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リーダーシップの基本!

リーダーシップUP・コーチングとティーチングの実際③

コラム②では、リーダーシップの重要知識として、心理学から派生したリーダーシップ論について学びました。今回はリーダーシップを発揮するために、最低限学んでおきたい「コーチングとティーチング」を学びます。2つのテクニックを使い分けて的確に集団をまとめていきましょう。

コミュニケーションスキルでリーダーシップ力を高める

コーチングとティーチングの違い

リーダーシップの基本テクニックとしてコーチングとティーチングの2つがあります。それぞれの違いやメリットデメリットを理解し、適切に活用することでチームの能力を引き上げることができます。

コーチングとは、「対話で相手の自己表現や目標達成を促す」コミュニケーションスキルです。1対1の対話で、自立性・能力向上・成長促進の3つを促すことで、メンバー自らが問題解決思考になるようステップアップを図ります。コーチングは「何かに挑戦したい」「結果を出したい」という気持ちがある人に効果的です。コーチとの1対1によるコミュニケーションによりクライアントは囚われていた価値観に気づき、視野を広げることができるようになります。その結果、自分の内に秘めた能力や可能性を信じてモチベーションを高めることができます。

リーダーシップのコミュニケーションスキル「コーチング」を解説

一方でティーチングとは、「指示やアドバイスによって相手に答えを与え、その通りしてもう」コミュニケーションスキルです。方法を具体的に教えることで、集団のやり方やルールを覚えてもらうことができます。また、答えを教えることで、クライアントに新たな気づきが生まれ、アイディアを発展させることにもつながります。

ティーチングは、基礎知識や技術を教える時に効果的です。ただ、上司が持っている知識やスキルやノウハウを伝えるだけでは、自分を超える人材に育てることは難しいです。また、ティーチングは一方的なコミュニケーションを作りがちで、クライアントは次第に受け身(指示待ち)になり、模範解答を欲しがるようになります。

では、コーチングとティーチングのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

コーチングは個人に合わせたリーダシップが取れることが特徴ですね。ただ、お互いの相性が悪かったり、コーチがうまく話を聞けないと効果が薄くなります。ティーチングは、一度に大人数の部下に対して教育できるので効率がいいです。ただ、その反面、個人の能力に気づけないなどの問題点があります。

コーチングの事例でリーダーシップを学ぼう!

それでは、ここで実際のコーチングでの流れを見ていきましょう。以下の流れでセッションを行います。

①問題と深刻性
②原因
③改善策
 概要
 効果
 実行力
④成功後のイメージ

社員1年目の山下君(部下)と鈴木さん(上司)は同じ現場で働いています。山下君は最近どうも元気がありません。そこで、上司の鈴木さんは、個人ミーティングをすることにしました。鈴木さんはコーチングを意識し、次のように会話を展開しました。

鈴木さん
「山下くん最近、元気がないように見えるのだけど
何かあったのかな…」

山下くん
「はい…実は、利用者さんに寄りたことに悩んでまして…
1ヵ月ぐらい前からAさん (利用者)から、山下さんと話していても楽し
くない。別の人に担当してほしいと麺と向かって言われているのです。
そのやりとりが毎日続いています。」
(現状の問題)

鈴木さん
「やっぱり悩みがあったのか…実は心配していたんだ。
そうか。確かに面と向かって言われると傷ついて
しまうよね。悩みとしてはすごく大きいのかな?」

山下くん
「はい…正直もう、その利用者さんとすれ違うだけで
緊張してしまって…落ち込んでしまいます。仕事も楽しくありません」
(深刻性)

鈴木さん
「そうか~。毎日どこかで顔を合わせるわけだし、
つらいね。山下くんとしては何が原因だと思う?」
(原因の把握)

山下くん
「そうですね。よく言われるのが、もともと引っ込み思案でシャイなので無表情に
なってしまうことがあります。後は高齢者の方との会話が苦手です。
どうしても、会話よりも会話よりも、実務的な方に目がいってしまって、
心のケアができていないといいますか…」

鈴木さん
「なるほどな。じゃあ山下くんにとっても原因は、笑顔が少ないと言うことと、
会話を通したケアができてないということになるのかな?」

山下くん
「そうですね。原因はそれだと思います。」

鈴木さん
「そうかあ。笑顔を増やすのと、会話力ってどうすれば
ついていくんだろうね。う~ん。山下くんはどう思う?」
(改善策の模索)
→20分の話し合いの後→

山下くん
「まずは、部屋に入った時は笑顔になるように心がけます。いきなり満面の笑
みは難しいですが、最初の挨拶の時だけでもまずは始めてみます」
(概要)

鈴木さん
「そうだね。まずは最初だけでも印象を良くすれば、少しずつ
利用者さんも心を開いてくれるかもしれないね。(効果)
じゃあもうひとつの、会話の力についてはどうする?」

山下くん
「あのう。お願いがあるんですが??今月だけ毎朝10分会話の練習のロールプレイをしていただきませんか??お願いしますよ。」

鈴木さん
「かまわないよ。だけど大丈夫かな?毎朝10分でも早起きするのは意外と
大変だと思うけど。(実行可能性)」

山下くん
「大丈夫ですよ。ぜひお願いします。」

鈴木さん
「最後に、もしこの2つができるようになったら山下くんにとって
どんな意味があるかな? (成功後のイメージ)

山下くん
「そうですね。なんだか自分に自信が持てて、
この仕事を好きになれる気がします。」

鈴木さん
「そうか。応援してるよ!」

このように上司の鈴木さんは、山下くんの状況に対してアドバイスしたり、指示するのではなく山下くん自身に答えを求めています。そして、その答えにしっかりとあいづちを返して共感を示しています。対話によっての気持ちを受け止めた上で、背中を押すことでクライアントのやる気や自信を引き上げることができるのです。

状況に合わせたリーダーシップを!

リーダーシップについて、今回は「コーチングとティーチング」をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?2つのテクニックを状況に応じて使い分けることで、弱点を補い合ってチームの利益を最大化していくれるでしょう。知識や技術を伝える時はティーチング、相手のメンタル面やモチベーションをUPさせたい時はコーチングと覚えておく使いですよ。

次回のリーダシップ論コラムでは、「人間関係構築力」について解説していきます。

★リーダシップは「コーチングとティーチング」の使い分けがポイント!
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