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コミュニケーションを楽しんでSNSとの上手な関わり方

孤独感を感じる


コミュニケーションを楽しんでSNSとの上手な関わり方④

コラム③では、「人間関係のネガティブな面に注目しやすい」についてご紹介しました。できたことできなかったことを整理することが大切でしたね。まずは一日1個素直に認める事から始めてみましょう。

今回は原因の3つ目「会話力の不足とSNSを上手に使いこなせない」に対して、対処していく方法を心理学の視点から紹介していきたいと思います。

SSTで孤独感を克服!

会話力は、豊かな人間関係を気づくうえで大変重要です。会話に苦手意識があると、人と関わる事が消極的になり、孤独を強めてしまいます。このような場合、他者との適切なコミュニケーションのとり方を実践し成功体験をする事が大切なプロセスとなります。

このようなスキルを専門用語で、「ソーシャル・スキル(Social Skill)」と言い、それを学ぶことを、ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skill Training : SST)と呼びます。ソーシャルスキルとはざっくりと言うと、人間関係を築くための会話の仕方と考えると良いでしょう。

大学生、1002名(男性435名,女性567名) を調査した論文によると(相川、2005)、ソーシャルスキルと孤独感は密接な関係があることがわかっています(-.40の負の相関関係)。

すなわち孤独感を解消するには、現実問題として、会話の技術であるソーシャルスキルをある程度鍛える必要があると言えます。本コラムでは、ソーシャルスキルとして最低限抑えたい2つのポイントを紹介します。

 

初対面で役立つソーシャルスキル

人間関係の入り口は初対面です。初対面がクリアできれば、会話力にも自信が付き人間関係を避けたくなる気持ちが軽減でき孤独になることも少なくなってきます。以下の2つを実践してみましょう。

①自己紹介を準備する
初対面は誰でも緊張するものです。まずは自分からある程度自己開示をして、相手と打ち解けるチャンスを作っていきましょう。相手もホッとした気持ちになれば、会話を進めてくれるようになります。事前にできることなので、まずは準備して実践してみましょう!

初対面でよく出てくる話題は
・住所
・出身
・趣味
・家族構成
・仕事
です。この5つについては必ず1分程度は話せるようにしておきましょう。

②ウイキペディアの原理で会話を広げる
次に学ぶのは5W1H質問です。5W1H質問とは相手の発言に対して、ウイキペディアの原理を応用しながら情報もしくは感情に焦点を充て、話を膨らませていく質問方法です。

ウイキペディアの原理
倉吉を調べた場合、鳥取県中部の市。当市は鳥取県中部の玄関口としての役割もある。市内には打吹玉川地区をはじめ土蔵が多く、白壁土蔵の街として知られている。 当市を含めた中部の市や町は、「とっとり梨の花温泉郷」を形成している。生活や習慣については鳥取市など鳥取県東部の影響を強く受けているところが多い。

↓打吹玉川地区をクリックすると・・・↓
打吹玉川(うつぶきたまがわ)は鳥取県倉吉市にある伝統的建造物群保存地区。通称は白壁土蔵群。国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。

5W1Hで質問を作ってみよう
「私の好きな食べ物は王将のチャーハンです。大口にある王将に毎日行ってしまいます」

⇒5W1Hで情報を探索する 
 時間、人、場所、何を(詳しく)、きっかけ、手段

「チャーハンは具体的にどんな味ですか?」
  「王将ってどんなお店ですか?」
    「王将チャーハン月に何回ぐらい食べますか」
    「王将で食べている方はどんな方が多いですか?」
    「大口は神奈川でいうとどの変にありますか?」
    「王将にはまったきっかけはありますか?」
    「王将のお勧めの頼み方とかありますか?」

練習問題 
「私はミスドのドーナッツをよく食べにいきます。フェオレセットをよく頼んでいて特にハニーチロを頼むことが多いですよ。」

→ 情報に焦点を充てて質問を5個作ってみよう!

 

孤独感の克服以外にも必須なスキル

練習問題をやってみていかがですか。難しい!と感じた人も、練習問題を繰り返す事で柔軟な考え方が持てるようになり実践することで自信がついてきます。より深く学習したい方は、こちらのコラムもおすすめします。練習問題も紹介していますから、ぜひ実践して、会話力を付けてくださいね.

 

ソーシャルメディアはほどほどに

今やパソコンやスマートフォンで、遠くにいる他者と気軽につながる便利さは当たり前になりました。中でも、フェイスブックやツイッター、ラインといったソーシャルメディア(SNS)が広く普及しています。

この日常的に利用しているSNSですが、SNS上の仮の人間関係に傾倒しすぎてしまうと、孤独感を強めてしまうという研究結果があるため注意が必要です。

SNSと孤独感についてのある研究論文では、SNSをよく利用する人は友人関係満足度に「一時的」にポジティブな影響を与えるものの、全体的にみるとSNSをよく利用するほど、友人関係満足度、孤独感にネガティブな影響を与えることが示されています。これは、意外な結果だと思いませんか?

それではこのSNSで孤独感を強めてしまわないようにするには、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

孤独感を克服!SNSを上手く使おう!

SNSでのコミュニケーションは、感情の度合いがわかりずらいため問題も起きやすくなります。現実世界で相談できる相手がいないと、悩みを一人で抱えてしまう事になり、孤独感を感じやすくなります。

しかし、SNSは広く人と繋がるチャンスも作ってくれますから程良くSNSを使う事ができないと、とても寂しい気持ちになり孤独を感じてしまうのかもしれません。ここで、現実世界とSNSをバランスよく使うコツをご紹介したいと思います。

①SNSは制限を設ける
まずは、利用時間を制限して、SNSに傾倒しすぎないようにしましょう。「ネットゲームは1日1時間以内にする」、「ラインをするのは10時まで」など、具体的な自分ルールを作り依存しない環境づくりから始めましょう。

②現実世界のコミュニケーションを増やそう
直接会ったコミュニケーションを大切にするように心がけましょう。

以前、50名程度の企業研修をした際、休憩時間に誰ひとり雑談をせず、スマフォに没頭する光景をみて驚いた経験があります。時間があればスマフォをいじる!という方も多いかもしれませんが、人前でスマフォをいじるということは、目の前の相手と話したくないという失礼な態度にとられる場合もあるため注意したいものです。

人と関わることは面倒な事もありますが、生の人間は面白い事もたくさんあります。人との繋がりを増やして、孤独感を緩和していきましょう。

SNSをうまく使いこなそう!

現実世界とSNSをバランス使うコツはわかりましたか。日常生活のクセを変える作業のため、少し時間がかかるかもしれません。まずは、自分なりのルールを決めて取り組んでみてくださいね。

現実世界の人との関わりや自分の時間を大切にすることで、SNSに振り回されたり寂しい気持ちを抱く事が少なくなると思います。SNSをうまくつかいこなして、孤独感を克服していきましょう。

次回で孤独感コラムは最後です。これまでのおさらいをしていきたいと思います。次回の孤独感コラムもお楽しみに!

★ SSTが会話力を伸ばす
★ 孤独感や疎外感を生むSNSとの付き合いを見直す!

 

*出典
・河井大介(2014).ソーシャルメディア・パラドクス―ソーシャルメディア利用は友人関係を抑制し精神的健康を悪化させるか社会情報学, 3, 31-46.
・成人用ソーシャルスキル自己評定尺度の構成  相川, 充; 藤田, 正美  東京学芸大学紀要. 第1部門, 教育科学, 56: 87-93  2005-03-00

コミュニケーション講座


3つのコツを身に付けてSNSと現実世界をバランスよく使っていきましょう。