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目的に合わせた分配の仕方

公正な分配、人間関係、集団


目的に合わせた分配の仕方

目的に合わせた分配の仕方

目的に合わせた分配の仕方

 小さいときに、お正月のお年玉は格別嬉しいものでした。最近は、反対に財布が寂しいことになりますが。 お年玉で思い出すのは、兄弟でのお年玉としてもらう金額に差があったことです。  

 兄弟のいる方ならきっと分かってもらえると思いますが、「兄貴の方が多い!」や「弟くらいのときにはもっと少ない金額しか貰わなかった!」とちょっと不満に思ったり。

 この「不満」には分配に関する公正感や、分配状況と分配の仕方といった問題があるようです。

分配に関して以下の原理が議論・検討・研究されてきました。  

基本的な分配の原理は以下の3つです

・衡平(公平)原理(equity principle)

・平等原理 (equality principle)

・必要原理(needs principle)

衡平(公平)原理は,「貢献度に応じて成果を分配することが公正である」とする考えです。

平等原理は,「あらゆる条件を無視して均等に分配することが公正である」とする考えです。

必要原理とは,「必要としている者がより多くの成果を受け取ることが公正である」とする考えです。

この他、最も高い業績をあげた者にすべてを与える独占原理もあります。
では、どの場面でどの原理を使用すれば良いのでしょう。

Deutsch(1975)は集団の目的によって公正感をもたらす分配原理は異なると指摘しています。  

 生産を行うことを目的とし、そこにいる人間同士で競争関係がある場合、衡平(公平)原理を公正とし、育成・維持を目的として協同関係を重視する場合、平均原理が公正であり、そして、福祉のような生活向上を目的とする場合、必要原理が公正とされます。

 狩野(1995)では、集団のメンバーが変わりやすいところでは、高い成績の人は公平原理による分配を求め、低い成績をの人は平等分配を主張すると述べています。反対に、入れ替わりが少ない場合、高い成績の人は平等分配を、低い成績の人は衡平(公平)分配を主張するそうです。

 長期的に付き合いがある場合は、自分だけが得をするかのように見える分配方法は、嫉妬や恨み、軋轢などを生むと判断し選択しにくいのかもしれませんね。

 所属する集団によって、公正分配よりも人間関係を重視する場合があるということです。

 お年玉の場合、兄弟での分配ですから長期的人間関係を考えて、お兄ちゃんが平等分配を主張するかもしれません。そのときは、全員1000円だと助かるのですが。

 




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