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共感力をアップしてシンプルに伝えよう!

共感,力


共感力をアップしてシンプルに伝えよう!

コラム②では、共感力をつける「いったん相手になってみる」について考えました。今回は、共感力をつける「共感力スキル」について解説します。

共感的理解の訓練をしてみよう

私たち臨床心理士は、大学院で徹底的に共感的理解について訓練を受けます。共感的理解ができない臨床心理士は一人前として仕事ができないからです。この訓練が厳しくて・・・という愚痴は置いておいて・・・

今回は共感的理解をするスキルとして

1:表情をしっかり見る

2:表情と自分の表情のシンクロ

3:質問をしてみよう

4:言葉で伝えよう

を練習問題を交えながらご紹介させていただきます。

1表情をしっかりみる

共感の基礎は相手の表情をよく見ることです。楽しそう?喜んでいる?不満そう?怒っている?つまらなくみえる?納得いかないみたい?などなど、相手の気持ちを意識して見るようにしてください。

「言葉はポジティブなのに、怒った顔をしている」
「嬉しいはずの話なのに、悲しそうな顔をしている」

など、話の内容と表情にズレがある時は、特に注意が必要です。言葉だけを受け取って返すと「共感」の欠けたコミュニケーションになりやすくなります。話の内容だけではなく、表情をしっかり確認するということを意識しましょう。

2表情を合わせる

嬉しい話をしているときは、相手も嬉しそうな顔になっていてほしいですよね。つらくて泣きながら話すときには、相手も悲しい顔になっていると、「わかってもらえたのかも」という気持ちになります。専門家は相手の表情と自分の表情が同じになるように心がけます。

実はこれはちょっと高度で難しいスキルです。慣れていないと演技的になってしまうので注意が必要です。過剰に意識せず、自然にできる範囲で表情を合わせるぐらいに考えてみてください。

 

練習問題①
友人が「実はいま、職場でいじめられていて、すごくつらい」ともらしました。AとB、どちらの方が嬉しいでしょう。

A:安心してもらおうと微笑みながら聞く
B:悲しい顔で真剣に聞く

Bの方が共感を伝えることができますよね。「つらい話」に対して「悲しい」表情で応えてもらえると、それだけで自分のことをわかってくれていると感じるものです。それではもう一問。

練習問題②
同僚が「最近、昇進したんだ。頑張らないと(^^)」と話しています。AとB、どちらの方が嬉しいでしょう。

A:そうかあ~勉強しないとな!と真剣な表情で受け止める
B:笑顔で喜ぶ(^^)

こちらもBの方が共感できますよね。相手は、喜びを笑顔で受け止めてもらえると、「一緒に喜んでくれている」と感じることができます。このように、「共感」を伝えるには、相手の表情とシンクロすることも重要なポイントだとわかりますね。自然にできる前提になりますが、できる範囲で表情合わせを心掛けてみてください。

3 積極的な質問は共感力UPのカギ

表情を見てもよくわからない」「 想像するにも限界がある…」そんな時は、、思い切って相手に聞いてみましょう!質問の仕方やタイミングは、時と場合、聞く相手によって様々です。次の練習問題で質問の仕方を考えてみましょう。

練習問題
あなたは会社で新企画のプレゼンをします。相手は上司と後輩です。自分のプレゼンの出来が、相手の表情などからは判断できませんでした。このとき、上司と後輩にそれぞれどのように質問するとよいでしょう。

上司に質問⇒

 

後輩に質問⇒

 

解答例
上司に質問⇒「アドバイスをいただけたらと思いますが、どのように感じられましたか?」など、指導を受けたいという謙虚な姿勢で質問するとよいでしょう。

後輩に質問⇒「他の人たちの反応って、正直どんなふうに見えた?気になっちゃって。」など、複数の反応を、後輩目線の考えで聞くことができます。

大切なのは、どちらに質問する場合も「わからない」ではなく、「もっと知りたい」という姿勢を表現することです。ポジティブな姿勢で、「もっと知りたいから教えてほしい」という気持ちを伝えれば、きっと快く答えてもらえます。気持ちがわからなかったらシンプルに質問する!という引出しも持っておきましょう。

4 言葉にして伝えよう

共感をぐたいてきに伝える方法の1つに、相手の言葉を繰り返すというシンプルな方法があります。共感を得る上での必須条件となりますからしっかり身につけて行きましょう。

相手の言葉を繰り返すとは、相手が「悲しい」と言ったら、自分も「そうだね、それは悲しいよね」と、相手の感情をくり返します。「あなたの気持ち、わかりますよ。」という共感を、あくまでも自然体で表現することが大切です。

次の練習問題で、共感が伝わる「言葉のくりかえし」について考えていきましょう。

練習問題①
友人が「実はいま、職場でいじめられていて、すごくつらい」ともらしました。AとB、どちらの返答が嬉しいでしょう。

A:「そうなんだ。私はいじめられたことがないからなぁ。つらいって言われてもわからないなぁ。」
B:「そうなんだ。それはつらいよね。」

友人の気持ちをくりかえしただけのBの方が嬉しいと思いませんか?それではもう一問。

練習問題②
同僚が「最近、取引先の方がよく話を聞いてくれるようになって、テンション上がる〜!」と喜んでいました。AとB、どちらの返答が嬉しいでしょう。

A:「そっかあ。私はあまりうまくいってないんだ・・・」
B:「それはテンション上がるねぇ!」

こちらもBの言葉の方が嬉しいですよね。

聞き手は、話し手と同じ経験がないかもしれません。だからといって、「知らない」「私には関係ない」と突き放してしまうのは禁物です。まずは話し手が使ったのと同じような言葉で、「○○だよね」「○○なんだね」と、くりかえしてみてください。それは「その気持ちわかるよ!」「あなたのこと受け入れたよ!」という合図になります。

 

共感力は努力で改善する

今回は共感力を鍛えるポイントをご紹介しました。共感力が低いと周りから言われたり、人間関係でトラブルが多い方は適度にチャレンジしてみてください。

注意点として、これからの訓練はプロが行うものです。過剰に意識をすると演技的になってしまったり、ストレスを抱える一因にもなります。健康的な範囲内で努力してみてくださいね。

次回の共感コラムでは、共感性が欠如してしまう3つ目の解決策「感情と考え方を分ける」について解説していきます。次回もお楽しみに!

★ 共感力アップのポイントは「表情・想像・質問」
★ 共感するスキルを身につけたら、伝えることが大切
★ 共感を伝える方法は「くりかえす」と「まねをする」


共感する能力を鍛えることで解決しよう!原因の対処法をご紹介します。