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アイコンタクトを意識しすぎる‐症状の悪化

アイコンタクトを意識しすぎる‐症状の悪化

コラム①では、アイコンタクトについて概観していきました。今回は「過剰なこだわりに注意」について解説していきます。


対象となるお悩み
・アイコンタクトを過剰に意識する
・相手の目を凝視してしまう
・必ず目を合わせなゃダメだと思う

アイコンタクト練習の落とし穴で、過剰なこだわりが生み出す症状の悪化があります。特にお悩みが深い方はご一読ください。

こだわりすぎに注意

精神交互作用とは何か

アイコンタクト練習では注意として抑えておく言葉があります。それは精神交互作用という言葉です。

精神交互作用とは「こだわると逆にその症状を高めてしまう」という心理状況で、森田療法という日本独自の心理療法として使われる言葉です。

例えば、
「今日から1年間、クッキーを食べてはいけません」
「いいですね!絶対ダメですよ。クッキーだけは!」

と言われたとします。皆さんどうでしょうか?クッキー食べてはいけないのです。クッキーだけは食べれません!

意識すると余計に考える

自分の心の変化を感じとってみてください。するとどうでしょうか・・・

なんだかクッキーが食べたくなってきませんか?

クッキーを食べてはいけない…。食べてはいけないのは分かっていても、禁止されると、すごく食べたくなるのです。

このように過剰なルールを課すと、その行動への意識が強くなりすぎ、症状を逆に高めてしまうのです。このような心理を精神交互作用と言います。

アイコンタクトでも注意しよう

この精神交互作用の症状は「アイコンタクト」でも同じ事がいえます。「アイコンタクトしなければ」と思うほどに目線や視線へのこだわりが強くなり、アイコンタクトが不自然になってしまいます。

アイコンタクトできているかな?
視線は自然かな?変じゃないかな?
ちゃんと目を見てはなさなきゃ!

と考えるほど、意識が過剰になります。ついには、視線にこだわりすぎて、恐怖症などに発展することもあるため注意が必要です。こだわりを減らしてアイコンタクトしよう

こだわりすぎを軽減!

実際にこだわりを減らすにはどうすれば良いのでしょうか。ポイントは2つあります。

あるがままの自分を眺める

「アイコンタクトをしなくては!」「アイコンタクトをしなくては!」と考えるぎすると逆にぎこちなくなってしまいます。

代わりに、「アイコンタクトが苦手な自分がいるな」という自分を俯瞰し、それ以上でも、それ以下でもない、あるがままの感覚を大事にするのです。

少し一歩引いたところで自分を眺めているようなイメージです。アイコンタクトに過剰に反応しないようにしましょう。

やるべきことに集中

その上で、実際にどうするか?に意識を向けていきます。アイコンタクトにとらわれすぎないような形で、できる範囲で実際に何をするかを考えます。

「1分に1回ぐらい目をチラっと見れればOK!」「会話の最中、たまに目が合えばOk」これぐらいの感覚で、過剰にならない程度に行動を意識します。

「ずっと目をみよう!」「会話の最中絶えず意識しよう!」こんな風に考えると悪化しますので気をつけてください。このポイントを意識して練習問題に取り組んでくださいね。

練習問題

理解を深めるため練習問題で考えてみましょう。

練習問題1

大好きな異性との初デート中、カフェで休憩をする事になりました。好かれたいので「アイコンタクトをしなきゃ」と終始意識してみましたが、目線が泳ぎ、ぎこちなくなてしまいました。

このような場合どのように考えると良いでしょうか。

 

解答例
あるがまま
・アイコンタクトを気にしている自分がいるな
・こだわるのは20%程度でOK!
・多少ぎこちないアイコンタクトでもOK

やるべきことに集中
・相手に楽しんでもらえる話をしよう
・相手の話にしっかり耳を傾けよう

 

練習問題2

大切なクライアントとの接待に参加する事になりました。「クライアントの目を見て話さなくてはならない」と考え始めると止まらなくなってきました。

この場合、どんなことを意識すれば良いでしょうか。

 

解答例

あるがまま
・目を気にしているなあ…
・気にするのは仕方がないこと
・多少ぎこちなくてもOK

やるべきことに集中
・考えていた話題を話そう
・得意先の話に耳を傾けよう

アイコンタクトできる人になるコツ

思い込みを変えよう!

練習問題はいかがでしたか。アイコンタクトへの意識をゼロにするのは、難しいので少しだけこだわりを減らすくらいの気持ちで取り組んでみましょう。考え方のポイントは「やるべき行動に集中」です。繰り返し実践してみてくださいね。

森田療法

今回のコラムは森田療法の精神交互作用を応用して解説しました。より深く理解をしたい方は、こちらの森田療法コラムを参考にしてみてください。

お知らせ

これまで「アイコンタクト」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。

私たちが講義をしている講座となります。是非お待ちしています(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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