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コミュニティに所属して半見知り問題に対処

心の安定は「コミュニティ」への所属がカギ

コラム①では、人間関係リセット癖の心理とデメリット、リセットする原因として「半見知り問題」を挙げました。

今回は、半見知り問題を解決する4つのポイントから「コミュニティを複数もつ」について解説します。具体的なコツを確認して、人間関係リセット癖に対処していきましょう。

特定の人に依存=不安を強める

半見知り問題から人間関係に疲れてリセット癖が続くと、特定の人への依存が強くなってしまいます。

信頼できる友人がいることは頼もしいものです。しかし特定の関係に依存しすぎると、将来への不安が強くなったりメンタルヘルスにマイナスの影響が出やすくなります。

こちらは、国の統計(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査)から引用した図です。友人の数と「希望」と「希望がない」を分析しており、友人が多いほど将来に希望を持っていて、逆に友達がいない人ほど将来を悲観的に考えていることがわかります。

友人数と自分の将来に関する厚生労働省の調査

また心理学の研究では友人のサポートが心の支えになったり、人の成長につながるというポジティブな研究結果が多く示されています。

たとえば、大坪(2017)が大学生254名にソーシャルサポートと心理的な影響を調査した結果がこちらです。

友人のサポートがある人は、不安感が少なく楽観的社会性があり、問題解決力あることが分かりますね。

人間関係は、喧嘩やわだかまりがあるもあり簡単ではありません。新たな人間関係ができればそのたびに問題も起きますが、問題を解決するごとに成長があり、その成長が不安感を減らすことにつながっていそうです。

人間関係リセット癖から心地よい人間関係だけに依存しがちな人は、少し面倒に感じる人間関係も複数もちその中で経験を積んでいく事が大切と言えそうです。

コミュニティに所属してリセット癖を緩和

特定の人間関係に依存しないためには、複数のコミュニティに所属して、良好な友人関係を築くことが大切です。

コミュニティの定義はいろいろありますが、ここでは次のように定義しましょう。

<コミュニティの定義>
①3人以上の集まり

②月1回、1時間以上を集まる
③会話をする時間がある

学生であれば学校の友人、部活やサークル、アルバイト先の友人などがコミュニティとして考えていいでしょう。社会人であれば大学の同期、趣味の仲間、行きつけのお店などでもOKです。

ちなみに、あなたが所属しているコミュニティは何個ありますか?

コミュニティ数と人間関係リセット癖人間関係リセット癖から特定の人に依存しがち…という場合は、コミュニティは2か所・1か所という人もいるかもしれませんね。

心の安定を図るには、3か所のコミュニティに所属できるといいでしょう。1か所でトラブルが起きてもまだ2か所所属していることになるので他のコミュニティでサポートが効きます。面倒に感じる事があるかもしれませんが、最低でも3か所のコミュニティに所属することを目指してみてくださいね。

なおコミュニティは、集まる頻度が少なかったり、自分らしくいられない場合は無理して所属しても苦しくなるだけです。同じ趣味や目的などを共有できるコミュニティを探すと良いでしょう。

・コミュニティの探し方

①インターネット検索
手軽さはやはりインターネットでの検索です。さまざまな趣味サークルを簡単に見つける事ができます。気になるコミュニティを見つけたら一度出向いてみると良いでしょう。

②地元のコミュニティ
地元のお店や地域のボランティア活動などもおすすめです。参加しやすいので会う機会が増え、関係を深めることができます。

最近は働き方改革によって、残業が減り副業が活性化しているので、目的ベースのコミュニティ(仕事や社会的活動を通した団体)にも複数所属しやすくなりました。関連がありそうなSNSアカウントに売り込んでみたり、自分の専門知識をブログやYouTubeから発信して、お仕事を募集するのもいいでしょう。

人間関係リセット癖対処法④まとめ

今回は、人間関係リセット癖の原因、半見知り問題を解決する4つの対処法から「コミュニティを複数もつ」について解説します。ご紹介した方法を実践して、半見知り問題・人間関係リセット癖に対処していきましょう。

★3つ以上のコミュニティに所属して 人間関係リセット癖に対処

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 平成26年6月 内閣府
青年期のコミュニケーション・スキルとソーシャル・サポートがレジリエンスに及ぼす影響 追手門学院大学心理学論集;Otemon Gakuin University Psychological Review 25, 13-25,2017,大坪 岳