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愛着障害-発展編-Harlowの愛着形成

古典的愛着研究の歴史

Harlowの愛着形成‐動物実験

Harlowの動物実験は愛着理論の基礎として学習されています。Harlowはサルを対象に心理的な実験を行いました。

①赤ん坊と母親を引き離す
まず、アカゲザルの赤ん坊を母親と生活させないようにして育成を始めます。昔こういったひどい実験が結構行われていました(^^;

②代理母を用意
 布の母
 ワイヤー母
を用意する。
それぞれミルクを入れた哺乳瓶を取り付け、成長過程を観察しました。

愛着障害 原因

③結果を考察
*ワイヤー母に育てられたサル
ワイヤー母によって育てられたサルは、布の母に比べて、好奇心が育たず、
生き残ることが困難でした。

*布の母に育てられたサル
布の母に育てられたサルは、好奇心が豊かに育ったと言われています。ただし、大人になってから愛着障害に近い症状が見られました。その後、布の母だけでなく、仲間との交流をする機会を増やしたところ、かなり社会性が改善されました。

愛着研究の歴史

社会的動物と愛着の重要性

このように、霊長類のように社会を創る動物は生まれた時から外界との心地よい接触を求め、それが生育上重要な役割を果たすということが示唆されます。

幼いころにしっかり「抱っこをする」「暖かい声をかける」「スキンシップをしっかりする」「友達同士で遊ぶ」このような習慣をしっかりする必要があるのです。

幼少期の体験が重要

後日談

この実験には批判もあります。ハーローは布の代理母によって正常な愛着が得られると考えたのですが、実際にはアカゲザルは、仲間のサルに対して粗暴な一面を持っていることがありました。

ワイヤーと布という違いによって、多少の違いが出てくるのは直感的に理解できそうですが、だからと言って布の質感だけで健康的な愛着形成ができるかといえば不十分でしょう。

また動物を使った実験は、生命倫理の観点からも問題があり、現在では同様の実験は倫理的に禁止されています。

 

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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