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失恋から立ち直る方法「フィンクの危機理論」で急がず克服を

失恋から立ち直る方法②「フィンクの危機理論」

コラム①では、失恋から生じてしまう問題の3つの原因をあげました。具体的には「①急いでしまう」「②助けを求められない」「③恋愛の事しか考えられない」でしたね。今回は原因の1つである「急いでしまう」を解決するためのコラムです。

失恋したことについて、急いでしまうには「フィンクの危機理論」という理論が効果的です。フィンクの危機理論はカウンセラーなど援助者向けの理論なのですが、一般の方でも応用できます。成功例・思考のポイント・練習問題を交えながら紹介していきます。

失恋という「危機」が怖いところ

私たちの人生の中では、さまざまな「危機」に直面してしまうことがあります。この「危機」の中には、「病気の宣告」や「事件・事故」などだけでなく、「失恋」も人生においては大きな「危機」です。

失恋という「危機」の解決を急いでしまうと、解決は難しくなってしまいます。「早く次の恋愛に切り替えよう」「すぐに忘れよう」と、解決を急ぐと焦りが出てきてしまいます。

その結果、失恋を長く引きずり、疲れやストレスが溜まってしまい「また失恋したらどうしよう」と次の恋愛に対しても積極的になれません。

失恋から立ち直るための仕組みを紹介しています

フィンクの危機理論とは?

フィンクの危機理論とは、「危機」を乗り越える流れを示した理論のことです。

失恋という「危機」に対して、このフィンクの危機理論を知っておくと、自分の「危機」が今どのような状態なのか、次はどんな状態になるのかを知ることができます。

このように「危機」の状態を知ることで、失恋という「危機」の解決を急いでしまうことを防いでいきましょう。フィンクの危機理論で失恋から立ち直る方法を解説

フィンクの危機理論の使い方

フィンクの危機理論では「危機」を乗り越えることについて、第一段階から第四段階に流れを示しています。まずはそれぞれの段階についてわかりやすく説明をしていきますね。

 


フィンクの危機理論では表のように、「危機」を乗り越えることについて、第一段階「衝撃」から第四段階「適応」に流れを示しています。失恋は辛いものです。落ち込む時は落ち込むのが人間です。

・衝撃期

まずは辛い気持ちをそのままに、ゆっくり辛い気持ちと向き合いましょう。泣くときは泣いて大丈夫です。

・防衛的退行
ある程度たつと、失恋についてもがくのが人間です。よりが戻せないか?なんとかもとに戻れないか?メールをしてしまう方もいるかもれません。もしかしたら相手の気持ちが変わることもあるかもしれませんが、大概の場合は難しいのが現実で、その事実をゆっくり受け入れていきます。

・承認

最後の段階になってくると、どうにか現実を受け入れ、落ち着いてきます。個人差がありますが、相手が好きであればあるほど引きずります。ですが必ず終わりが来ます。この時期になると大分落ち着いています。

・適応

最終段階になるいい思い出として失恋を達観できるようになります。新しい恋に向けて自分磨きをしたり、新しい出会いの場に気持ちよく進んでいけるようになるでしょう。

今現在自分がどのような状態なのかを把握して焦らないようにすることが何よりも失恋から立ち直るには大切なことです。例えば、失恋したばかりで、空元気で「適応」したと思い込んでもうまくいかないことが多いです。傷が残ったままになってしまうのでは、泣きたいときは無理せず泣いて、自然と回復するのを待ちましょう。

練習問題で習得!失恋から立ち直る

先ほどご紹介した第一段階から第四段階の各段階を踏まえながら、練習問題を進めていきましょう。以下に「危機的場面」を挙げますので、ご紹介した各段階に当てはめてそれぞれお答えください。

練習問題
3年間交際をしていたAさんから唐突に別れを告げられてしまいました。別れを告げられた時、茫然としてしまっていたのでその時のことを覚えていません。3年間の思い出が走馬灯のように浮かび上がります。

その上、失恋したことが気になってしまって、本来やるべきことができず、焦ってきてしまいました。この時、どのような段階を踏んで克服されていくでしょうか。

第一段階「衝撃」

第二段階「防衛的退行」

第三段階「承認」

第四段階「適応」

 

 

解答例
第一段階「衝撃」
⇒「えっ。急に何を言っているんだ?何も考えらえない。」心理的衝撃を受ける段階で、強いショックと強い不安で混乱してしまっている。

第二段階「防衛的退行」
⇒「そんなわけがない。信じられない。何か誤解があったのかもしれない。」別れの意味するものに抵抗して、自分を守る段階で、現実逃避をたり、怒りが湧いてきたりと、現状から避難しようとする。

第三段階「承認」
⇒「別れるしかないのか。諦めないといけないのかな。」別れから逃げられないことを悟り、無力感や自己軽視を体験しつつ、現実を吟味しはじめる段階で、不安や焦燥感を抱く。

第四段階「適応」
⇒「いつまで考えていても仕方がない。他のものにも目を向けよう。」建設的な方法で、積極的に現実に対処していく段階で、考え方や捉え方を再認識し、価値観を構築する。

段階的な対処で失恋から立ち直る方法を解説しています

フィンクの危機理論で失恋から立ち直る!

練習問題はいかがでしたか。失恋から立ち直れない…と感じてしまった時には、フィンクの危機理論を意識して焦らず対処していきましょう。

「今自分はどのような段階なのかな?」
「今の気持ちは決しておかしな状態でないよね?」

と自分に問いかけ、考えることが大切です。ご紹介した第一段階から第四段階の各段階を意識して練習を繰り返す事で、順を追って失恋から立ち直って行きましょう。

例えば、いま失恋したばかりなら、衝撃を受けるのは当たり前なので、無理にポジティブに考える必要はありません。時間が解決してくれることが多いので、今は残念ですが、落ち込む時期だと考えると良いでしょう。

次回は、失恋から立ち直る方法の2つ目「ソーシャルサポート」についてご紹介します。お楽しみに!

★失恋から立ち直るときは急がない!状況を段階的に乗越えるのが大切

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*出典・参考文献
岩野 恵美・角田 明美・斉藤 京子・瀬間 美恵子・三浦 敏江 2012 期せぬ突然のがん告知により強い衝撃を受けた患者への看護 ―フィンクの危機理論を用いた考察― The Kitakanto medical journal 62(1),83-83, 2012-02-01.
松本 じゅん子 2013 看護系大学生における失恋によるストレスの程度と行動・感情への影響 日本教育心理学会 第55回総会発表論文集, 420.
吉田 奈央・佐藤 香代子・木内 智美[他]・林 由加子・奈良 美由紀・佐藤玲子・宮原 ゆき江・田中 倫子・藤野 文代 2003 化学療法を受ける肺 癌患者の心理的変化に関する研究 : Profile of Mood States (POMS),危機質問用紙による分析 群馬保健学紀要 23,63-68,2003-03.