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束縛彼氏,夫と話し合う技術「アサーション」とは③

束縛彼氏,夫と話し合う技術「アサーション」とは③

コラム①では、束縛について概観していきました。今回は対処法の1つ目「アサーション」について解説していきます。


対象となるお悩み
・自分の意見を言えない
・反論すると彼氏,夫に怒られそう
・話し合って束縛を解消したい

 

  • 全体の目次
  • ①束縛とは何か?
  • ②限界設定とは
  • ③アサーションとは
  • ④ソーシャルサポートとは

束縛を解消するために、一番はじめに思いつく手段が「話し合い」です。しかし、多くの人は相手に怒られそうで怖い…、関係が壊れてしまうのでは…といった理由で意見を押しころしてしまいます。

この問題を解決する方法が「アサーション」という技術です。アサーションでは、お互いの意見を尊重しつつ自己主張もきちんとしていくので、口論になることがほぼありません。

自己表現3つの特徴

コラム①でも少し解説しましたが、自己表現には3つのタイプがあります。まずはおさらいをしていきましょう。アメリカの心理学者ウォルピィ(Wolpe,J.)によれば、以下の3つの自己表現があるとしています。

① 攻撃的タイプ
(アグレッシブ)
ドラえもんでいえばジャイアンタイプです。このタイプは、自分の気持ちを一番に考えます。そして時には他人を傷つけたり、迷惑をかえりみない行動をします。

自分の主張ははっきりと伝えるが、相手の気持ちはスルーの状態です。束縛する彼氏は攻撃的タイプなことが多いです。

束縛

② 非主張的タイプ
(ノン・アサーティブ)
ドラえもんでいえばのび太タイプです。このタイプは、自分より相手を優先し、自分のことを後回しにします。

自分の気持ちや意見を抑えて周りと協調したり、流されやすいタイプです。束縛されてしまう傾向にあります。

束縛 対処法

③ アサーティブなタイプ
(攻撃的・非主張的の黄金率)
ドラえもんでいえばしずかちゃんタイプです。 自分の気持ちや考えを率直に、その場に適した方法で表現できます。 そして相手が自分と同じように、発言できる空気感も作っていきます。

アサーティブ

*講師の視点 束縛されやすい方はなるべくアサーションに自己表現していくことが大切です。相手の意見を受け入れ、自分の意見もしっかり伝えることで、束縛を緩めて行きましょう。

「アイメッセージ」とは

アイメッセージは、「アサーション」の分野で活用されるテクニックで、自分の気持ちを相手に伝える時に「私は…」を主語にしたメッセージを使っていく方法です。例えば、以下のような表現がよく使われます。

・(私は)もう少し自由になりたい
・(私は)そう言われると悲しい
・(私は)そう言われて辛かった

重要なのは、主語を「私」にすることです。主語を私にすることで、束縛彼氏や束縛夫のテリトリーを守りつつ、柔らかい表現ができるようになります。

アイメッセージのコツはあくまで、自分の感情を相手に表現するだけで、判断はいったん相手に任せることが特徴と言えます。

〇〇してほしい!と相手の行動に対して発言するのではないんです。あくまで判断をゆだねている点で、相手を尊重した伝え方になります。

「YOUメッセージ」とは?

YOUメッセージの意味

アイメッセージとは反対に、主語を「あなたは…」とするテクニックをYOUメッセージと言います。例えば、以下のような表現がよく見られます。

・(あなたは)束縛が激しいよ
・(あなたは)なんでそんなこと言うの?
・(あなたは)なんでわかってくれないの?

このように、相手のテリトリーに踏み込んでいくような表現方法はYOUメッセージよりになってきます。「あなたは…」を主語にすると、相手をコントロールする表現になり、言い方が厳しくなります。

どうしてもというときは、YOUメッセージを使うこともありますが、角が立ちやすいというデメリットがあります。

I・YOUの使い分けが大切

アイメッセージ、YOUメッセージはそれぞれ短所長所がありますので、場合に応じて使い分けるようにしましょう。

ちなみに筆者はアイメッセージが多く、緊急時や信頼関係ができる仲間であれば、YOUメッセージを使うこともあります。

アイメッセージの使い方

アイメッセージを実践する際は、まずはさりげなく自己表現することが大切です。具体例を用いて解説していきます。

例題

登場人物
・転職したミツコさん
・束縛が激しい太郎さん

状況
・太郎さんとミツコさんは交際して3年
・ミツコさんは男性が多い建築業界に転職
・すると、太郎さんからの束縛が激しくなった
・休日もひっきりなしに連絡が来る
・ミツコさんは疲れが溜まっている

レベル1さりげなく伝える
⇒疲れがたまっている素振りを見せる。

レベル2アイメッセージ
⇒(私は)最近、仕事が変わってバタバタしてるんだよね。

レベル3ユーメッセージ
⇒(あなたは)もう少しデートの回復を減らそうよ。

このように、急にアイメッセージで伝えるのではなく、第一歩としてさりげなく相手に気がついてもらうという方法を取ります。

そして、アイメッセージを伝えて、それでも相手が対応してくれない場合は、最後の手でユーメッセージの強い表現で伝えます。

レベルを3ステップほどに分けることで、柔らかい言い回しになりトラブルをさけつつ、自分の率直な気持ちを伝えることができるのです。

アイメッセージを実践!

アイメッセージとユーメッセージの使い分けについて練習を行っていきましょう。さっそくですが問題に入ります!以下の状況で2つの伝え方を考えて見てください。

練習問題

登場人物
・妻のハナコさん
・夫の太朗さん

状況
・夫の太朗さんは束縛がキツイ
・ハナコさんのlineの友達に男性は禁止
・ハナコさんは新しくバイトを始めた
・男性の先輩にlineを教えなきゃいけない
・なんとか太郎さんを説得したい

夫の制限

レベル1さりげなく伝える


レベル2アイメッセージ
⇒(私は)

レベル3ユーメッセージ
⇒(あなたは)


解答例
レベル1さりげなく伝える
⇒実は最近始めたバイトが、連絡を密に取らなくちゃいけない感じなんだよね。

レベル2アイメッセージ
⇒(私は)先輩の男性にライン聞かれたちゃったんだ。

レベル3ユーメッセージ
⇒(あなたは)このルールは少し厳しすぎると思う。

アイメッセージで束縛

練習問題はいかがだったでしょうか。まずは、さりげなく相手に自己表現することで、さらに柔らかい印象で自分の意見を伝えることができます。束縛を抜け出すためにも、アイメッセージを活用して自分の状況や感情を伝えていきましょう。

次回は、束縛から抜け出すための「ソーシャルサポート」について解説していきます。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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