>
>
>
優柔不断の改善‐ベストよりベターで決めよう!

優柔不断の改善‐ベストよりベターで決めよう!

コラム①では、優柔不断の原因や対処法について概観していきました。今回は「ベストではなくベターでOK」について解説していきます。

決断の完璧主義に注意

優柔不断な人はベストな選択を追い求めて、一歩踏み出すことができません。理想が高すぎるため、ほどほどの選択に満足できず、決断のスピートが遅れてしまいます。

心理学では、こうした決断の完璧主義は「マキシマイザー」と呼ばれます(シュワルツ,2012)。マキシマイザーな傾向がある方は、以下のような状態になりやすいと言われています。

・後悔しやすくなる
・常にストレスを抱える
・人生の満足度が低い

ひどい言われようですね。。

一見、完璧な選択を探す方が人生の満足度が高いように思えます。しかし、「ベストな選択をしたい!」という気持ちが優柔不断を促進させ、後悔やストレスを生み出してしまうのです。

優柔不断-比較してみよう

それでは、もう少し踏み込んで解説していきましょう。以下の事例で、ベストな選択を求める場合と、ベターな選択をする場合で比較していきます。

事例
・新しい洗濯機を買う
・ドラム式洗濯機がいい
・乾燥機能付きがいいな
・できれば5000円以下がいい
・2年間の保証も付いててほしい
・できるだけコンパクトなものがいい

ベストな選択を求める太郎くん

「希望をすべて満たすものがないな~」
「別の店に行けばもっといいのがあるかも」
「この店にもないな…なんだか疲れてきた…」

優柔不断な太郎君

 

ベターな選択をする花子さん

「ドラム式洗濯機あった!しかも乾燥機能もある」
「2年間の保証も付いてるし、少し大きいけど許容範囲かな」
「でも15000円か~。まぁ多少高くても仕方ないか!」

ほどほどで満足する花子さん

このように、太郎くんはすべての希望を満たす選択ばかりを探し、優柔不断になっています。一方で、花子さんはすべての希望を満たせなくても、ベターな選択で決断しています。

その結果、悩みすぎることなく即決できていることがわかります。

優柔不断ならベターで選択

選んだ道を正解にする

優柔不断なを克服するためには、花子さんのように、

ベストではなくベターな選択でOK!

と思えるようにすることが大切です。優柔不断な人は”こんな中途半端な選択で大丈夫?”と思ってしまうかもしれませんが、後でいくらでも軌道修正はできます。

正解を選ぶことに時間を使うよりも、選んだ道を正解にする方が後悔は少ないのです。そのため、ベターな選択で満足し、その道が正解だったと思えることに全力を注ぎましょう。

ベターな選択の選び方

ベターな選択を考える上でのコツは、

①こだわりポイントを複数あげる
②そのうち3つ満たせばOK 

と考えることです。全部満たそうとしないで3つぐらいに絞るという気持ちですね。全部満たすものを捜すと結局みつからないまま時間だけが過ぎてしまいます。

時間を失うというリスクを考えると、3つ満たしてあとはOkと考えた方が結果的に様々な経験を積むことができるでしょう。

練習:優柔不断を克服しよう!

それでは、練習問題で考えてみましょう!以下の状況でベターな選択で優柔不断を和らげてみましょう。

練習問題①

1.居酒屋を選ぶ時のこだわりを複数あげる
2.こだわりを3つに絞るとしたらどれですか?

 

 

解答例
1.居酒屋を選ぶ時のこだわりを複数あげる
・雰囲気が良い
・駅から近い
・いいお酒を扱っている
・海鮮料理がある
・食べログ3.5以上


2.こだわりを3つに絞るとしたらどれですか?
・雰囲気が良い
・駅から近い
・海鮮料理がある

→3.0以上の評価で駅近で雰囲気がいいならベターとして決める!
→いいお酒を飲めなくて海鮮料理を食べたい

練習問題②

1.あなたが異性に求めるポイントを複数あげてください。
2.こだわりを3つに絞るとしたらどれですか?

 

解答例

1.あなたが異性に求めるポイントを複数あげてください
・明るい
・年収○○円以上
・性格がいい
・家庭的
・美人(イケメン)


2.こだわりを3つに絞るとしたらどれですか?
・性格がいい
・明るい
・家庭的

→どうせみんな年を取ったら、おじいちゃんおばあちゃんになっちゃう
→自分が家計を支えるから年収より家庭的な方がいい

ベターで優柔不断を改善!

まとめ

練習問題はいかがでしたか?人生は決断の連続です。その1つ1つの決断に優柔不断になっていては、本当に大切なことに使う時間がなくなり、人生の満足度も下がってしまいます。

ベターな選択を心掛けることで、これまで浪費していた時間や労力、ストレスが低減され、幸福感にも繋がっていきます。その結果として、ほどほどで選んだ選択が「最高だった」と思えるようになるのです。

お知らせ

もし公認心理師など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・あがり症の改善
・説得理論の基礎
・プレゼン練習
・交渉スキル

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています(^^)

社会人講座

助け合い掲示板

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

*出典・参考文献
杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦(2007)「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編
斎藤聖子・緑川晶(2016)「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」社会心理学研究 日本社会心理学会
清水健司・清水寿代(2015)「完全主義者にとって有効な認知的対処とは何か」社会心理学研究 日本心理学会
石田裕昭(2005)「大学生の完全主義的傾向と課題解決方略の非効率性 : なぜ彼らの努力は報われないのか」社会心理学研究 日本社会心理学会
藤田正(2008)「大学生の完全主義傾向と先延ばし行動の関係について」教育実践総合センター研究紀要
増井綾乃・岩永誠・水子学(2008)自己志向的完全主義と 責任性の認知が情報収集行動に及ぼす影響日本健康心理学会
剱持慈子(2005)「完全主義における強迫的行為としての不決断傾向」
日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集
Schwartz, B., Ward, A., Monterosso, J., Lyubomirsky, S., White, K., & Lehman, D.(2002)「Maximizingversus satisficing : Happiness is a matter of choice.」 Journal of Personality and Social Psychology
和田秀樹(2011)「大切なところで迷わない『1分間決断力』」新講社
シーナ・アイエンガー(2010)「選択の科学」文藝春秋刊
バリー・シュワルツ(2012)「新装版 なぜ選ぶたびに後悔するのか オプション過剰時代の賢い選択術」武田ランダムハウスジャパン