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優柔不断とは?完璧主義を緩めて対処しよう

優柔不断


優柔不断とは?完璧主義を脱して対処していこう③

優柔不断な人の特徴を対処しよう

コラム②では、優柔不断になってしまう解決策として「決断納期法」についてご紹介しました。今回は、優柔不断を改善する方法の2つ目「ベストではなくベターでOK」についてご紹介します。

100%正しい決断はない!

優柔不断な人は、「100%正しい選択」「リスクゼロの決断」をしようとします。「この決断が本当にベストなのか?」「もっと他にも良い選択があるのでは?」と考えるうちに、なかなか物事を決めることができなくなるというわけですね。

しかし、そのような100%正しい選択やリスクのない決断というものは現実的には存在しません。当然ながら、実際にやってみないとどうなるか分からないことの方が多いのです。完璧主義で優柔不断な人は、「より良い決断」「より良い選択肢」を求め続け、情報収集に明け暮れます。しかし、その判断材料や選択肢の多さが返って決断力を鈍らせている可能性があるのです。

選択のパラドクスとは?

心理学者のSchwartz.B(2002バリー・シュワルツ)は、選択肢を増やせば増やすほど、どの選択肢も選べなくなってくる現象を「選択のパラドックス」として唱えています。選択のパラドクスとは

情報や選択肢は、あればあるほど迷ってしまい、
後悔する確率もアップしてしまう

人間の心理を意味します。選択しなかった別の方の良い所を想像してしまい、選んだ選択肢に対して不安や不満を持ってしまうのですね。今までを振り返ってみて、仮に「これがベストだ!」と思って決めたことは、本当に最適ばかりだったでしょうか?おそらく、違うことも多かったはずです。ベストだと決めて正解することもあれば、「あれ、違った」ということも結構ありますよね。

また、たとえ、決断した時点でベストな選択だったとしても、その後に状況が変わってくることもあります。不確実なベストを求めるのであれば、「ベター」と思える決断・判断で行動に移した方がベターです(笑)。

優柔不断ならベストよりベターで選ぶ

「ベター」を考える上でのコツは、
①こだわりポイントを3つ挙げる
②そのうち2つ満たせばOK
 と考えることです。

全部満たそうとしないで1つぐらいは目をつぶる!という気持ちですね。3つ全部満たすものを捜すと結局みつからないまま時間だけが過ぎてしまいます。時間を失うというリスクを考えると、2つ満たしてあとはOkと考えた方が結果的に様々な経験を積むことができるでしょう。

練習問題①

では練習問題で考えてみましょう!

①友人との飲み会の居酒屋を決めます。あなたのこだわりポイントを3つ挙げてください。
②1つだけこだわりを捨てるとしたらどれですか?またどんな風に考えながら決断するといいでしょうか。

 

 

解答例
①雰囲気が良い 駅から近い 食べログ3.5以上
②食べログ3.5はあきらめてもいいかな。3.0以上の評価で駅近で雰囲気がいいならベターとして決める!

 

練習問題②

①あなたが異性に求めるポイントを3つ挙げてください。
②1つだけこだわりを捨てるとしたらどれですか?またどんな風に考えながら決断するといいでしょうか。

 

解答例
① 明るい 年収○○円以上 美人(イケメン)
② 美人(イケメン)でなくても、明るく、経済的な基盤があれば充分!どうせみんな年をとったらおじいちゃんおばあちゃんになっちゃうし!

 

完璧主義を緩めて優柔不断を改善!

練習問題はいかがでしたか?完璧主義な人にとって、「ベストよりベターな決断・選択」方法は、はじめは難しく感じるかもしれません。しかし、少しずつ習慣化して行動に移していくことで、これまで不確実な完璧を追い求めて浪費していた時間や労力、ストレスや不安が低減され、幸福感にも繋がっていくのです。

決断において、「完璧」や「絶対的」というものはありません。そして、「失敗」や「絶望」でもなく、得られるのは経験と次へのチャンスです。間違いだと分かれば、軽やかに方向転換すれば良いだけなのです。

「ベストなタイミングではない」「判断材料が十分でない」、と躊躇して決断を遅らせることで、せっかくのチャンスを逃さないようにしましょう。常に、そのように意識することで、人生において本当に大切な決断を満足にできるようになるはずです。

次回は、優柔不断を改善する方法の3つ目「主体性をもって決断する」について解説していきます。

★「完璧さを求めない」という意識で優柔不断を改善しよう

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*出典・参考文献
杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦(2007)「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編
斎藤聖子・緑川晶(2016)「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」社会心理学研究 日本社会心理学会
清水健司・清水寿代(2015)「完全主義者にとって有効な認知的対処とは何か」社会心理学研究 日本心理学会
石田裕昭(2005)「大学生の完全主義的傾向と課題解決方略の非効率性 : なぜ彼らの努力は報われないのか」社会心理学研究 日本社会心理学会
藤田正(2008)「大学生の完全主義傾向と先延ばし行動の関係について」教育実践総合センター研究紀要
増井綾乃・岩永誠・水子学(2008)自己志向的完全主義と 責任性の認知が情報収集行動に及ぼす影響日本健康心理学会
剱持慈子(2005)「完全主義における強迫的行為としての不決断傾向」
日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集
Schwartz, B., Ward, A., Monterosso, J., Lyubomirsky, S., White, K., & Lehman, D.(2002)「Maximizingversus satisficing : Happiness is a matter of choice.」 Journal of Personality and Social Psychology
和田秀樹(2011)「大切なところで迷わない『1分間決断力』」新講社
シーナ・アイエンガー(2010)「選択の科学」文藝春秋刊



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