティブ」に話そう
⑥YESの確変「気分一致効果」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
「離婚に関する調査2016」(2016)リクルートブライダル総研http://bridal-souken.net/data/divorce/divorce2016_release.pdf
神原文子(1992)「夫および妻の夫婦関係満足度を規定するもの」愛知県立大学文学部論集(社会福祉学科編),41,37‒6.
門野里栄子(1995)「婦間の話し合いと夫婦関係満足度」『人間科学年報』第20号,人間科学会
ジョン・M・ゴットマン&ナン・シルバー(2017)「結婚生活を成功させる七つの原則/(翻訳)松浦秀明」第三文明社