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失恋から立ち直る方法「ソーシャルサポート」を活用しよう

失恋から立ち直る方法③「ソーシャルサポート」

コラム②では、失恋から生じてしまう問題の1つ「急いでしまう」の対処法として、フィンクの危機理論をご紹介しました。段階的な対処で失恋から徐々に立ち直って行きましょう。今回は原因の1つである「助けを求められない」を解決するためのコラムです。

失恋したことについて、助けを求められないことには「ソーシャルサポートを活用する」ことが効果的です。成功例・思考のポイント・練習問題を交えながら紹介していきます。

失恋のことで助けを求められない

失恋のこととなると、「恥ずかしい」や「茶化されてしまう」などと考えてしまい、なかなか助けを求められなくなる方もいます。人は自分一人でなんでも解決しようとすると、どうしても無理をしたり、解決できないことがあります。

失恋においても、同じように自分一人で解決をしようとすると、克服できないケースが少なくありません。

失恋を忘れるためのソーシャルサポート活用のコツを解説

ソーシャルサポートとは?

ソーシャルサポートとは、簡単に表現すると「あなたの周りにある、助けてくれる物や人たち」のことを意味します。

問題を解決する時には、このようなソーシャルサポートをどんどん活用していくことで、よりスムーズに、多角的に失恋から立ち直ることができます。

ソーシャルサポートで失恋から立ち直る方法を解説しています

ソーシャルサポートが受容感を高める

ソーシャルサポートが及ぼす影響について、城(2013)は以下の表のように報告しています。

失恋を立ち直る方法をソーシャルサポートから解説

この結果から、城は
「社会的自己の開示がソーシャルサポートの知覚に影響を及ぼし、ソーシャルサポートの知覚が被受容感に影響を与えていることが明らかにされた。」
と報告しています。

つまり、失恋したことを開示して、ソーシャルサポートを得ることによって、受容感が高まるということです。受容感が高まれば、失恋によって沈んでしまった気持ちも取り戻していくことができます。

うまく失恋したことを開示して、ソーシャルサポートを得ていきましょう。そうすることで、失恋から上手く立ち直ることができます。

ソーシャルサポートの活用の仕方

今回は、具体的なソーシャルサポートの3つをご紹介します。

これらのサポートを、状況に応じて使い分けていきましょう。

今回は失恋がメインテーマですので、テーマに合わせて表現すると、以下の表のようになります。

このように、うまく自分にあったサポートを選んで、自己開示をしていくと、多角的に問題を解決することができます。失恋から立ち直る時には、このように自分にあったサポートを選んでいきましょう。

練習問題で習得!失恋から立ち直る

先ほどご紹介した3つの種類を踏まえながら練習問題を進めていきましょう。

以下に「失恋場面」を挙げますので、ご紹介したサポートに当てはめてそれぞれお答えください。

練習問題
1か月前に数年間交際をしていたAさんと喧嘩をし、別れを告げられてしまいました。喧嘩の原因は自分にあったと思います。誰かに失恋したことを言ったら笑われるかもしれないと思い、相談することができません。そのため、失恋から立ち直りたいと考えていますが、一人で考え込んでしまい、思うようにいきません。

一人では考えても考えても解決できそうにありません。どのようなソーシャルサポートを活用すればよいのでしょうか。「情緒的サポート・情報的サポート・道具的サポート」のそれぞれについて考えてみましょう。

情緒的サポート

情報的サポート

道具的サポート

 

解答例
情緒的サポート
⇒家族や友人に失恋した経緯を話して、気持ちを聞いてもらう。また、その人なりの考えも聞いて参考にする。

失恋をしたことで笑うような人とは話はせず、「この人なら話せる」と思う人に話しましょう。

情報的サポート
⇒自分と同じような原因で失恋したことについて、インターネットで克服の仕方を調べる。同じような体験談などを読んで参考にする。

インターネットに書いてあることが全てではありませんので、あくまで「参考にする」といった考えで見てみましょう。

道具的サポート・買い物、カラオケ
⇒以前から欲しかった物を、思い切って親に買ってもらう、友達に安いお茶代を奢ってもらう、打ち込めそうなものを自分用に買う。カラオケに行って気持ちを発散させる。

あまりの大金は注意が必要ですが、いつもより少し奮発してもいいのではないでしょうか。

失恋場面を乗り切る方法を具体的に紹介しています

自分にあった方法で失恋から立ち直る!

練習問題はいかがでしたか。失恋からうまく立ち直ることができない…と感じてしまった時には、ソーシャルサポートを活用していきましょう。

ソーシャルサポートは、探してみると意外に身の回りに多くあります。「一人で考え込まない」ようにするためには、自分にはどのようなサポートが合うかを自分に問いかけ、考えて活用することが大切です。

ご紹介した4つのソーシャルサポートを意識して練習を繰り返す事で、失恋を克服するのに問題となってしまう「助けを求められない」ことなく、多角的に考えられるようになり、克服ができるとうになっていきます。

次回は、失恋から立ち直る方法の3つ目「やりたいことに打ち込む」についてご紹介します。お楽しみに!

★自分になったソーシャルサポートで失恋から立ち直る!

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*出典・参考文献
松本 淳子 2015 大学生における失恋によるストレスの強度と対処行動 日本教育心理学会総会発表論文集 57, 170.
城 佳子 2013 大学生の自己開示・ソーシャルサポートが被受容感に及ぼす影響の検討 : 被開示スキルとの関連を通して 人間科学研究 34,63 -72 .