>
>
>
シャイで話しかけられない!

シャイを克服する方法「私的自己意識」を強める②

コラム①では、シャイについて概観していきました。コラム②では「公的自己意識」について解説していきます。

シャイと自意識過剰

皆さんは
「周りの目を気にするタイプ」
でしょうか?
周囲の目を気にすることは、大人としてとても大切です。周囲に気を使うことで、人にやさしくでき、お互いを大事にする関係性を築くことができます。

しかし、周りの目を過剰に意識すると、次第にシャイになってしまうこともあります。特に、何か行動を起こそうとする度に「周囲からどう見られるか…」を気にする方は要注意です。

2つの自己意識

こうした「自意識」は以下の2つに分けることができます。

1.公的自己意識

「こんなこと言ったら嫌われるかな」「自分の見た目は変じゃないかな」といった周囲の目を気にする自意識です。「公的自己意識」が高くなるとシャイになりやすいと考えられています。

もちろん周りと強調するためには大切な意識なのですが、過剰になっている方は注意が必要です。

2.私的自己意識

自分自身の考えや意見、どのように振る舞いたいかを大事にする姿勢を意味します。周囲からの評価は自分を客観的に見る上で大事ですが、それと同じほど自分自身がどうしたいかに着目していきます。

私的自己意識を強めよう

堀井(2001)の研究では、公的自己意識・私的自己意識と、対人恐怖との関連が調べられています。

実験では、高校生256名、大学生271名、計527名の青年を対象に質問紙を用いて、調査を行いました。その結果が以下の図になります。

まずは男子をご覧ください。

特に「公的自己意識」に大きく影響しているのは、「自分や他人が気になる心性」であることが分かります。その反面、3つの心性は私的自己意識にほぼ影響がないと言えます。

次に女子を見ていきましょう。

男子に比べて公的自己意識への影響で、大きな数値が出ています。女子の方が周囲からどう見られているかを気にする傾向にあるのですね。

しかし、私的自己意識では、若干の負の相関があるものの、こちらもほぼ影響がないレベルです。

私的自己意識は、少し批判や否定されてぐらいでは動じません。「自分とは○○な人間だ」と自分自身に理解することで自分の軸を確立し、不安を和らげることができます。

2つのバランスが大切

このように聞くと、「私的自己意識」が強ければ強いほど良いと思われるかもしれません。しかし、私的自己意識が強すぎても問題が生じます。

ボサボサの髪形でも気にしなかったり、失礼な態度を取るなど協調性がなくなってしまうのです。そこで、公的自己意識と私的自己意識のバランスを取ることが大切です。

バランスを保とう

ただし、基本的に公的自己意識が強い方は、他人の目を気にする傾向があります。そのため、意識的に「私的自己意識」を強めていくことが大切で、あくまでも中庸を目指すことでシャイが改善されます。

シャイな性格を改善するために必要なのが、「事実集め→考え修正法」です。つまり、「根拠のないことにショックを受けない!」ということです。

例えば、
「みんあ自分のことを
 口下手でつまらない!
 と考えているに違いない!」

と思ったとします。しかし。確証があるのでしょうか?実際にその人から聞いたわけではないのです。もしかしたら、相手はシャイな自分に好感を抱いているのかもしれません。

このように証拠もなく、頭の中でどんどん妄想を膨らませることをやめるようにしましょう。

事実集めができるようにになると、
・過剰に悩まなくなる
・思い込みに気づける
・客観的に判断できる

という利点があります。理性的に物事を判断することが可能になり、シャイが和らいでいきます。確証のない考えには悩まない!これがシャイな自分と上手に付き合うコツの1つです。

シャイを和らげよう

それでは、事実集め→考え修正法でシャイな性格を和らげていきましょう。実際に練習問題を取り組んでみてください。事実集め→考え修正法は、

・その考えは本当か?
・根拠はあるのか?
・ない場合は考え方修正

という観点で行います。まずは、以下の例文を、事実を意識しながら修正してください。

練習問題1

今日の服がかっこわるい…みんな「ダサい服だな~」と思っているだろうな。

「事実集め⇒考え修正にチャレンジ」

→ヒント
・その考えは本当か?
・根拠はあるのか?
・ない場合は考え方修正

 

解答例
⇒全員がそう考える根拠はない。
⇒人のファッションなんか誰も気にしない。
⇒根拠がないことに悩むのは無駄

 

考え方を修正することができましたか?
それでは、次の問題にいってみましょう。

 

練習問題②
私は滑舌が悪いから、周りの人はいつもじれったく思っているだろう。聞き取りづらい!と怒られるくらいなら、話すのは控えよう。

「事実集め⇒考え修正にチャレンジ」
・本当にそうなのか?
・根拠はあるのか?
・根拠が場合は考え方修正

解答例
⇒滑舌が悪くても相手は聞き取れている。
⇒実際に怒られたわけではない。
⇒根拠のないことで悩むのではなく、
 自分の思ったことを伝えよう。


いかがですか?人見知りが原因で会話場面を避けたくなったら、まずは自分の考え方と向き合い、修正してみましょう。

「あれ?そんな小さなこと気にしなくていいかも!」
「誰も意識してないのに、気にしすぎだったかな」

など、ちょっと思い込みすぎていた自分に気付くことがあるかもしれません。

人見知りの特徴

自分の問題でチャレンジ

最期に自分の問題で取り組んでみましょう。

「あなたはFACEBOOKで同じ趣味の同性と2年前から連絡を取るようになりました。せっかくなので会いたいと言われ、OKを出しました。しかし、直前になると人見知りな心が出てきて、緊張と恐怖が出てきました。あなたの頭の中にどんな考えが巡りますか?」

・本当にそうなのか?
・根拠はあるのか?
・根拠がない場合は考え方修正

私的で人見知りを克服

繰り返しになりますが、人見知りは公的自己意識が過剰になっている状態です。ご紹介した、事実集め→考え方修正の技法を使って、周りの目を気にする傾向を和らげていきましょう。

その考え方に根拠あるのか?と自問してみると、人見知りな考え方が歪んでいることが見えてきます。公的自己意識が強いと感じる方は実践してみてください。

次回は、「失敗OKな気持ちを増やす」を解説していきます。

★自意識過剰は考え方を変えることで克服!

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく、実際に心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は心理学講座、実践練習をしたい!という方は社会人講座をお勧めしています。私たちが講義をしている講座となります。それでは次のコラムへ進みましょう!

助け合い掲示板

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

出典・参考文献
堀井俊章(2001) 青年期における自己意識と対人恐怖心性との関係 山形大学紀要12,4