ネガティブ思考は問題解決力に活かす「じゃあどうする法」
ネガティブ思考改善コラム1では「じゃあどうする法」を紹介しました。
ポジティブ思考ができない…
どうしてもポジティブが苦手な場合
ネガティブ思考を改善する王道は、やはりポジティブ思考に変換することです。状況をプラスに捉えることで、気持ちを立て直す方法は心理学でもある程度実証されています。
しかし、そうは言っても、ネガティブ思考な時に「前向きに考えよう」「成長の糧にしよう」などと考えようとしても、なかなか難しい場合がありますよね。
無理やり自分の気持ちを変えようとするのは、ものすごく労力のかかることです。
ネガティブ=問題解決力として活用!
そんな時に活用できるのが、「じゃあどうする法」です。これは、ネガティブ思考を変えようとせずに、問題解決の動機にしてしまうという方法です。
ネガティブ思考は裏を返せば、問題解決能力をとして捉えることができます。自分に対して問題意識を持ち、その解決策を考え、実行することでネガティブ思考を弱めていきます。
つまり、「考え方」を変えられないのなら、「行動」を変えてみよう!とアプローチをかけていくわけです。
ネガティブ思考を改善しよう
それでは、じゃあどうする法の具体的なやり方を例題を交えてご紹介していきます。
例題
ダイスケさん
・新入社員
・人前で話すことが苦手
・ネガティブ思考が強い
ダイスケさんは、明日の朝礼で50人の前でスピーチをすることになりました。タイスケさんは「スピーチなんてできない…」「失敗するに違いない」「恥をかくもしれない」という思考が沸き上がり、仕事に集中できなくなってしまいました。
ダイスケさんのネガティブ思考を、じゃあどうする法で対処していきましょう。
まずは、ネガティブ思考を書き出します。
ネガティブ思考
「スピーチなんてできない…」
「失敗するに違いない」
「恥をかくもしれない」
つづいて「じゃあどうする?」と考えて、解決策を考えます。大切なのことは。考え方を無理に変えようとしないことです。開き直ってOKです。解決策を考えるようにしていきましょう。
ネガティブ思考
「スピーチなんてできない…」
じゃあどうする?
↓
「何度も練習してできるようにしよう」
ネガティブ思考
「失敗するに違いない」
じゃあどうする?
↓
「失敗しないように台本を作ろう」
ネガティブ思考
「恥をかくもしれない」
じゃあどうする?
↓
「ミスをしたらユーモアに変えるように意識してみよう」
このように、ポジティブ思考に変換できない場合は、解決策を考えることで、メンタルが安定していきます。ネガティブ思考はあらかじめ対策を練る原動力につながるのです。
ネガティブ思考を改善しよう
それでは、実際にネガティブ思考を改善するじゃあどうする法の練習をしていきましょう!
練習問題
タロウさん
・大学生
・恋愛経験がない
・女性との会話が苦手
タロウさんは、友人に誘われて合コンに参加することになりました。日が近づくにつれて「嫌われるに違いない…」「絶対あがってしまうだろう」「僕に好意を抱く人なんていない」とネガティブ思考に陥り、夜も眠れない状態です。
ダイスケさんのネガティブ思考を、じゃあどうする法で対処していきましょう。
ネガティブ思考
「嫌われるに違いない…」
じゃあどうする?
↓
「 」
ネガティブ思考
「絶対あがってしまうだろう」
じゃあどうする?
↓
「 」
ネガティブ思考
「僕に好意を抱く人なんていない」
じゃあどうする?
↓
「 」
解答例
ネガティブ思考
「嫌われるに違いない…」
じゃあどうする?
↓
見た目はきれいにしていこう。
出来る限り笑顔でいよう。
ネガティブ思考
「絶対あがってしまうだろう」
じゃあどうする?
↓
あがってしまったら、トイレに行って
深呼吸しよう。無理に話さなくてOK、
話せる時に話そう。
ネガティブ思考
「僕に好意を抱く人なんていない」
じゃあどうする?
↓
好意をむけられなくても、
自分から好意を示していこう。
仕上げとまとめ
仕上げ動画
ネガティブ思考を問題解決に活かす方法は動画でも解説しています。仕上げとして活用してみてください。
まとめ
練習問題はいかがでしたか。ポジティブ思考になれない時は、無理に思考を変えようとしない選択肢もあります。そんなときは「解決策」の動機付けてとしてネガティブ思考を味方につけてしまいましょう!
お知らせ
最後に、これまで「ネガティブ思考」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!もしもっと学びたい!というお気持ちがある方は、私たち公認心理師・精神保健福祉士が開催している、心理学講座をおススメしています。
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