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脱抑制愛着障害の意味

脱抑制愛着障害とは

脱抑制愛着障害とは

・5歳以前に発症する
・過剰な愛情要求
・誰とでも愛着を求める
・過度になれなれしい

などがみられる障害です。直感的には、通常の人懐っこさを超え、過剰な愛情要求がみられる幼児に診断されることがあります。

診断基準

脱抑制愛着障害について、医学的には以下のような診断基準が挙げられます。詳しく理解したい方は展開ください。

脱抑制型対人交流障害
A.以下のうち少なくとも2つによって示される,見慣れない大人に積極的に近づき交流する子どもの行動様式
(1)見慣れない大人に積極的に近づき交流することへのためらいの減少または欠如
(2)過度に馴れ馴れしい言語的または身体的行動(文化的に認められた,または年齢相相応の社会的規範を逸脱)
(3)たとえ不慣れな状況であっても,遠くに離れて行った後に大人の養育者を振り返って確認することの減少または欠如
(4)最小限に,または何のためらいもなく,見慣れない大人に進んでついて行こうとする.

 

B.基準Aにあげた行動は注意欠如・多動症で認められるような衝動性に限定されず,社会的脱抑制行動を含む.

C.その子どもは以下の少なくても1つによって示される不十分な養育の極端な様式を経験している.
(1)安楽,刺激,および愛情に対する基本的な情動欲求が養育する大人によって満たされることが特続的に欠落する形の社会的ネグレクトまたは剝奪
(2)安定したアタッチメント形式の機会を制限することになる,主たる養育者の頻回な変更(例:里親による養育の頻繁な交代)
(3)選択的アタッチメントを形成する機会を極端になる制限することになる,普通ではない状況における養育(例:養育者に対して子どもの比率が高い施設)

 

D.基準Cにあげた養育が基準Aにあげた行動障害原因であるとみなされる(例:基準Aにあげた障害が基準Cにあげた病理の原因となる養育に続いて始まった).

 

E.その子どもは少なくとも9カ月の発達年齢である.
該当すれば特定せよ 特続性:その障害は12カ月以上存在する.

 

現在の重要度を特定せよ
脱抑制型対人交流障害は,子どもがすべての状況を呈しており,
それぞれの症状が比較的高い水準で現れているときは重度特定された.

 

発症原因

発症原因は複数の因果関係が絡みますが、一般的には養育者との愛着形成の不和が特徴的です。身体的虐待、ネグレクト、などの家庭や、なんらかの事情で保護者が2転3転する場合に認められます。

対処法

子どもの愛着障害を改善するには3つの視点から考えていきます。

・養育者との関係を見直す

養育者と保護者のコミュニケーションのあり方を見直していきます。抱っこを増やす、こまめに声をかける、叱るときは理由を明確にするなどの対処が必要となります。詳しくは下記のコラムを参照ください。

子どもの愛着障害の改善

 

・養育者の心の問題を改善する

愛着障害は親の心の問題を反映していることがあり、世代間連鎖が起こりやすい障害です。ご自身の家庭環境が悪かった場合は一度養育者自身の心のあり方を見直す必要があります。

大人の愛着障害の改善

 

・家族療法を学ぶ

家族療法は家族全体の健康度を向上させていく心理療法です。愛着障害は家族全体で改善していくべき障害です。下記のコラムで家族療法の基礎を学びましょう。

家族療法の基礎

 

筆者とお知らせ

筆者プロフィール

・川島達史
・公認心理師,精神保健福祉士
・目白大学大学院現代心理学卒業
・マイナビ出版など書籍多数
・NHK天才テレビ君出演
Youtubeチャンネル

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

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*参考資料
DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き(2014) 医学書院

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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