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人間関係の始まりは相手に興味を持つこと

人間関係は相手に興味を持つことから始まる⑤

コラム①では、人間関係について概観していきました。今回からは、具体的に人間関係心理学の学習をより深く解説していきます。「①ジョハリの窓」「②アサーション」「③帰属意識」「④信頼関係」「⑤興味を持つ方法」でしたね。

今回は④信頼関係について解説します。

相手に興味を持つ意味とは?

良好な人間関係を築くためには、相手に興味を持つことがとても大切です。人間関係のスタートは「相手に興味を持つこと」といっても過言ではないかもしれません。

そもそも興味を持つとは、物事に対してもっと知りたい!面白い!という感情を抱くことと説明されています。

つまり相手に興味を持つことができれば「相手との会話が楽しかった」「相手をもっと知りたい!」「一緒にいた時間が早く感じられた」など、ポジティブな感覚が得られるということです。

では相手に興味を持つには、どのような意識を持つといいのでしょうか。

興味を持つには「好奇心」が重要なことが、さまざまな研究で報告されています。まずは好奇心について、理解をふかめていきましょう。

2つの好奇心を知ろう

好奇心は、拡散的好奇心・知的好奇心の2つに分けられます。

1:拡散的好奇心
拡散的好奇心とは、常に新しい情報を幅広く求める好奇心です。

例えば、スマホでSNSを見ていると、さまざま情報が気になって止まらなくなることがあります。これは拡散的好奇心が刺激されている状態です。興味を持ったことなら、どんどん調べたくなりますよね。

拡散的好奇心は、常に新しい情報に目を向け、興味・関心を幅広く持つことで刺激されます。

2:知的好奇心
知的好奇心とは、知識と理解を深めていく好奇心です。

例えば、趣味や特技など1つの物事に対して、深く知識を広げていくことを指します。大好きな趣味やスキルUPを目指す趣味などへの高い意識は、知的好奇心が刺激されている状態ですね。

知的好奇心は、基礎となる知識を元に自ら考えることで刺激されていきます。

このように2つの好奇心には、それぞれ特徴があるのがわかりました。では相手に興味を持つには、どちらの好奇心が必要でしょうか?

人間関係を良好にする2つの好奇心を解説

相手に興味を持つには、2つの好奇心は組み合わせて使うのが効果的です。

まずは、拡散的好奇心で自分の知らない相手のことに色々と興味を持つようにしましょう。そして気になる点に見つけたらスポットをあて、知的好奇心で深く理解していくのがよいでしょう。

知らない=興味を持つチャンス

話をしてみたら「自分の知らない話題・・・話についていけない」話すのをやめよう…。自分が知らない話題(=興味が持てない)と判断して、会話をあきらめてしまった経験はありませんか?

このような状況になったときには、相手の話をしっかり聴きそれから話題に興味が持てるかを判断することが大切です。

次の興味が持てない状況を、比較してみてください。

①詳しく聞いたが⇒興味が持てない
②話しを聞かずに⇒興味が持てない

①の場合
自分にとって本当に関心がない話題と判断できますね。残念ではありますが、仕方がないことです。
②の場合
知らないだけで「相手に興味が持てない」と判断していますね。このケースに陥っている人は多いんですよ。

このように知らないことは、興味がないこととは異なります。まずは聞いてみるという姿勢が、人間関係を深めるカギといえます。

理解度と興味の関係

そして人間関係を深めていくと、興味や関心が高くなることが研究で分かっています。

下記の図は、人間の興味や好奇心の動きを整理したものです。

理解度0%のときは、興味0%・不安感100%になっています。しかし理解度が上がっていくと関心も高くなり、心理学的には理解度60%位で興味が最大値になります。

新しい人間関係を作るときは、相手について知らなくて当然ですし不安が伴うものです。しかし相手を知らない時の方がより興味を高めていけるうえ、多少知らないくらいの方が関心を持ち続けることができるということですね。

*興味を持つ方法については動画解説もあります!参考にしてみてくださいね♪

興味を持つには「好奇心」が大事

相手になかなか興味が持てない…という方も、相手の話を聞いたり気になったことを素直に伝えるだけで、関心が芽生えることがあります。

ご紹介した2つの好奇心を上手に組み合わせて刺激してみてくださいね。相手の事をもっと知りたくなると思いますよ!

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「人間関係入門 社会心理学編」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!まずは、スキルをトレーニングしてみてください。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション教室への参加をおススメしています。

コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めていますよ。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

 

目次

①人間関係入門-概観
人間関係構築力-簡易診断
②-1ジョハリの窓を意識
②-2アサーションで自己表現
②-3帰属意識を高めよう
②-4信頼関係を築くメリット
②-5相手に興味を持つことから
③-1人間関係の不安は認知療法
③-2マインドフルネスで客観視
③-3不安や心配は森田療法で克服
④-1「会話スキル」の高め方
④-1「笑顔と視線」で構築力UP

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
西川・雨宮 2015 知的好奇心尺度の作成――拡散的好奇心と特殊的好奇心