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オウム返しとシンパシー

シンパシーを得るための「オウム返しの基本」③

コラム①ではシンパシーについて概観していきました。シンパシーを鍛える方法としては、「①基本のオウム返し」「②感情の明確化」「③質問の考え方」「④非言語の読む」「⑤いったん相手になる」「⑥考え方を発見⇒共感法」「⑦励まし方のコツ」「⑧自分の話しをする」の8つでしたね。

今回は、①基本のオウム返しについて解説していきます。

仲直り

3種類のオウム返し

シンパシーを感じるためのテクニックとして「オウム返し」があります。オウムのように相手が言ったことをそのまま繰り返すテクニックなのですが、大きく以下の3つの種類に分けられます。

1.事実のオウム返し
事実のオウム返しとは、相手が言った事実だけをそのまま返す傾聴技術です。例えば、「昨日、京都に行ってきたんだ。金閣寺に初めて行ってきたよ!」と友人が言ったとします。事実のオウム返しをすると、こんな感じです。「京都に行ってきたんだー」「金閣寺かあ~」「初めての金閣寺だったんだ」このように、事実のオウム返しでは、相手の発話から事実だけにフォーカスして返します。相手の言ったことをそのまま返すだけでOK!自分の感情を盛り込む必要はありません。

2.感情のオウム返し
感情のオウム返しとは、相手の発言の中から感情だけを切り取って返す傾聴技術です。例えば、「昨日、小学校の同級生と偶然会うことができてうれしかった。また今度お茶するんだ!」と同僚が言ったとします。感情のオウム返しをすると、こんな感じです。「偶然の再会かぁ。うれしいよね~このように相手の感情表現だけを取り出して返すだけですが、前回ご紹介した事実のオウム返しよりもナチュラルな印象になるのが特徴です。

3.言いかえのオウム返し
言い換えのオウム返しとは、相手の言った言葉の中からおおむね同じ意味になる言葉を使って返す傾聴スキルです。例えば、友人が次のような発言をしたとします。「楽しみにしていたハイキングだったのに、大雨のせいで中止になってしまったんだよね…。いや~行きたかったなぁ。この発話に、感情のオウム返しをしてみるとこんな感じです。「台風で開催されなかったんだ~、悔しいよね。」ワードが言い換えられているのがわかりますか。

・中止→開催されなかった
・行きたかったなぁ→悔しい

言い換える言葉は、相手に言葉の意味とおおむね似ていればOKです。言い換えのオウム返しは、相手の言葉を使ってオウム返しをしているだけですが、とてもナチュラルな印象になります。

練習問題

以下の相手の発言に対して、3つそれぞれのオウム返しを考えてみましょう。

「最近お金がなくて・・・カツカツです。。」

事実のオウム返し

感情のオウム返し

言いかえのオウム返し

 

「近頃少しふとちゃってね。ダイエットせねば・・・」

事実のオウム返し

感情のオウム返し

言いかえのオウム返し

 

「先日の婚活で知り合った異性から・・・返信がなくて・・・辛いです」

事実のオウム返し

感情のオウム返し

言いかえのオウム返し

 

解答例

「最近お金がなくて・・・カツカツです。。」

事実のオウム返し
⇒お金がなくてカツカツなんだ

感情のオウム返し
⇒あぁ~お金がないんだーなんだか虚しいね。

言いかえのオウム返し
⇒今金欠なんだ、切り詰めた状態だね~

 

「近頃少しふとちゃってね。ダイエットせねば・・・」

事実のオウム返し
⇒え、少し太ったんだ!ダイエットするんだね

感情のオウム返し
⇒えー、大変だなぁ。

言いかえのオウム返し
⇒減量しているんだ!

 

「先日の婚活で知り合った異性から・・・返信がなくて・・・辛いです」

事実のオウム返し
⇒返信がなかったんだ。

感情のオウム返し
⇒うわぁそれは、ツライね。

言いかえのオウム返し
⇒音信不通なんだ、そういう時ってショックだよね。

オウム返しで共感力UP

「考え方」の全てにシンパシーを感じようとするのではなく、一部分だけで十分です。まずはその、理解できる部分を探すことがポイントです。相手の感情に寄り添い、「そうなんだね」と受け入れる程度の言葉が伝えられれば、自然とシンパシーが生まれてきます。できることから少しずつ実践してみてください。

次回は、感情の明確化について解説していきます。

★シンパシーを高めるカギ!考え方と感情を分けて伝えよう

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目次

①シンパシー‐概観
②簡易診断でチェック
③「オウム返しの基本」
④「感情の明確化」
⑤「質問の作り方」
⑥非言語の読み取り
⑦いったん相手になる
⑧考え方を発見⇒共感法
⑨「励まし方のコツ」
⑩「自分の話をする」

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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