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人間関係の不安を改善しよう!

孤独感


人間関係の不安を改善しよう!②

コラム①では、孤独感の原因となる3つを紹介しました。「①見捨てられ不安」「②人間関係のネガティブな面に注目しやすい」「③会話力の不足とSNSをうまくつかいこなせない」の3つでしたね。今回のコラムでは「①見捨てられ不安」を対処し孤独感を改善する方法についてお話します。

見捨てられ不安について解説します

見捨てられ不安とは、臨床心理学の専門的な用語です。「自分が見捨てられる(た)のではないか」という不安のことをいいます。自分が見捨てられないか、好かれているかという確認のために、周囲の人に過度に確認をしたり、時には試す、攻撃や衝突を起こすこともあります。

そのため他人と上手に距離がとれない、仲の良い友人や交際相手と安定した関係が築けないなどトラブルが起こることもあります。人間関係が上手に築けないと孤独感に繋がるため、憂うつな気分や不安も強めていきます。

見捨てられ不安が生じやすいのは、中学生以降の思春期以降と言われています。自分像を発見し自我を定めることを自我同一性(アイデンティティ)の確立する過程で起こります。見捨てられ不安の原因は、幼少期の育ち方や環境、愛着などから考えられます。愛着とは、成長する過程でつ

くられる情緒的な特別な感情のことです。少し難しく書いてしまいましたが、「大好き」「ホッとする」といった安心感をつくる感情のことをいいます。対人関係の中で安心感をつくれずに育ってしまったことで、自分に対して適切に自己評価ができなかったり、自分を認められないことがあります。「自分はここにいていいんだ」「自分は愛されている」という実感を他者に求めることで不安を埋めようとするため、自分と他者との距離が近く、上記のような不安定な人間関係になることがあります。

 

見捨てられ不安の対処し孤独感を改善しよう

見捨てられ不安は先ほどもご説明したように見捨てられ不安は育ち方や環境、愛着が関係していると考えられ、簡単に対処することは難しいかもしれません。次のような方法で見捨てられ不安と上手に付き合っていくことが大切です。

①自分で自分のことを認めてあげる
「自分が見捨てられる(た)のではないか」と不安になることで、自分らしさや自己を認めて受け入れることがなかなかできないことが多いでしょう。自分の失敗や過ち、抱えている不安も含めて「自分自身」「存在していいんだ」と認めることが必要です。

②心の中の「子どもの」自分を理解する
育ち方や環境、愛着などの影響で、「もっと愛されたかった」「愛情を受けていない」と感じることが見捨てられ不安に影響します。「自分を独りにしないで!」という心の叫びです。

子どもの頃に戻って愛情を受けることはもうできませんが、「自分はこんな風に愛されたかったんだな」「あの時のこんなかなしいきもち寂しい気持ちに似ているな」など過去自分をを理解してあげましょう。心の中の自分を慰めてあげることも大切です。

③人付き合いについてルールをしっかり守る
見捨てられ不安を感じると、その不安から逃げるために周囲の人に過度に確認をしたり、時には試す、攻撃や衝突を起こすこともあります。人との距離が近く、人間関係が適切に築けません。見捨てられ不安を回避する行動が逆に孤独感や見捨てられ不安を強めてしまいます。気になることがあると夜中に何度も電話したり、納得ができないと何時間も長電話をしたり…他にも心身の危険に及ぶトラブル繋がることもあるかもしれません。

人と適切な距離が保てるように親しい人達とは人付き合いのルールを作っておくとよいでしょう。特に時間に関すること、連絡の回数などは留意するポイントです。

 

自分だけの対処が難しい、自分の見捨てられ不安について気になる場合には心理カウンセリングなどの専門的な支援を受けてみましょう。

今回のコラムでは、見捨てられ不安を対処し 孤独感を改善する方法をご紹介しました。次回のコラムでは、「人間関係のネガティブな面に注目しやすい」に対して、対処していく方法を心理学の視点から紹介していきたいと思います。

★見捨てられ不安が孤独感に影響する
★対処法は「自己受容」「心の中の自分を理解」「人付き合いのルールを守る」の3点

 

出典
・『パーソナリティ障害とむきあう―社会・文化現象と精神科臨床』林 直樹,日本評論社
・よくわかる臨床心理学  山口 創著 川島書店

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