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本当の意味の”あるがまま”~森田療法の真骨頂!!~

本当の意味の”あるがまま”~森田療法の真骨頂!!~


森田療法とは⑥~神経質な人に有効な心がまえ~

わかりやすい森田療法の意味はこちら。あるがままとは?

大事な森田療法の言葉

 前回は森田療法の実際の治療について、どのような流れで行っているのかを解説してきました。特に社会不安や神経質、うつ傾向の強い人に効果的であることがわかりました。

 これまで”とらわれ”や”あるがまま”などの、森田療法で使われる言葉について説明を加えてきました。このように森田療法で使われる言葉の意味については、私たちが持つ心構えとして、とても参考になる部分が多いのです。では、今回は他の森田療法で使われる言葉について紹介していきたいと思います。

 

外相整いて内相自ずから熟す

 まず、神経質の性格の人が陥りやすいことを治すために使われる言葉です。それは「外相整いて内相自ら熟す」です。どういう意味かというと、健康人らしくすれば、健康になれるという意味です。

 例えば、きれいな洋服を着ておしゃれな格好をすると、気分が良くなっていきますね。外見から良くしていくと、気分や気持ちなどの内面も次第に良くなっていくということです。

 しかし、神経質な人はまず気分を良くして、内面から整えてから健康の生活を得ようとします。それでは自分の気分ばかり気にするばかりで、いつまでたっても健康は得られません。そうではなく、気分はそのままにして健康な人らしくふるまうことで、気分は健康になっていくという意味です。

 

恐怖突入

 恐怖心というものは、逃れようとすればするほど湧いてくる性質があります。

 例えば、夜の道で女の人の声が聞こえたときのことを考えてみます。声の主が幽霊だと思い逃げ出そうとすると、よけい恐怖心が湧いてきます。そうなると恐怖で冷静でいられなくなり、「幽霊がいた!」とパニック状態になってしまいます。

 一方、恐怖突入の態度は恐怖心をじっと耐えて、その場から逃げ出したりしません。次第に冷静になって、声のするほうへ目をやると、風に揺られた木が擦れる音だったことに気づきます。結果、「なんだ幽霊なんかじゃないや」と安心することができます。

 このような恐怖心が生じたとしても、踏みとどまりむしろ恐怖の中に突入していくことが大事であるということです。それは恐怖だけではなく、不安や心配事などの感情に関しても同じことが言えます。

 

日々是好日

「日々是好日=にちにちこれこうじつ」とは、仕事や勉強で充実した一日を送ることができればそれは良い日であり、その間の気分は問題ではないという意味です。

 例えば、大学生のA君はめんどくさいなと思いながらも、レポートを完成させ、夕方のアルバイトも休まず行きました。一方、B君はめんどくさい気分に駆られて、レポートをやらずにだらだら過ごし、夕方のアルバイトも休んでしまいました。

 この場合、A君の一日は日々是好日であり、B君は悪日となります。森田療法では気分にとらわれず、日々是好日の生活態度が良しとされます!

 

心構えとしての森田療法

 このように森田療法では、「あるがまま」や「とらわれ」といった言葉の他にも、治療に根差した言葉をたくさん残しています。

 以上、6回にわたって森田療法について紹介してきました。森田療法は神経質な人や不安を抱え込みやすい人に対し、とても適切にその病理を捉え治療を行ってきました。そのため、100年近くたった今も支持される心理療法となっているのでしょう。

 

 森田療法のコラムいかがでしたでしょうか。みなさんの日々のコミュニケーションに役立てていただけると幸いです。

 また、当コラムを書いた石橋、川島は実際にこちらの心理学講座を開催しています。森田療法だけでなく、認知療法、行動療法、交流分析などわかりやすくお伝えしています。興味がある方はぜひいらっしゃってください^^

  • 気分にとらわれず健康人らしくすること
  • 恐怖を感じても、むしろそれに突入する気持ちで

 


 



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