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人間関係を構築させる

人間関係を構築させるための「笑顔と視線」④-2

コラム①では、人間関係について概観していきました。今回からは、具体的に言葉・非言語コミュニケーションの学習をより深く解説していきます。「①会話スキル」「②笑顔と視線」の2つになります。

今回は「②笑顔と視線」についてご紹介します。

笑顔の対処法 顔を動かそう!

人間関係には笑顔が大切!と言われても、楽しくもないのに笑えないよと思うかもしません。確かに私たちは人間ですから、気分の上がり下がりはあり、落ち込んでいる時はなかなか笑顔になれないものです。

ここで、気分に表情左右されてしまうと、上手く人間関係も構築できないでしょう。では、どうすればいいかというと、気持ちが落ち込んでいても「笑顔を作る」ということです。

・表情フィードバックとは
心理学には表情フィードバック仮説というものがあります。これは「顔面を動かすことで感情を操作することができる」という説です。

例えば、左右の口角を上げると、笑顔のような顔の動きになりますね。この動きをすると、ポジティブな感情が増える、つまり、少し気分が良くなる、という実験結果があります(早川, 2014)。“笑うから楽しい”を実践するのです。

それではこれから笑顔体操にチャレンジしてみましょう。ただこのワークは実際の感情と別の表情を無理に作るので心理的に負担がかかります。(感情労働と言います)少し落ち込んでいる程度の状態えやりましょう。今とても辛い方はひとまず飛ばしてしまってOkです。

表情筋・笑顔練習5つ

口輪筋(こうりんきん)
口周りの複雑な動作に必要な筋肉です。表情筋の約70%と繋がっているため、表情全体に影響を与えています。

【トレーニング】
前歯を8本見せながら「いぃー」と発声し、唇をすぼめて「うぅー」と声を出す。

②小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
頬を引き上げる働きをする筋肉です。口元を斜めに引き上げてくれるスマイルに大切な筋肉です。この筋肉が衰えるとほうれい線ができやすくなり疲れた印象を与えてしまいます。

【トレーニング】
右半分の口角だけ引き上げ、右目をにっこりと閉じ5~10秒程止める。その後、自然な表情に戻す。これを、左右交互に行います。

③大頬骨筋(だいきょうこつきん)
口角を上げる時に使う筋肉です。活発なとした表情や、大きい笑顔を作ってくれます。

【トレーニング】
口を大きくあけ、そのまま口角を上げます。前歯がみえないように上唇をかぶせたままで5秒程保つ。その後ナチュラルな表情に戻します。

④頬筋(きょうきん)
口角を外側に動かす際に使われる筋肉です。あごの骨と口輪筋につながっていて、フェイスラインをシャープにしています。

【トレーニング】
頬の高いところを意識しながら笑顔をつくり、次に口角を精一杯横にひく動作を繰り返します。

⑤笑筋(しょうきん)
口元を横にひっぱり笑顔づくりに必須の筋肉です。口角の皮膚やあごの皮膚ともつながっています。

【トレーニング】
上下の前歯を軽くかみ合わせ、自然な形で口を閉じ5秒程キープした後、両方の口角を少しずつと外側にひき5秒程保つ。その後少しずつと元の表情に戻していきます。5つの表情筋を鍛える方法をご紹介しました。いずれもゆっくりと数回、繰り返して行いましょう。

人間関係と視線

「相手の目を見すぎてしまう」「相手を全く見る事ができない」など不自然なアイコンタクトは、人間関係にマイナスに働いてしまいます。アイコンタクトは、適度で自然にで行うのことがコツです。4つのコツを意識して身に付けていきましょう。

自然なアイコンタクトのコツを紹介

自然なアイコンタクトコツ4つ

それでは、人間関係を向上させるアイコンタクトの4つのコツをご紹介します。

①5センチずらす
視線を合わせるのが不得意な場合、椅子を少しだけずらすと相手の目を見やすくなります。本当にわからないぐらいでOKですので、真向いではなく、気持ち5センチほど横にずれて座るようにしましょう。それだけでも少し楽になります。

②目の周辺を見る
人間関係を構築するのが苦手な人は、相手の目を見て会話することに抵抗がある方が多いです。まずは、目の周りに視線を送るようにしましょう。目に近い、鼻やオデコなら相手には目を見ているように見えます。左右の眉の真ん中あたりの「眉間」はおすすめです。目の周りをみるのも難しい場合は、とりあえず顔だけ相手に向けて、あとは顔全体をぼんやり眺めるぐらいでもOkです。

アイコンタクトのコツ自然な目線

③視線は縦に外す

たまに視線を外すと、人間関係を構築しやすい自然なアイコンタクトができます。目線を外す時は「縦に外す」のがポイントです。目線を横に外すと、否定している雰囲気を相手に与えてしまいます。縦に外すことで、自然な印象ができます。

アイコンタクトのコツ目線の外し方

④アイコンタクトは「傾聴重視ー話すときはほどほどに」
視線を向ける時は基本的には、「傾聴」の時に意識しましょう。逆に話すときはそこまで相手の目を見てないでもそこまで不自然になることはありません。重要な事を伝える時だけ、アイコンタクトするぐらいでOkです。強調したいポイントだけ視線を向けると、自分の気持ちをしっかり伝える事ができます。全体としては30%ぐらいは相手の目を見て、実際に目が合うのは会話の10%ぐらいで充分です。

アイコンタクトのコツ大切な時だけ目線を合わせる

笑顔と視線で人間関係⇧

今回は、人間関係の構築に必要な「笑顔」と「視線」について解説していきました。表情が明るくなり、自然なアイコンタクトができるようになると、人間関係も充実しやすくなります。慣れないことを始めるのには、抵抗を感じるかもしれませんが、少しずつご紹介したトレーニングを実践して、表情とアイコンタクトを改善してみてくださいね。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「人間関係入門 言語・非言語編」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!まずは、スキルをトレーニングしてみてください。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション教室への参加をおススメしています。

コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めていますよ。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

目次

①人間関係入門-概観
人間関係構築力-簡易診断
②-1ジョハリの窓を意識
②-2アサーションで自己表現
②-3帰属意識を高めよう
②-4信頼関係を築くメリット
②-5相手に興味を持つことから
③-1人間関係の不安は認知療法
③-2マインドフルネスで客観視
③-3不安や心配は森田療法で克服
④-1「会話スキル」の高め方
④-1「笑顔と視線」で構築力UP

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・早川東作 2014 表情フィードバック仮説を応用した笑顔装着具による気分の落込みの改善効果の検証. 科学研究費助成事業研究成果報告書, 課題番号23653197.