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社会不安〜“完璧主義”さんにおすすめの「森田療法」〜

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社会不安③ 〜“完璧主義”さんにおすすめの「森田療法」〜

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社交不安障害について、少しずつお話ししていますが、皆さん、いかがですか? 前回は、原因と治療法をざっくりとお伝えしました。簡単に振り返ってみましょう。

  • ・原因はおおまかに3つに分けられ、それぞれ治療法は異なる。
  • ・“完璧主義”さんには「森田療法」
  • ・“認知のゆがみアリ”さんには「認知行動療法」
  • ・“脳内物質が乱れているかも?”という方には「薬物療法」

まずは、今回から2回にわけて、“完璧主義”さんにおすすめの「森田療法」について、くわしくご説明します。(ここでは、社交不安障害の治療としての森田療法の話になります。森田療法についてもっともっと学びたいという方は、「森田療法とは」のコラムをぜひ読んでみてください。創始者の森田正馬の興味深いエピソードもあり、おもしろいですよ〜!)
森田療法のコラムを見てみると、こんな人におススメです、という項目の中に「完璧主義」があります。リンクしてますね。
 

<“完璧主義”は長所です!>

完璧主義の人が必ず社交不安障害になるわけではありません。また、何か他の精神疾患になるわけでもありません。社交恐怖を感じたり、社交不安障害になったりする可能性がちょっと高い、という理解をしていただければと思います。
…こんなふうに言うと、完璧主義ってなんだかすごく悪いものに思えてきますね。でも、そんなことはありません。何事にも完璧を求めてまじめに取り組むからこそ、きっと今まで大きな成果を出している人も多いはずです。100点をとって先生に褒められクラスの皆に尊敬の眼差しをむけられたり。細かな作業に熱中してお母さんが心配そうに、でも誇らしげに見守っていたり。完璧主義であることは、胸を張って「私の長所だ!」と言えることです。 でも、せっかくの長所に苦しめられているのは、残念です。「◯◯してはダメ」「◯◯は許されない」と強く思い、その通りに行動しようとするのは、辛いものです。だから、森田療法で「ありのままの自分を認める」練習をしていくのです。
 

<緊張にとらわれている?本来すべきことは?>

ありのままの自分を認めるには、どうすればいいのでしょうか?

ここで、森田療法の「とらわれ」という考えを紹介します。 会社でのプレゼンに緊張してどうしようもなくなってしまうAさんは、“緊張している自分”に「とらわれている」と考えられます。Aさんがすべきことは、プレゼンをすることなのですが、緊張する自分に意識が向きすぎてしまい、本来すべきことが手につかなくなるのです。Aさんをとらわれから解放しなくてはなりません。 会社でプレゼンだなんて、上司の表情が気になるし、今後の自分の昇進につながるかもしれないし、緊張しない人はいないでしょう。それでもうまくこなせるCさんは、緊張しながらも「とりあえずプレゼンしよう。上司からの評価を気にするのはその後だ。」という気持ちで挑んでいるのでしょう。ここでポイントなのが、Cさんも緊張を自覚しているということです。今やるべきことを見失わない程度に、緊張している自分を知って、受け入れているのです。Cさんは緊張にとらわれることなく、プレゼンに集中できます。
 

<打ち消さず、受け入れる>

緊張したときの対処法は、皆さんそれぞれに何かもっているでしょう。「落ちつけ、落ちつけ…」と緊張を打ち消そうとするのではなく、「緊張するけれど、きいてる人は皆じゃがいもだがら大丈夫!」のような、ちょっとおどけた考えをしてみませんか。

「絶対に失敗してはダメ!」「一番の評価をもらわなくては!」と思っている自分を素直に認めたり、「うまくいくだろうか…」「自信ないなぁ…」と弱音を吐く自分を恥ずかしがったりせず、今やるべきことをやればいいのです。

このように、森田療法では「ありのままの自分を認め」、「気分に左右されず行動する」ことを目指します。次回は、具体的にどのように治療していくのか、お話しします。


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