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束縛を解消するための「ソーシャルサポート」④

束縛を解消するための「ソーシャルサポート」④

コラム①では、束縛について概観していきました。解決策としては、「①限界設定」「②アサーション」「③ソーシャルサポート」の3つでしたね。

今回は「③ソーシャルサポート」について解説していきます。

束縛とソーシャルサポート

まずは、ソーシャルサポートの定義について見ていきましょう。ここでは心理学的な定義をいくつかご紹介していきます。

定義①Caplan (1974)
”家族、友人や隣人などの個人をとりまく
様々な人々からの有形、無形の援助を指す”

定義②心理学辞典(1999)
ソーシャルサポートとは何かについて、まだ明確に定義はなされていない。(中略)
対人関係と人の心身の健康との関連についてさまざまな研究
をソーシャルサポート研究として総称しようという立場に立つ

とされています。

つまり、ハッキリと定義されていないものの平たく言えば、周りの人たちから得られるサポートをソーシャルサポートと考えてよいでしょう。また、そのサポートは、物理的なものとは限らないということですね。

束縛されている状態は、人間関係が閉鎖的になりソーシャルサポートが得られにくくなります。その結果、相談できる人もできず、メンタルへルスに悪影響が出てしまいます。

サポートを得るにはコミュニティ!

こうしたソーシャルサポートを得るには、複数のコミュティに所属することが大切です。もし、束縛によって人間関係が少なくなっていると感じる方は、意識してコミュニティを増やしていきましょう。

コミュ二ティの理想の数

ここで、あなたが所属しているコミュニティの数をカウントしましょう。ここで言う”コミュニティ”とは以下のように定義します。

<コミュニティの定義>
①3人以上の集まり

②月1回、1時間以上を集まる
③会話をする時間がある
 
これらを条件を満たす集団に属している場合は1と数えてください。

例えば、家族・会社・習い事・サークル・幼馴染の集まり・学生は学校の友達や部活・SNSの定期的なOFF会・行きつけのお店などですね。

コミュニティに所属している数は何個?

あなたが所属しているコミュティはいくつありますか?

最低3つ・理想は5つ以上

所属しているコミュニティはいくつでしたか?もしあなたが所属しているコミュニティが5つ以上でしたら、OKでしょう。十分束縛などの悩みが相談できるソーシャルサポートを得られやすい環境にあると考えられます。

5個以上の方:青色信号
3~4個の方 :黄色信号
2個以下の方:赤色信号

と考えると良いと思います。

コミュニティは3か所あれば、1か所で問題が発生してもまだ2か所所属していることになるので他のコミュニティでサポートが効きます。

しかし、2か所ですと、1か所のダメージが大きすぎるため、依存しがちなり、人間関係の問題が深刻化しやすくなります。そのため、最低でも3か所のコミュニティへの所属をオススメしています。

コミュニティの探し方

コミュニティを増やしてソーシャルサポートを獲得するには、どうすればいいのでしょうか?現代社会はこれだけたくさんの人々がいるのに、意外と所属できるコミュニティを見つけるのに苦労される方が多いです。

仕事や学校が充実しているならベストですが、束縛が厳しいとなかなかそうはいかないのも現実だと思います。そこで講師からいくつか提案させていただきます。

①ネット活用
王道な手段としては、趣味のサークルなどが考えられます。現在はインターネットで検索すると、多種多様な趣味サークルを検索することができます。まずは自分の趣味などを基盤として、一度参加してみると良いでしょう。趣味の社会人サークルやコミュニティ付きのSNSなどはおすすめです。

②行きやすい地元コミュニティ
また通いやすい地元のバーやボランティア活動などもおすすめです。通う頻度が多ければ、深い関係も構築しやすくソーシャルサポートも得やすくなるでしょう。

ネット経由のコミュニティは通いやすさに欠けますが、地元のコミュニティは参加しやすいのが利点ですね。私自身は麻雀が好きなので、行きつけの雀荘によく顔を出しています。ちなみに弊社のコミュニケーション講座も、かなりコミュニティとしてアクセスしやすいのでぜひいらっしゃってください笑 宣伝するな!と言われそうですが(^^;

③目的ベースのコミュニティ

目的ベースのコミュニティとは仕事や社会的活動を通じたコミュニティです。例えば、現在では副業が活発になっている時代です。かつ残業時間が少なくなってきています。あなたのスキルを欲しがっている起業家や会社は存在すると思います。

例えば、SNSに登録して、関連がありそうなアカウントに連絡してみたり、自分の専門知識をブログやユーチューブで発信して、お仕事募集中!と記載するなど様々なやり方があると思います。

またビジネス以外でも、社会をより良くしようと奮闘している団体は意外と多いものです。そのような活動を通してソーシャルサポートを享受し合えるようなコミュニティもいいかもしれないですね。

コミュニティに所属して孤独感を緩和しよう

ソーシャルサポートで束縛解放

ここまでみてきたように、束縛されている状態は、人間関係が閉鎖的になり、ソーシャルサポート得られづらい状態になりあります。束縛の辛い体験も外に吐き出すことで、受け入れられるようになるため、積極的にコミュニティの数を増やしていきましょう。

1つの関係だけからサポートを得ると、依存する状態になってしまう恐れがあるので、なるべく3つ以上の関係からソーシャルサポートが得られるように環境を整えておきましょう。少しずつ相談できる人が増やせるといいですね。

★ソーシャルサポートは心の安定に欠かせない

人間関係講座

目次

①束縛する彼氏-概観
②「限界設定」のコツ
③「アサーション」とは
④「ソーシャルサポート」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1999)心理学辞典 有斐閣