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社会不安〜認知のゆがみアリさんにおすすめの「認知行動療法」〜

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社会不安⑤ 〜認知のゆがみアリさんにおすすめの「認知行動療法」〜

社会不安 イメージ

前回は、森田療法についてお話ししました。今回と次回の2回にわけて、認知のゆがみアリさんにおすすめの「認知行動療法」をご紹介します。難しい言葉が出て来くることが多いかもしれませんが、できるだけ分かりやすく、なじみやすい表現を使いながらお話しするつもりです。リラックスして読んでいただければと思います。

認知行動療法は、うつ病の治療法として厚生労働省のHPにも紹介されています。こちらです。→うつ病の行動療法・認知行動療法(患者さんのための資料)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf
このように、認知行動療法はうつ病を始めとするさまざまな心のトラブルに効果があると言われています。このコラムでは、社交不安障害の治療法としての認知行動療法をご紹介します。
 

<認知とは?認知のゆがみとは?>

まず、「認知」って何でしょう。少し難しい言葉ですね。これって、誰もがいつでも持っているものなんですよ。認知とは、「考え方」「ものごとの受け取り方」のことです。

例えば…
友だちに「ランチいこうよー!来週のあいてる日を教えて!」とメールしたけれど、待っても待っても、返事が来ない…。こんなとき、あなたはどう考えますか?

…嫌われちゃったかな?
…忙しいのかな?
…ケイタイ、なくしたのかな?

いろいろな考えが浮かぶと思います。

「友人から返信が来ない」ことを「嫌われてしまった」と受け止めるときと、「忙しいのだろう」と受け止めるときでは、そこからくる気持ちが違いますよね。その後の行動もかわりますね。嫌われてしまったのかもと思うと、「自分は何か気に障ることをしただろうか…」と悩むかもしれません。忙しいのだろうと思えば、「友だちも大変だな〜」と気楽に返事を待てるかもしれません。

ある出来事に対する考え方はさまざまあり、人それぞれクセがあるといわれています。そのクセがいつもネガティブなものだと、とてもつらいと思いませんか。「認知のゆがみ」「認知がゆがんでいる」というのは、簡単にいうと「事実と違った考えをしてしまっている」ことです。
 

<客観的にみてみよう>

コラムの第一回目から登場しているBさんは、友人に誘われて行ったカフェがあまりにおしゃれで、自分はその場にふさわしくないと思ったことがきっかけとなり、人前で食事することが怖くなってしまいました。Bさんには、認知のゆがみがあります。どこにそのゆがみがあるか、一緒にみていきましょう。

まず、Bさんは本当にそのカフェで浮いた存在だったのでしょうか。お客さんひとりひとりを見て、カフェのおしゃれな雰囲気に馴染んでいる人しかいないことを確認したのでしょうか。そうではありませんよね。Bさんは、「“みんな”おしゃれなのに、“自分だけ”浮いている」と思ってしまいました。また、隣の席の人にチラリと見られたことが気になり、次第に「“いつも”変な目で見られている」「私は“絶対に”うまく振る舞うことができない」と、どんどんネガティブな考えをしてしまっています。 Bさんの考えを客観的にみてみると、「本当にそうかなぁ?」「“いつも”ってことはないんじゃない?うまくいったときも、あるよね?」って言ってあげたくなりますよね。

認知行動療法では、この「本当にそうかなぁ?」「“いつも”ってことはないんじゃない?うまくいったときも、あるよね?」という感覚を取り戻していきます。“自分の考えたことを客観的にみてみる”ということです。心理士と一緒に、紙とペンを使って、ひとつひとつみていきます。慣れてきたら、一人でやってみる宿題が出ることもあります。

次回は、認知行動療法によく出て来る言葉をいくつか用いながら、もう少し詳しくお話ししたいと思います。気持ちを楽に、やっていきましょう。楽しみにしていてください。


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