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アイデンティティの意味とは「自分とは何者か」②

アイデンティティの意味とは「自分とは何者か」②

コラム①では、アイデンティティについて概観していきました。繰り返しになる部分もありますが、ここからは各項目のより深い内容をお伝えしていきます。

コラム②ではアイデンティティの意味について理解を深めていきます。

エリクソンの人生とは?

アイデンティティという言葉が初めて使われたのは1950年代です。提唱したのはE.H.エリクソンという心理学者です。エリクソンは元々ドイツで生まれたのですが、見た目は完全な北欧系ではなく、半分はユダヤ系でした。

しかし、エリクソンの父親は誰なのか?母であるカーラは秘密にしていたようです。エリクソンは戦火の影響もあり、最終的にはアメリカに生活の拠点を移しています。

出生が分からない・・・迫害を受け生まれ故郷を後にする・・・そのような激動の時代を生きる中で、エリクソン自身、「自分が何者か?」という問いを探し続ける人生だったのかもしれません。

発達段階と自我同一性

エリクソンは、アメリカに渡った後、発達心理学者として様々な悩みを持つ方の援助を行いました。その援助のなかから人生を8つの発達段階に分類しました。下記の図はその発達段階を図に表したものです。少し眺めてみてください。

アイデンティティ 意味

この中での5段階を青年期と呼んでいます。青年期に乗り越えなければならない課題として「自我同一性イデンティティ)」という言葉をはじめて創ったのです。私たちは小学生時代までは、自分とは何か?という気持ちをそこまで考えずに、一瞬一瞬を生きていきます。

今日のおやつは何かな?
今日はゲームできるかな?
宿題やんなきゃ!

せいぜいこれぐらいの思考です。それが青年期になると、目の前のだけではなく、様々な事を考えはじめます。その1つがアイデンティティなのです。

アイデンティティの意味

エリクソンはアイデンティティの定義として

「内的な不変性と連続性を維持する
各個人の能力が他者に対する
自己の意味の不変性と連続性に
合致する経験から生まれた自信」

としています。

アイディティティ 確立

わけがわからないですよね(^^;
もう少し加味くだいて説明すると

・私は他の誰でもないたった1人の自分
・将来やりたいことがはっきりとしている
・過去の自分があるから今の自分がある
・表面的ではなく純粋な自分で接している

という感覚を意味します。上記のように、アイデンティティは自分の価値観について考えることを意味します。もし上記の質問や感覚がしっくりくる場合はアイデンティティは確立されている方が多いでしょう。

さらに、心理学辞典 有斐閣(1999)には、以下のように定義されています。

「自分は何者か」「自分の目指す道な何か」「自分の人生の目的は何か」「自分の存在意義は何か」など、自己を社会のなかに位置づける問いかけに対して、肯定的かつ確信的に回答できることがアイデンティティの確立を示す重要な要素である。

アイデンティティの意味についていかがでしょうか?まだなんとなくの方もいらっしゃると思います。次のコラムではさらにわかりやすく、具体的な例を含めながら説明をさせて頂きます。

★ アイデンティティの意味を理解しよう!

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目次

①確立・拡散の意味とは?
②アイデンティティの意味
③確立までの簡単な例
④アイデンティティ拡散の問題点
⑤アイデンティティ診断とチェック
⑥価値観を洞察で確立できる
⑦ライフチャートで人生の整理を
⑧確立!ポイントは2つの視点

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・Erikson.E,H(1950) Childhood and Society. Norton
中島 義明 子安 増生 繁桝 算男 箱田 裕司 安藤 清志 (1999)心理学辞典 有斐閣