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人間関係を深める帰属意識を解説

人間関係を深める帰属意識④

コラム③では、コミュニケーションスキルの1つ「アサーション」をご紹介しました。主語を「わたし」に変えて自分も相手も大切にしたコミュニケーションをしてくださいね。

今回は「帰属意識」について解説します。

帰属意識とは?

帰属意識は、ある特定の集団に対して一体感を持つかどうかの事です。自分がその集団の「メンバー」であるという意識や自覚を、どの程度持っているかということになりますね。

例えば、

・勤めている会社
・参加しているプロジェクトチーム
・学校のサークルやクラブ

このような集団では、帰属意識を持つ人が多いと思います。

帰属意識は協調性の源ともいえるため、組織内で良好な人間関係を構築するには、欠かせない要素と言えます。

3つのメリット!帰属意識を持とう

帰属意識を持つことにはメリットがあります。ここでは、帰属意識を持つことでの代表的な3つのメリットをご紹介します。

1:幸福感が増す
帰属意識は、幸福感を高めることが研究で分かっています。

北川・藤井(2012)は、共同体帰属意識と主観的幸福感について研究を行いました。具体的には、「地域や組織が自分自身と深く関係する(帰属意識)」という意識と「幸福感」の関係について統計を取りました。その結果、

組織への帰属意識が高い
幸福感はプラス(0.183**)

組織への帰属属性が低い
幸福感はマイナス(-0.165**)

の関係にあることが分かりました。

このことは、自分が所属する組織に愛着を持つほど、幸福感が増す傾向があると考えることができますね。

2:周囲のサポートが増える
帰属意識が高い人間関係では、お互いにサポートしあうことができます。そのため、一人では成し遂げられない目標の達成や、良い成果をあげやすくなります。

心理学の世界では、返報性の原則という用語があります。これは、自分が受けたサポートや利益を相手に返そうとする心の動きのことです。

例えば、

同僚から夜食を差し入れてもらったら
⇒今度何かご馳走したい
友だちから授業のノートを借りたら
⇒今度は自分が貸そう

など、周りから助けることで自分も同じくらいサポートしたいと思う場面です。

このように所属した組織では周りを助けた方が、結果的に自分を助けてくれる人が増えることにつながるのです。

3:知識が増える
特定の集団に所属し帰属意識を高く持てると、自分一人では手に入らない特別な情報を入手できるというメリットもあります。

例えば、ある大学教授のゼミに所属していることで得られる就職情報などもその1つですね。

帰属意識が低いと、孤立しやすいために情報が偏りやすく、自分の考えを客観的に見る機会も失ってしまいます。知識の幅を広げるためにも、帰属意識が高く持てる組織に所属する事がよさそうですね。

人間関係を帰属意識で深めよう

深い絆がある人間関係を!

今回は、組織内での一体感を作る「帰属意識」についてご紹介しました。

個人主義や一匹オオカミはかっこいいイメージもありますが、こだわりすぎると人間関係が寂しいものになってしまいます。帰属意識が高く持てる組織に所属して、良好な人間関係を構築していきましょう。

次回は「信頼関係」について心理学の研究を交えてご紹介します。引き続き人間関係への知識を深めていきましょう!



帰属意識がもたらす3つのメリットを知ろう