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話し方教室と資格商法

話し方教室によくある「資格商法」に注意しよう③

コラム②では、話し方教室を見定める「講師の選び方」について解説していきました。講師が「大学院を卒業している」「学術書や論文を読み込んでいる」ことが重要なポイントでした。

今回の話し方教室コラムでは、「資格商法」について解説します。高額で効果の薄い講座に引っかからないようにしましょう。

話し方教室で35万円ボッタクラれた!

さてさて実は私自身、この仕事を始める前に本当にたくさんの講座に参加しました。多分日本中探しても私よりたくさんの講座に出た方はいないでしょう笑。おかげさまでめちゃめちゃお金を使いました。

6日ぐらいの研修で35万払ったこともあります。なぜか資格をくれたのですが、その資格を使って先生をしている人もいて、ねずみ講みたいなもんでした。資格いらないのでお金返してください(TT)

手っ取り早い資格
 24歳の私は、会社を辞め、コミュニケーションに関する仕事を一生続けようと誓いました。しかし、私は心理療法についての自分なりに実践してきましたが、資格は何も持っていませんでした。

そこでいろいろと調べてみるとコミュニケーションや心理学に関する資格がたくさんあることに気が付きました。とにかく箔をつけたいとあせっていた私は、それらの資格に飛びつくことになります。

具体的にはNLPというものがありました。なんだか名前がかっこいい!そう感じた私は、NLPの資格を取る講座に応募しました。この研修確か6日で35万ぐらいの研修だったと思います。私はなけなしの貯金をはたいて講座を受けることにしました。

妙な高揚感
 いざ研修を受けてみると、内容がグレーな研修でした。例えば講師がこんな調子で問いかけをしてくるのです。「みなさんテニスボールは3つ縦に重ねることができるでしょうか?一見できなそうですね。しかし、時間をかけるとできるようになります。」

講師はそう促します。そうして、用意されたテニスボールを3つ重ねようと努力すると確かに3つ縦に重ねることができました。そして講師はそう続けます。

「ほらね。テニスボール3つ重なったでしょ。実はこれ人生に言えることなのです。できないと思うことも、チャレンジしてみると、実はできることがある。皆さんは実は可能性に満ちているのです」

 こんなやりとりが続きます。そしてなんだか教室の中に妙な一体感と高揚感が出てくるのです。1日目はこんな感じのワークをいくつか行いました。1日換算すると5万円でした。

高いなあと感じつつも、今更引き返すこともできないですし、資格がほしいです。私は継続して受講することにしました。

資格発行手数料と悪しき構造

6日で35万円の研修が終わりました。一部なるほど!と感じたものもあったのは事実です。しかし、全体的に疑問の多い講座でした。

私はNLPプラクティショナーという資格をもらえることになりました。なんだかかっこいい名前ですが、実質はスカスカの資格です。この資格は証明書が必要で、証明書の発行料が確か3万円とかでした。さらに何年間かで更新しなくてはならないのでその度にまた手数料を払わなくてはならないという香ばしいシステムになっていました。

セミナーが終わると、さらに上のステップで、マスターコースというのを紹介されました。そちらも35万円ぐらいで6日の講座だったと思います。

さらにその上には100万円ぐらいで得られる、コーチ?セミナーのようなものもありました。最後まで受講すると、NLPの講座を開けるというシステムになっていました。NLPの講座を受講したことで分かったことは以下の点になります。

・100時間程度の研修で高額のセミナーを開ける
・最後まで受講すると200万ぐらいかかる
・試験不要なので独立したいビジネスマンが飛びつく
・トラウマの改善など エビデンスが求められるものを
 勉強していない講師が教えている
・ビジネスマンは広告などはうまいので、粗悪な講座が拡大していく

ちなみに、同じ心理業界で、代表的な資格は臨床心理士や精神保健福祉士があります。臨床心理士は、目安ですが3000時間程度、精神保健福祉士は1000時間程度は学習時間が必要です。しかし、悲しいことに

「臨床心理士」「精神保健福祉士」
「米国神経言語プログラミング NLPプラクティショナー」

と一般の人が見ると、なんだかNLPのほうがすごく見えてしまうのです。しかし、臨床心理士は、経済や経営学の勉強を全然していないので、せっかく技術が高いのに、認知度がめちゃめちゃ低いのです。

NGな資格・OKな資格の特徴

NGな資格の特徴を列挙します。

・3日など短期間で発行する資格
・無試験の資格
・ビックワード系の資格
・母体に学会がない
・責任者の保有資格が怪しい

対してOKな資格には以下の特徴があります。
・3日など短期間で発行する資格
・無試験の資格
・ビックワード系の資格
・母体に学会がない
・責任者の保有資格が怪しい

話し方教室×資格=NG

基本的には話し方教室で簡単に取れるような資格を発行している場合は「NG」だと考えておくと良いでしょう。

次回は、「話し方教室の効果」について解説します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★話し方教室での「資格商法」に注意しよう!
心理学講座