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仲直りしたい

仲直りが上手い人と下手な人の特徴!「アサーティブ」に話そう④

コラム①では、仲直りについて概観していきました。重要な要素としては、「①謝罪の仕方」「②感謝を伝える方法」「③仲直りがうまい人下手な人の違い」の3つでしたね。

今回は、「③仲直りがうまい人下手な人の違い」について解説していきます。

アサーティブとは?

アサーション(アサーティブコミュニケーション)とは相手を尊重しつつ自身の主張も通すための技法で、1950年代のアメリカで心理療法として誕生しました。もともとは対人関係を良好にするための行動療法として始まった手法ですが、アメリカの人権運動に結びついたことで心理療法にとどまらず拡大しました。

日本へは1980年代頃に登場し、現在は教育現場やビジネスの場、そして日常生活へと広がってきた手法です。

3つの伝え方を知ろう

アサーションをコラム②で軽くをお伝えしましたが、ここではより深く解説していきます。対人関係でのコミュニケーショ方法には3つのタイプがあります。

アグレッシブ型(攻撃的)
自分の意見や気持ちを優先するタイプ

ノンアサーティブ型(非主張的)
相手の意見や気持ちやを優先するタイプ

アサーション型(主張)
自分と相手両方の意見や気持ちを尊重するタイプ

アグレッシブ型やノンアサーティブ型のコミュニケーションは、喧嘩やストレスにつながりやすいという特徴があります。

良好な人間関係では、アサーション型のコミュニケーションを意識しましょう。

「お互いの気持ちの尊重すること」

自他自尊のコミュニケーションが喧嘩の仲直りはもちろん、喧嘩を回避することにもつながります。

例えば、普段のたわいもない会話で

・相手が急に不機嫌になった
・頼みごとをすぐに断られた
・意見をネガティブに捉えられた

このような場面はよくあると思います。しかし、伝え方によっては相手を傷つけてしまい、言い争いや喧嘩の引き金にもなりかねません。このような時に、自分の感情を率直に伝える「アサーション」という考え方を使うことで良好なコミュニケーションが図れます。

アサーションを使うことで仲直り、喧嘩の回避をしていきましょう!

仲直りが上手い人下手な人

ここで、3つの自己表現の違いを例文をもとに確認していきましょう。

タロウさんは残業の多いサラリーマンです。休日に恋人とのデートをする予定だったのですが、寝坊して30分ほど遅刻してしまいました。相手は言葉では「全然大丈夫、気にしないで」と言っていたのですが、表情が暗く、声のトーンも下がり気味でした。デート中も終始気まずい空気が流れています。

アグレッシブ型(攻撃的)
こっちは忙しいんだから、
30分寝坊したぐらいで落ち込まないでよ。

ノンアサーティブ型(非主張的)
僕が寝坊したことが悪かったね。ごめん。
もっと早く起きれていればと思うよ。

アサーション型(主張)
僕が寝坊したことが悪かったね。ごめん。
最近、仕事が立てて込んでてよく眠れてないんだ。

このように、攻撃的になりすぎると仲直りどころか、さらに険悪なムードになってしまいます。かといって、非主張的になりすぎると、本音が言えずストレスが溜まってしまいます。

そこで、アサーションを実践することで、相手の気持ちに寄り添いつつ、しっかりと自己主張ができますので、気持ちよく仲直りすることができます。

アサーションで仲直り

それでは練習問題でアサーションを使って仲直りしてみましょう。

練習問題1
ジロウさんは、医療機器メーカーの営業職10年目のベテランです。先日、部下と一緒に取引先のところへプレゼンしに行きました。その時、部下が謝ってお茶をこぼしてしまい、取引先の大事な資料を濡らしてしまいました。プレゼンが終わったあと、ジロウさんは部下に「なんでそんなミスをするんだ!」と怒鳴ってしまいました。その部下とは現在も、険悪なムードが流れています。

アサーションで仲直り

 

解答例
アサーションで仲直り
⇒「この間は少し言い過ぎた。ごめん。
  大事な取引先だから緊張するのはわかるけど、
  今度は、焦らずゆっくり対応していこう。」

 

練習問題2
しずかさんは心理学が大好きです。趣味で何冊も本を読み、誰といても心理学の話しばかりしてしまいます。先日、お付き合いしているパートナーから、「その趣味ちょっと変だよ」「なんか怖い」と言われてしまいまいました。しずかさんは、「勉強することの何が悪いの?」と反論して、喧嘩になってしまいました。

アサーションで仲直り

 

解答例
アサーションで仲直り
⇒「もっとあなたとの時間を大切にすべきだったね。ごめん。
  私は心理学が好きだから、これからも学んでいくけど
  一緒にいるうちは、あなたと向き合いと思う。」

練習問題はいかがでしたか?攻撃的な主張だと、相手の気持ちを逆なでして、より喧嘩を悪化させかねません。一方、アサーティブに「お互いの気持ち」を受け入れることで、一気にしおらしく柔らかい印象になります。相手にも気持ちが伝わり、責める感じも軽減されるのです。

仲直りは伝え方で決まる

今回は喧嘩の回避や仲直りで使える伝え方「アサーティブ」についてご紹介しました。アサーティブなコミュニケーションは、、互いに大切にされていると感じながら、良好な人間関係を築いていけます。日頃から伝え方を意識することで、喧嘩は未然に防ぐことが可能です。そしてもしも喧嘩になったときにもアサーティブな伝え方で仲直りをしていきましょう。

★Iメッセージで喧嘩を回避!仲直りのいらないコミュニケーションを

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人間関係講座

目次

①仲直りする方法-概観
②心理学的な謝罪のコツ
③「感謝を伝える法」とは
④仲直りがうまい下手の特徴

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
ジョン・M・ゴットマン&ナン・シルバー(2017)「結婚生活を成功させる七つの原則/(翻訳)松浦秀明」第三文明社
平木典子(1993)「アサーション・トレーニング-さわやかな<自己表現>のために-」金子書房