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仲直りを促進させる「感謝を伝える法」③

仲直りを促進させる方法「感謝できないかを考える」③

コラム①では、仲直りについて概観していきました。今回からは具体的な対処法を解説していきます。少しおさらいすると、「①お互いの価値観を考える」「②感謝できないか考える」「③ストロークで話し合いの土台を作る」「④アサーティブに話し合う」の4つでしたね。

今回は、「②感謝できないか考える」について解説していきます。

感謝と仲直りの関係

感謝の気持ちを持つことで、仲直りへの意欲を高めることができます。例えば、母親と喧嘩している場合、

・母はいつもうるさい
・お母さんは頑固すぎる
・勉強しろ!以外言えないのか

と母親に対してマイナスな面が際立ってしまいがちです。このような気持ちではなかなか仲直りしたいとは思えませんよね。しかし、実際には、母親には「感謝できる部分も」確実にあるはずです。

・料理を作ってくれ
・洗濯してもらえる
・相談に乗ってくれた

などなど、「感謝できないか」を考えることで、相手へのイメージが前向きになり、仲直りへの意欲を高めることができるのです。

 

仲直りの仕方

感謝の気持ちを考える

仲直りのために、感謝の気持ちを考える方法は以下の2つステップがあります。

① もし○○がいなかったら?
○○に入るワードは仲直りしたい対象の人物に設定しましょう。今回は例としては、もしも父がいなくなったら…どんなことが発生するか想像して書いてみましょう。ポイントは、普段の些細な出来事に、目を向けることです。

例えば

・育ててくれる人がいない
・養ってくれる人がいない
・相談に乗ってもらえない

家族がいて世話してくれることを当たり前と思ってませんか?もしも母がいなくなったら…と考えると、母親の存在の大きさに気付けるとおもいますね。それが仲直りしたいという気持ちを改善してくれます。

②感謝の気持ちに変換
①で出した状況を感謝の言葉の形に変換してみましょう。

・育ててくれてありがとう
・料理を作ってくれてありがとう
・洗濯してくれてありがとう

感謝の気持ちに変換すると、「ありがとう」が発見できますね。

事例でチェック!

それでは事例をもとに「感謝の気持ちを伝える法」を見ていきましょう。

事例
会社で次長として勤務するサトウさんは、部下のマツモトさんと仕事をしています。繁忙期に入ってから部下の仕事の失敗が頻繁に起きるようになり、サトウさんは日々フラストレーションを溜めるようになっていました。マツモトさんに強く注意することが多くなり、職場が険悪なムードに包まれています。

まとめると、

・マツモトさんと仕事
・繁忙期で部下が失敗
・強い口調で叱る

といった状態です。そんなサトウさんの状況に感謝の気持ちを伝える法を活用してみましょう。

①マツモトさんがいなくなったら?
・事務所のタスクが終わらない
・仕事が遅れてしまう
・繁忙期を乗り切れない

②感謝の気持ちに変換する
・タスクを進めてくれてありがとう
・事務所に作業してくれてありがとう
・繁忙期も協力してくれてありがとう

実践!練習問題で理解

それでは練習問題として、みなさんが仲直りしたい相手に対して、「ありがとう」を見つけて感謝の気持ちを作ってみましょう。

練習問題
① もしも〇〇がいなかったら?

 

②感謝の気持ちに変える

 

 

 

解答例
① もしも〇〇がいなかったら?
⇒掃除してもらえない
②感謝の気持ちに変える
⇒毎日きれいに掃除してくれてありがとう!

① もしも〇〇がいなかったら?
⇒相談に乗ってもらえない
②感謝の気持ちに変える
⇒相談に乗ってくれてありがとう!助かってる

感謝の気持ちは幸福感を高める

感謝で仲直りを促進!

今回は感謝できないかを考えて、仲直りする方法を見ていきました。日々の感謝できるポイントに気が付くだけでも、仲直りも促進されます。ぜひ、もし○○がいなくなったら、と考えて感謝できないかを考えていきましょう。

次回は、仲直りの方法の3つ目 「ストロークで仲直りの土台を作る」についてご紹介します。  

★仲直りのコツは「感謝できないかを考える」

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人間関係講座

目次

①仲直り!関係を修復法‐概観
②「お互いの価値観を考える」
③「感謝できないかを考える」
④「ストローク」土台を構築
⑤「アサーティブ」に話そう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
伊藤絵美(2011),ケアする人も楽になる認知行動療法入門 BOOK1,医学書院,東京.三田村仰 , & 横田正夫 . (2006). アサーティブ行動阻害の要因について .  パーソナリティ研究 ,  15 (1), 55-57.