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誠実な人を見分ける「自己効力感を高める方法」を専門解説

誠実な人


誠実な人を見分ける方法「自己効力感を高めよう」臨床心理士が解説④

コラム①では、誠実な人を見分けられない3つの原因をあげました。具体的には「①不誠実な人がわからない」「②言動を鵜呑みにする」「③自信がない」でしたね。今回は原因の1つである「自信がない」を解決するためのコラムです。「自信がない」ことを解決するには、自信をつける方法を知り、成功経験を積むことが大切です。自己効力感・自信を高めるポイント・練習問題を交えながら紹介していきます。

自己効力感とは?

自己効力感とは、心理学者のバンデューラが提唱した「社会的学習理論(Bandura, 1977)」における中心的な概念の一つです。

定義上では、「ある状況において,ある結果を達成するために必要な行動を自分がうまくできるかどうかの予期のことである(坂野ら, 1986)」とされていますが、簡単に説明すると人が何かをやろうと思った時にそれが「できる」と思えるかどうかという“自信”の程度のことです。

自己効力感は私たちの心理面にどのような影響を与えるのでしょうか?三好(2007)は自己効力感と精神的健康、基本的信頼感との関連を調査・研究し、自己効力感と精神的健康、基本的信頼感は強い関連にあることが示されました。つまり、自己効力感を高める精神的にも健康になる可能性があるということです。

自己効力感を高めることで、不誠実な人を見分けることや対応について自信を持てるようになるでしょう。自己効力感を高める事は、誠実な人かどうかを見分ける事につながる

自己効力感を高める方法

自己効力感を高める方法として、「モデリング」「自己暗示」を紹介します。

【モデリング】
自信をつけたい状況や場面を他者が行っているのを見たり聞いたりすることによって、自己効力感を高めることです。

【自己暗示】
自分の心の中で「私ならできる!」というように励ましの言葉を唱えることです。

自己効力感を高める効果が高い順に【モデリング】→【自己暗示】になります。自己効率感を高めて信頼な人を見分けよう

練習問題に挑戦しよう

自己効力感を高め、不誠実な人を見分けたり対応できるようになるために、練習問題に取り組んでみましょう!

目標
「不誠実な人を見分けられるようになりたい」

【モデリング】

 

【自己暗示】

 

 

解答例
【モデリング】
・誠実な人が周囲に多い会社の先輩
・不誠実な人への対応をうまくやれている友達

【自己暗示】
・「自分なら不誠実な人を見分けられる!」
・「落ち着いて相手を観察すれば大丈夫」

今回の練習問題では、「不誠実な人を見分けられるようになりたい」という目標をもとに【モデリング】と【自己暗示】の視点から考えてもらいました。

【モデリング】では、あなたの身近にいる人をモデリングとしたほうが親和性が高いのでよいでしょう。例えば、家族、友人、先輩、上司などが不誠実な人をうまく見分けられていたり、対応できている場面を見ると間接的に自己効力感を高めることができます。

【自己暗示】では、自分で自分を励ませる内容にするのが大切です。具体的な行動や意識を心の中で唱えて、安心できる言葉を選ぶといいでしょう。

自信をつけて不誠実な人を見分けよう

練習問題はいかがでしたか。自信をすぐにつけることは難しいです。しかし、継続して成功経験を積んでいくことで、自信は徐々についていきます。そして、不誠実な人を見分けられるようになったり、うまく対処できるようになっていくでしょう。

次のコラムでは、これまでの「誠実」コラムのまとめをご紹介します。

★精神的健康にも良い自己効力感で「不誠実な人」を見分けよう!

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*出典・参考文献
・坂野雄二 東条光彦 1986 一般性セルフ・エフィカシー尺度作成の試み 行動療法研究 12(1),73-82.
・Bandura, A. 1977 Self-efficacy:Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84, 191-215.
・三好 昭子 2007 人格特性的自己効力感と精神的健康との関連 ―漸成発達理論における基本的信頼感からの検討― 青年心理学研究 19, 21-31.



自己効力感を高めて自信をつけよう