目を見て話すのが苦手!こだわりを改善して克服を②
コラム①では、目を見て話す方法について概観していきました。今回は「過剰なこだわりに注意」について解説していきます。
目を見て話すトレーニングの落とし穴で、過剰なこだわりが生み出す症状の悪化があります。特にお悩みが深い方はご一読ください。
「目を見て話す」にこだわらない
こだわりが強いと症状が悪化
目を見て話す時の注意点として、抑えておく必要があるワードがあります。精神交互作用とは「こだわると逆にその症状を高めてしまう」という心理状況です。
例えば、
「ケーキを絶対に食べないでください!!」
「絶対にケーキを絶対だけNGです!!」
と言われたとします。
どうでしょうか?ケーキは100%食べてはなりませんよ。絶対にケーキだけ食べることはできません!
一周回って食べたくなる
今どう思われましたでしょうか。もしかすると、
なぜかケーキが食べたくなりませんでしたか?
ケーキだけNG!と禁止されすぎると、一周回って食べたくなってしまうのです。強いこだわりが返って症状を強めてしまう…。こういった心理を精神交互作用と言います。
目を見て話す時は要注意!
精神交互作用は「目を見て話す時」も同じことが言えます。過剰に目を見て話さなくては!と思うと、逆に不自然のアイコンタクトになったり、視線を合わせることが怖くなってしまうのです。
相手に不快な目線になっていないかな?
しっかり目を見て話せているかな?
自然な塩梅でアイコンタクトできているかな?
と考えるほど目を見て話さなくては…という意識が過剰になります。最終的には、視線にこだわりすぎて、恐怖症などの精神的な病に発展することもあるため注意が必要です。
こだわりすぎを軽減!
実際にこだわりを減らすにはどうすれば良いのでしょうか。コツは2つあります。
①あるがままの自分でいる
「目を見て話さなくては!」と考えるぎすると返って不自然になってしまいます。
代わりに、「目を見て話すのが苦手な自分がいるな…」という自分を受け入れ、あるがままの自分を大事にするのです。
少し、一歩引いたところで自分を眺めているイメージです。あるがままの自分に過剰に反応しないようにしましょう。
②今やっていることに集中
その上で、実際にどうするか?に意識を向けていきます。「目を見て話す」ことに囚われすぎないような形で、今やっていることに集中します。
・1分に1回ぐらいに軽く目があえばOK!
・会話の最中、たまに目が合えばOK!
これぐらいの感覚で、過剰にならない程度に行動を意識します。
「目を見て話すぞ!目を見て話すぞ!」と考えると、不自然でぎこちなくなってしまいますので気をつけてください。2つのコツを意識して練習問題に取り組んでくださいね。
こだわりすぎを改善-練習問題
それではここで、こだわりを改善する練習問題をやってみましょう!
目を見て話すこだわりを減らすには、「行動に集中する、やるべきことに意識を向ける」ということが、1つの改善策となります。このポイントを意識して解答してください。
練習問題1
あなたは思い切って好きな異性を誘い、喫茶店でお茶をすることになりました。好印象を持ってもらいたいので、目を見て話さなきゃ!と焦ってしまし、目線がぎこちなくなっています。この場合どのように考えるといいでしょうか?
⇒
解答例
・相手が楽しんでもらえる話をしてみよう
・相手の話をしっかり傾聴しよう
・目線にこだわるのは2割ぐらいでOK!
多少ぎこちなくてもよい
練習問題2
あなたは会議の場でプレゼンをすることになりました。しかし、「聴衆の目を見て話さなくてはならない」という意識にとらわれすぎて、緊張のあまり、うまくできませんでした。この場合、どんなことを意識すればよかったのでしょうか。
⇒
解答例
・視線は多少うまくいかなくてもOK!
・視線がダメでもプレゼンで挽回する!
・大切なのはプレゼンの内容!
内容を伝えることに集中しよう。
いかがでしょうか?自分がやるべき行動に集中すると、案外うまくいくものです。「視線を全く気にしない」というのは難しいので、少しだけこだわりを減らすくらいの気持ちでいましょう。
実は、目を見ることへのこだわりを減らすと、結果的に目を見て話せることがあります。不思議な現象ですが、こういう事例は意外と多いのですよ。
思い込みを変えて目を見て話す!
まとめ
今回は、目を見て話す人になるには、目を見て話すことへの過剰なこだわりを減らすという解説をさせていただきました。自分の思い込みだけでコミュニケーションがうまくいかないのは、もったいないことですよね。ポイントは、やるべき行動や別の部分に意識を向けることです。よかったら試してみてくださいね。。
お知らせ
これまで「目を見て話す」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。
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こんにちは。
私は人と話す時、目を見ることを意識しすぎて会話が入ってきません。また、目が合うとドキッと緊張と焦りがでできてしまい、どうしていいか分かりません。その後、目を逸らすタイミングも分からず、ずーっと目を見てしまい疲れます。
目を見ることを意識せずに話せる方法はないでしょうか?
「目を見ないと!」と意識してない時は、自然と会話ができていますが、意識しだした瞬間、オドオドしてしまいます。
おそらく、目が会うことが苦手です。目が合ったあとどうしたら良いかわかりません。
アドバイスお願いします。