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社会不安〜「森田療法」自分で心がけられること〜

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社会不安④ 〜「森田療法」自分で心がけられること〜

社会不安 イメージ

こんにちは。社交不安障害のコラムも、4回目になりました。 ここまでは、第1回目で社交不安障害を簡単に紹介し、第2回目で3つの原因と治療法についてお話ししました。第3回目では「森田療法」をご紹介しましたが、いかかでしたか?

森田療法は、専門の病院で時間をかけて入院治療するものが基本ですが、ここでは、「森田療法の考えにもとづいて自分で心がけられることからやってみよう!」という気持ちで読んでいただきたいと思います。「入院してガッツリ森田療法するぞ!」という方むけのコラムもご用意していますので、興味のある方はそちらも参考にしてくださいね。
 

<森田療法の2つのポイントは…>

ここまでに紹介した主なポイントは、

  • ・とらわれすぎない
  • ・あるがままを受け入れる

この2つです。

何度も出て来たキーワードですね。私はこのお話をするたび、「ありの〜ままの〜♪」が頭の中に流れます。まさに、その通りなのです。森田療法の創始者である森田正馬さんの方が先に「ありのままの姿を受け入れるのよ〜!」と言っていたわけです。(注意:森田療法では“あるがまま”といいます。ほとんど同じですが、いちおう…)

では、このポイントに添い、第1回目のコラムから登場してもらっているAさんを、具体的に治療していきましょう!
 

<誰もがAさんに共感できるけど…>

まず、Aさんは、仕事でプレゼンがある日の朝、不安でたまらなくなりました。これは、誰もが共感できる状況ではないでしょうか。「うまくできるだろうか」「失敗したらどうしよう」「これで評価が決まってしまう…」など、次々と不安が高まってくることは、よく分かります。ソワソワ、ドキドキ、落ち着かないあの感覚も、誰もが味わったことがあるのではないでしょうか。両手をこすり合わせたり、うろうろ歩き回ったりする場合もあるでしょう。 Aさんの状況はすごく分かる、Aさんの気持ちもすごくよく分かる…でも、ちょっと冷静になってみましょう。いま、Aさんがすべきことは、何ですか?
 

<「目的本位」で行動しよう>

Aさんが今すべきことは、「プレゼン」です。それがどんなに緊張する相手に向けたものであろうと、Aさんはプレゼンしなければならないのです。 この、気持ちがどうであれやることをやる、という考えを、森田療法では「目的本位」といいます。「気持ちをコントロールするのはとても難しいのだから、それはさておき、すべきことに取り組むしかないじゃないか」と考えるのです。 「そうかそうか、Aさん、緊張するんだね。でも、今はプレゼンやっておいでよ。」というのが治療になります。
 

<「あるがまま」で行動しよう>

このときに、大切になるのが“あるがまま”です。

気持ちをコントロールするのはとても難しいからこそ、その気持ちを受け入れるのです。緊張や不安を無理にかき消したり誤摩化したりせず、「ものすごく緊張していていいんだ。今はプレゼンできたらそれでいいんだ!」と考えます。
 

<不安なことはあっていい>

緊張すると原稿を持つ手が震えて恥ずかしい、声が上ずって情けない…いろいろ不安はあるでしょうが、いいんです。そんなことに左右されないで。 人前で緊張したときに自分に起きることは「そんなこと」では済まされないと思っている方も、いるかもしれません。私も、ダイコミュの代表である川島さんと初めてお会いしたとき、とても緊張して顔が赤くなるし、なぜか涙声になるし、もうさんざんだった思い出があります。でも、そのとき私がすべきことは川島さんとお仕事に関する話をすることです。大丈夫、目に見えて緊張していた私ですが、こうしてお仕事を頂いてます。 手が震えたり声のトーンが変わったりするのは、失敗ではありません。普通に誰にでも起こりうることです。

私は「Aさん、それでいいんだよ。恥ずかしいのも情けないのも、そのままでいいよ。そのAさんのままで、プレゼンに集中しておいで!」と声をかけたいと思います。
 

<とにかくやろう!>

「あるがままを認める」「あるがままを受け入れる」って、具体的にどうすることなのかというと、言葉の通り、「あるがままでいる」ことです。「私はこれでいいんだ…いいんだ…」と言い聞かせなくていいんです。やるべきことをやる、これだけです。 森田療法では、このように、「変えられないもの(=ネガティブな気分など)を無理に変えたりなかったことにしたりせず、目の前のすべきことに取り組む」という姿勢を大切にしています。気分はすぐれないかもしれないけれど、さぁ、行動してみましょう!

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<次回は認知行動療法をご紹介>

次回から、社交不安障害の原因と治療法の二つ目として、「認知行動療法」をご紹介します。私の考えはゆがんでいる?ちょっと客観的にみてみると?など、ものごとの捉え方とそれに伴う行動を、一緒に考えていきたいと思っています。では、次回もよろしくお願いします!

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