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焦燥感が強い時の対処法!4つの質問で焦りを緩和しよう

焦燥感


焦燥感が強い時の対処法!幅広い視点で焦りを緩和②

コラム①では、焦燥感に駆られる3つの原因と解決策を紹介しまし。解決策は「認知再構成法」「マインドフルネス」「お悩み解決法」でしたね。今回は、焦燥感に駆られる原因のひとつ「べき思考」の解決策として「認知再構成法」をワークを交えながら紹介します。

認知再構成法とは?

認知再構成法とは、認知(=考えやものの捉え方)の偏りを修正することで不安や抑うつなどを低減させようとする、認知行動療法の技法のひとつです。

自分の考えなどを紙に書いて客観的に整理する方法で、うつ病や不安障害を始め、数多くの精神疾患の治療や再発予防に用いられています(例えば、大野(2010))。

認知再構成法では、具体的には、以下の項目を紙に書きます。

①起きた出来事
②その時生じた感情とその程度
③自動思考
④他の考え方・捉え方

このうち、自動思考について、少し詳しく見てみましょう。人は、ある状況に置かれた時に、無意識のうちにパターン化された捉え方をしています。このパターン化された捉え方のことを自動思考と呼びます。自動思考にはいくつかの種類がありますが、その中で焦燥感と関係が深いのは“べき思考”だと考えられます。

べき思考とは、その名の通り、「〜すべき」「〜すべきでない」と考えることです。物事はこうあるべきだと狭い見方にとらわれ、自分を追い詰めてしまう自動思考です。

焦りや焦燥感に対処しよう例えば、テストで60点を取った時のことを考えてみましょう。“テストでは良い点を取るべき”というべき思考が浮かぶ人は、低い点数を取ってしまった!と焦燥感に駆られたり落ち込んだりするでしょう。

このように、べき思考に陥ると、焦りをはじめとした不快な感情が生じやすくなります。べき思考が浮かびやすいがために焦燥感に駆られやすい人は認知再構成法を用いて、べき思考をゆるめることが効果的です。

認知再構成法のワーク

では、ワークを通して焦燥感に駆られた時のための認知再構成法を体験していきましょう。まず、紙とペンを用意しましょう。次に紙を4分割する線を引きます。これから挙げる①~④の項目をそれぞれの欄に書き入れてください。それでは、①~④までを表にしてまとめてみましょう!

焦燥感を緩和する質問とトレーニング

①焦燥感が生じた状況を書く
どんな状況で焦燥感に駆られたのか、起きた出来事を書きます。
(例)
友人たちが次々と就職を決めているのに、自分はまだ内定をもらっていない。

②焦燥感の程度を点数化する
今までに経験した最も強い焦りを100%、焦りが全くない状態を0%とします。①の状況で感じた焦燥感はどの程度だったか、1〜100%の間で点数を評定し、紙に書きましょう。
(例)
焦燥感…85%

③浮かんだべき思考を書く
ここでは、どんなべき思考が浮かんでいたかを書きます。べき思考以外にも、その時浮かんでいた自動思考があれば書きましょう。
(例)
・一刻も早く自分も内定をもらうべきだ!
・一流企業に就職するべきだ!

④他の考え方・捉え方を挙げる
③で書いた自動思考とは違う考え方、捉え方を探して紙に書きましょう。他の人だったらどう考えるだろうか、友人に似たようなことを相談されたら何とアドバイスするだろうか、などと考えて、べき思考以外の考え方を挙げましょう。
(例)
・早く就職が決めることよりも
 自分にあった会社を捜そう 人生は長い
・しっかりやれば内定をもらえるだろう。
・企業の規模ではなく、
 どんな事業かを重視してもいいかもしれない

焦燥感には認知構成法で対処!

ワークはいかがでしたか。認知再構成法は、自分の置かれた状況を客観的に振り返りながら、他の見方、捉え方はないかと考え直すことが大切です。

ご紹介したワークを何度か繰り返すことで、べき思考が浮かんでもそれに対処することができるようになります。そうすると、焦燥感に駆られっぱなしになることも減らせることでしょう。

次回の焦燥感コラムは、解決策の2つ目「マインドフルネス」についてご紹介します。

★べき思考は自動思考のひとつ。認知再構成法でべき思考をゆるめよう

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*出典・参考文献
大野裕(2010)認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアルガイド. 星和書店.



4つの質問で焦りを緩和しよう