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叱り方で冷静さを保つ方法「マインドフルネス」

叱り方で冷静さを保つ方法「マインドフルネス」【練習問題】③

コラム①では叱り方について概観していきました。今回は、マインドフルネスの練習問題をご紹介していきます。

  • 改善するお悩み
  • ・叱り方が分からない
  • ・感情的に叱ってしまう
  • ・部下や子供が言うこと聞かない
  • 全体の目次
  • 入門①叱り方のコツ概観
  • 入門②無条件の肯定
  • 入門③感情コントロール
  • 発展選択肢提示法
  • 発展コーチング法
  • 発展相手を信頼する
  • 助け合い掲示板

感情制御-おさらい

まずは、感情コントロール法についておさらいしていきましょう。主な方法として「マインドフルネス」をご紹介しましたね。

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、もともと東洋の瞑想で用いられていた言葉です。

意味を簡単に振り返ると、

今ここで起きている事柄に対して、「良い/悪い」などの判断をせずに、観察して放っておくことという意味で捉えられます。

例えば、叱り方が過激になりそうな時に、「あ、いま自分はイライラしているな」と気づくことで、スッと冷静さを取り戻すことができます。

マインドフルネスを使った叱り方

マインドフルネスには以下の2つ概念がありました。

①自動操縦
感情に流されて自動的に行動してしまう状況です。例えば、部下がミスをした時に怒りに任せて怒鳴ったり、暴言を吐いてしまうといった状態です。この時、以下のようなプロセスで行動につながっています。

感情・考え:
「なんでコイツあんな簡単なこともできないの?」

自動操縦
(あ~イライラする。ムカつく!!)

叱り方:
「なんでそんな簡単な仕事もできないんだよ!!」

②脱中心化
自分の感情や思考に巻き込まれない状態です。思考や感情はあくまでも、一時的な現象にすぎないとして観察していきます。

このうち、脱中心化を意識して行うことで、冷静で合理的な叱り方になります。感情に巻き込まれないため、自分のエネルギーも消耗しません。先ほどと同じ、部下がミスをした例で考えてみます。

感情・考え:
「なんでコイツあんな簡単なこともできないの?」

脱中心化
(あ、今イライラしているな・・・)

叱り方:
「しっかり集中して取り組もう。ミスは誰にでもあることだから
あまり気にするな。同じことを繰り返さないようにすれば大丈夫。」

叱り方 コツ

練習問題で実践しよう

それでは、マインドフルネスを用いた叱り方の練習問題に取り組んでいきましょう。次の状況で適切な叱り方を考えてみてください。

練習問題1

あなたは県大会優勝を目指す卓球部の部長です。先日後輩とダブルスで試合がありましたが、後輩のミスで試合に負けてしまいました。あなたはイライラが抑えられず、今にも後輩を怒鳴りつけてしまいそうです。


感情・考え
「       」

脱中心化:
(       )

叱り方:
「       」

 

解答例

感情・考え:
「もっとうまい人とペアになりたかった。
人の足引っ張りやがって…」

脱中心化:
(あ、今イライラしているな・・・)

叱り方:
「プレッシャーに慣れることが今後の課題だな。
練習より格段ミスが増えていたぞ。明日から
練習中も試合だと思って取り組んでいこう。」

練習問題2

あなたは大手製菓会社の商品企画部で働いています。ある日、後輩と新商品のプレゼンすることになりました。あなたは理路整然とプレゼンを行ったのですが、後輩が緊張すぎて支離滅裂になってしまいました。

結果的に新商品はボツになり、あなたは後輩に対して怒りを覚えています。


感情・考え
「          」

脱中心化:
(          )

叱り方:
「          」

 

解答例

感情・考え
「必死に準備してきたのに…
もっと話す練習をしておけよ。。」

脱中心化:
(あ、今怒っているな・・・)

叱り方:
「本番だから緊張するのも無理ないよな。
ただ、緊張するからこそ本番前の練習が大切なんだ。
次回からはしっかりリハーサルして臨もう」

練習問題3

あなた大手ハンバーガーチェーン店でアルバイトリーダーとして働いています。ある日、ホールスタッフの後輩がオーダーを打ち間違えたことがきっかけで、クレームに発展してしまいました。

しかし、店長からは「しっかり指導しないお前が悪い」と言われ、怒りが込み上げてきています。


感情・考え
「          」

脱中心化:
(          )

叱り方:
「          」

 

解答例

感情・考え
「なんで○○のミスなのに、
自分のせいになるんだよ。。あ~腹立つ。」

脱中心化:
(あ、今腹が立っているな・・・)

叱り方:
「一日何回もオーダーを受けていたら
ミスしちゃう時もあるよね。だからこそ打ち間違えが
ないか入力時にちゃんと確認するようにしよう。」

適切な指導を

冷静な叱り方を習得!

今回は、マインドフルネスを活用した叱り方を練習していきました。叱る際に、感情的になってしまうと論理的なアプローチがしずらくなります。

ただ、怒鳴るだけ、相手の悪口を言うだけの叱り方はマイナスな結果につながりやすいです。脱中心化をして、冷静に言葉を伝えることを心掛けて行きましょう。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「叱り方」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!日々の生活に役立てて頂けると心からうれしいです。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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