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あがり症状の原因と対処法!不安を受入れてみよう

あがり症


あがり症状の原因と対処法!あるがままとは?②

コラム①では、あがり症状を強めている「人からの評価を気にする」ことに対して、自己意識という視点から対処法を解説していきました。コラム②では、あがり症状の対処法の2つ目「あがりを打ち消さず受け入れる」についてご紹介していきます。

あがり症状と不安の関係

あがり症と不安は密接な関係

心理学的にあがり症と不安はとても関わりが深いものとして、 研究が進められてきました。特にスポーツの分野では、試合であがってしまう要因について研究がされています。市村(1965)の研究では、スポーツ競技前には、交感神経系の緊張、心的緊張力の低下、不安感情、運動技能の混乱などのあがり症が出やすくなります。
あがり症状の特徴※出典:市村操一(1965)スポーツにおけるあがりの特性の因子分析的研究 (I)より一部改変

このようにスポーツなどの試合であがり症が出た場合、やってはいけないことがあります。それは試合前に失敗するイメージを何度もしてしまい、そのイメージであがり症を強くしてしまうことです。

ワレンダ要因とは?

失敗へ意識を向け、あがってはいけない!と思うと本番では上がりやすくなります。この心理は、ワレンダ要因と呼ばれています。ワレンダとは、カール・ワレンダ(1905-1978)という天才的な綱渡り芸人です。

彼は、最期に綱渡りで転落死しますが、その時の彼の妻によると「今までは綱を渡り切ることしか考えていなかったのに、その時に限って落ちないことに注意を向けていた」とのことです。

不安は無理に打ち消さない

失敗に対する不安に対処する方法として「無理に打ち消さない」が有効です。「失敗してはいけない」という意識が不安を高め、失敗につながってしまうのなら、いっそ不安な気持ちを打ち消そうとせず、あるがままに受け入れてみてはどうでしょうか。

この考え方は、森田正馬によるオリジナルの心理療法「森田療法」の考え方にも通じるものがあります。森田は、「不安」や「緊張」は悪いものではなく、人間が本来持っている自然な感情であると考えました。

森田療法では、不安や緊張は追い出すべき存在ではなく、むしろ自然なものとして受け入れることが大切だとしています。そして目の前のやるべきことに「ただ集中する」それが「あるがまま」ということなのです。

不安を受入れてあがり症に対処

不安に負けないで実力発揮を

繰り返しになりますが、失敗への不安、あがり症状が出てしまったら、
「不安を打ち消さない」
「あがりを自然なこととして受け入れる」
ことを大事にしましょう。あがり症は実は、長時間持続することはありません、あがってしまったらあがってしまったなりに、その自分を受け入れて、緊張しながら一生懸命話すことに集中していけば、5分間ぐらいで随分リラックスできるものです。

逆に、あがり症を受け入れず、打ち消そうとすればするほど悪化して問題は長期化してしまいます。あがり症は脳の機能の一部です。

決して恥ずかしいことではありません。是非「あるがまま」の気持ちを持つようにしましょう(^^)

次回は、あがり症状の対処法の3つ目「身体的リラックス法」についてご紹介していきます。

★あがり症状は自然なこと 受け入れることが 改善のコツ

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コミュニケーション講座

*出典・引用・参考文献
市村操一(1965)スポーツにおけるあがりの特性の因子分析的研究 (I) 体育学研究



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