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スピーチのコツ「基本構成を3ステップで作る」

スピーチ,コツ


スピーチのコツ「3ステップで作る基本構成と例文」苦手意識の克服法③

スピーチの基本を知ろう

コラム②では、スピーチのコツの1つ「「あがり」とうまく付き合う」について考えました。スピーチでのあがり、緊張や不安は無理に無くそうとするのではなく、「積極的思考」と「相手の受け取りやすい視点」で上手に付き合っていくことが大切でしたね。

今回は、スピーチのコツの2つ目「スピーチの基本構成を覚える」について解説していきます。

スピーチ構成力を身に付けよう!

スピーチ構成は準備をしようみなさんはスピーチをする前、話す内容をどの程度準備をしていますか?

「原稿通りにいったためしがないから」
「棒読みっぽく不自然になるから」

といった理由で事前にスピーチの構成や原稿を考えることを放棄してしまっている人もいるかもしれません。

しかし、アドリブで上手く話せる人はそうそういません。また、原稿を考えようとするも、「まず一言目はどうしようか…」と見切り発車してすぐに行き詰ってしまうのも、スピーチ下手な人が陥りやすいパターンです。

準備が中途半端な状態でスピーチに臨むことになると、冗長に着地点が定まらず、自分でも何を言っているかわからなくなってしまいます。当然、そんな話は、聞いている方も苦痛です。せっかく良いネタを持っていても、その引き出しが整理されていなければ、いざというとき取り出せず慌ててしまいます。

藤木ら(2010)のスピーチの苦手意識に関する調査でも、「スピーチが嫌い、あるいは苦手という人の多くが概して、筋道立てて論理的に伝えることに対して強い苦手意識を抱えている傾向が窺える」とあります。

つまり、話の道筋がクリアになれば途中で言葉に詰まったり、話が脱線することもなくなってきます。スピーチでスムーズに話すことができると、自然と苦手意識も解消されていくでしょう。

 

3ステップ!スピーチの基本構成

スピーチ構成3つのステップそれでは、スピーチの基本的な構成について説明していきましょう。

STEP1
テーマをハッキリさせる
まず一番最初に決めてほしいことは、「スピーチで聞き手に何を伝えたいのか?」ということです。スピーチの目的となる結論をまずはハッキリさせるのです。最も伝えたいテーマ、メッセージをしっかりと確立させましょう。

STEP2
スピーチの構成は大きく分けて3つ
テーマが決まれば、次はそのテーマに沿って「序論」「本論」「結論」の3つで構成を考えます。

【序論】
冒頭の「掴み」の部分です。「何について話すのか」「なぜそれについて話すのか」をできるだけキャッチ―な言葉で短く伝えることにより、聴衆が聞く姿勢を作りやすくなります。
【本論】
序論で言ったことを裏付ける根拠として、具体的な事例やエピソードを入れましょう。
【結論】
「何について話したのか」「何を伝えたかったのか」という、「序論」で言ったことを言葉を変えて再度強調します。

この3つのポイントがきちんと押さえられていれば、途中で迷子になることなくゴールまでたどり着くことができるはずです。

STEP3
構成メモを作ってみよう!
STEP1・2を踏まえて、スピーチの構成メモを作ります。例文で具体的にご紹介します。

例文
STEP1:テーマ(伝えたい事)
「社内コミュニケーションの大切さ」

STEP2:3つの構成
【序論(つかみ)】
雑談がお金を生む
【本論(具体例・エピソード)】
A社の例。休憩時間を増やして社員同士の交流を活発にしたところ、受注率UP
【結論】
何気ない社員同士の会話の中から新しいビジネスが生まれたり、業績UPに繋がる

このような感じで、あくまでも構成メモですので、一言一句話す内容をすべて書き出す必要はありません。本論の内容も、まずは上記のように箇条書きでOKです。「何がどうなってどうした」というストーリーを組み立てるのは後回しにして、このスピーチで言いたいことを説明するためには何を言わなければならないのかを冷静に考えます。

「コミュニケーションの大切さ」を語れるエピソードがいくつか洗い出して、そのうちのどれを使うか一つに絞るイメージで行ってください。ある程度長い時間のスピーチであれば、序論と結論の主張を裏付ける「3つのエピソード」や「3つの利点」といったかたちで、3項目で展開していきましょう。

 

基本を守れば伝わるスピーチに!

伝わるスピーチを論理的な矛盾が生じないように一番しっくり来る構成が出来たら、一度原稿に落とし込んでみることをお勧めします。そして、作った原稿は何度も見直し、適宜文章の修正・追記をすることでブラッシュアップしていきます。

原稿を書いたら、声に出して読み、時間を計ってみましょう。そして最終的には、原稿を持たず、自分の言葉で話すのがベストです。慣れてくれば、原稿がなくても箇条書きの構成メモだけで話せるようになってきます。

スピーチの目的「伝えたいテーマ」を決めて、「序論」「本論」「結論」の3つの基本構成が作れさえすれば、聞き手に伝わるスピーチは完成します。日頃から、自分の考えや主張を簡潔でわかりやすく表現する練習、短い挨拶や自己紹介程度のスピーチでも、まずは書き出して構成を考える習慣をつけていきましょう。

次回は、スピーチのコツの3つ目「話し方・見せ方を工夫する」についてお伝えします。

★スピーチの目的・テーマを明確に!スピーチは3つ基本構成で考えよう

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人間関係講座

※出典・参考文献
・藤木美奈子・前川志津・勝又恵理子(2010)「スピーチに対する自信は何によってもたらされるか ― 授業内容との関係から ―」
・橋本恵子(2010)「コミュニケーション指導に向けた「スピーチ構成図」の改善 ―独話から共話、対話へ―」
・池上彰(2009)「わかりやすく<伝える>技術」講談社



基本構成をしっかり覚えよう