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あがり症の対処法!本来の力するおススメの方法

あがり症


あがり症の対処法で本来の力を発揮!周りの目が気になる人におススメ②

周りの目が気になる人はチェック!

コラム①では、本番であがったときの状態や、原因についてお伝えしてきました。あがってしまう原因には4つ「人からの評価を意識しすぎる」「失敗への不安」「身体の生理的な変化」「その場の雰囲気が硬い」がありました。

今回は、あがってしまう原因の2つ目「人からの評価を意識しすぎる」の対処法について解説をしていきます。「周りの目を気にして、普段の力が発揮できない」という人は、今回のコラムを参考にしてみてくださいね。それでは、詳しく見ていきましょう!

 

公的自己意識と私的自己意識

公的自己意識が高いとあがりが高まる心理学の研究で、自己意識とは「他者の評価を気にして、自己に注意を向ける傾向」のことで次の2種類に分けられています。

①公的自己意識
他者との関わりの中で、自分が他者にどう見られているのかに意識を向けることです。

・人に良い印象を与えたくて、いつも気を遣っている
・周りが自分のことをどう思っているのか常に気にする

といった場合です。

②私的自己意識
他人が知ることができない自分の内面に注意を向けることです。

・自分の行動をあれこれと見直す
・自分の心の奥の感情に注意を向ける

といった場合です。

つまり、公的自己意識は他者に注意を向け、私的自己意識は自分の内面に注意を向けるということです。

あがる人は公的自己意識が高い

あがり症状を軽減するポイント心理学においては、公的自己意識が高い人はあがりやすく、私的自己意識が高い人はあがりにくいという研究結果があります。

例えば、あがりと自己意識・対人不安の関係性について調査した堤(2006)の研究では、多くの聴衆を前にした場合、自分を対人不安傾向が高いと思っている人ほど、また公的自己意識 が高いと見ている人ほど、よりあがるであろうと評定していた。一方、私的自己意識はこれとは逆に、この傾向が高い人ほどあまりあがらないだろうと予測していた。

としています。つまり、公的自己意識が高い人はあがりやすく、逆に私的自己意識が高い人はあがりにくいという研究結果が出ています。

公的自己意識が高いということは、「周りを意識しすぎる」ということです。他人の評価に注意が向いてしまうため、あがりやすくなるのです。一方、私的自己意識が高い人は、意識が自分に向かい、より自分の世界に没頭できるため、あがりにくい状態ができあがります。

例えば、スポーツ選手がインタビューで「無我夢中で集中できたので勝てました」という発言を聞いたことがあるでしょう。これは、私的自己意識が高まり、周りの視線を意識しすぎることなく競技に向き合えた結果だと考えられます。

このように、同じ自己意識でも「公的自己意識が高い」ことはあがりやすく、「私的自己意識が高い」ことはあがりにくいという性質があります。つまり、あがり症と上手く付き合うポイントとしては、私的自己意識を高めることが大事であるということになります。

集中力を高め、今の行動に意識を向ける

あがり症状を軽減する2つの方法では、私的自己意識を高めるには一体どうすれば良いのでしょうか。

この「私的自己意識を高める」を言いかえると、うまく自分の世界に入るにはどうすれば良いか?ということです。ここでは、自分の世界に上手く入るための方法として2つご紹介します。

①集中力を高める
具体的には、本番前に音楽を聴いて集中力を高めるという方法があります。

よくスポーツ選手が、競技前にイヤホンで音楽を聴いている様子を目にします。これは音楽を聴く事でリラックスをしている場合もありますが、周りからの音を遮断することで自分の世界に入り込み、集中力を高めているとも考えられます。

②パフォーマンス自体に意識を向ける
いまここで行っているパフォーマンス自体に意識を集中しましょう。

例えば、スピーチをしていたら「次話す内容を思い出す」とか、ピアノの演奏中なら「リズムを崩さずテンポに乗る」といった具合です。「いまここにいる自分」だけに目を向け、やっている行為に集中しましょう。

 

パフォーマンスに集中してあがりに対処

周りの評価を気にしてあがってしまう人は、まずは自分のパフォーマンスをしっかりこなすことだけに注意を向けましょう。

自然に集中力が高まり、あがっていることも忘れて、思う存分実力が発揮できるでしょう!

次回は、あがってしまう原因の2つ目「失敗への不安」の対策についてご紹介します。

★ “今に集中する”があがり症改善のカギ!2種類の自己意識を理解しよう

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コミュニケーション講座

*出典・引用文献
堤雅雄(2006)「あがり」現象と自己意識 ―対人不安への予備的考察―



2つの意識を理解して対処しよう