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本当の意味の”あるがまま”~森田療法の真骨頂!!~

本当の意味の”あるがまま”~森田療法の真骨頂!!~


森田療法とは⑥~自分の状態を受け入れるあるがまま~

わかりやすい森田療法の意味はこちら。あるがままとは?

 前回は気分本位と目的本位についての解説をしてきました。気分本位は気分に左右される態度のことをいい、目的本位は気分によらずとにかく行動に出るという態度のことです。

 森田療法の中でもこの気分本位と目的本位の考え方が用いられますが、最後にもう一つ有名な“あるがまま”という言葉の説明をして、森田療法コラムを締めくくりたいと思います。

 

あるがままとは

 気分本位・目的本位に続いて、森田療法の中でも有名な「あるがまま」という言葉があります。あるがまま療法といわれるくらい、森田療法の中でもメジャーな言葉です。その言葉の説明をしていきたいと思います。

“あるがまま”と聞いてあなたはどんなイメージが湧きますか?

 あるがままだから自分の気分のままに行動すればいいんじゃん?と思うかもしれません。よく、「あるがままの自分を見せよう!」というキャッチフレーズを耳にしますが、その場合は「自分の気持ちに素直になる」とか、「自分の率直な気分を重視する」といった意味で捉えられます。

 しかし、森田療法でいう「あるがまま」とは、気分や症状は起こってくるままに受け入れ、しなければならないことを目的本位にやっていくことを指します。気分とは天気のように変わりやすいものだから、その気分のままに行動するという“あるがまま”ではありません。気分が悪いからといって悲観せず、また、気分が良いからといって安心せず、目的本位にやるべきことをやることが大事であるという意味です。

 つまり、私たちが普段使っているあるがままの意味とは違った意味をもっています。例えば、人前でプレゼンをする場面を想像します。自分のプレゼンが受け入れられるか、ちゃんとしゃべれるかなど不安や緊張感が高まっていたとします。そんな不安や緊張感を無理やり打ち消そうとせず、それをあるがままに受け入れ、プレゼン自体をしっかりこなすことに集中するというのが、森田療法でいうあるがままです。どうしても、緊張したり不安を感じたりすると、「緊張しないようにしよう」と思ってしまうものです。しかし、その緊張感を無理に打ち消さないことが森田療法でいうあるがままなのです。もし、その緊張を無理に打ち消そうとすると、ますます緊張感が高まってしまうというのが森田療法の理論です。

 以上、6回にわたって森田療法について紹介してきました。森田療法は一見かたっくるしい言葉や、難しい言葉などが並んでいるように見えますが、内容自体はとてもシンプルなものになっています。言葉がかたっくるしいのは、100年近くも前の言葉を使っているためそんな印象を受けるのでしょう。

 しかし、こうした森田療法の考え方は、私たちの生活でも一つの教訓として、よい心がまえの参考となるでしょう。

 

  • あるがままとは嫌な気分でもそのままに受け入れるということ
  • 不快な気分でも無理に打ち消さないことが大事である

 


 



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