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ネガティブの意味や問題を専門家が解説します。

ネガティブ,意味


ネガティブの意味や問題を専門家が解説①

ネガティブを専門家が解説します

みなさんはじめまして!

コラム担当 兵働
出典担当  橋爪です。

私たちは臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや精神保健に関する活動を行っています。

みなさんの周りに、何事にも自信がなく消極的な人、どんな時でもマイナスに考えてしまう人、いつも暗くて近寄りがたい人など、ネガティブ思考な人がいませんか。日本人はネガティブ思考になりやすい人種のため、けっこういるのではないでしょうか。

世界の国々を対象としたある意識調査の結果によると、日本の若者は他の国々と比べるとネガティブな思いを抱く割合が高いと示されています。この理由の1つが遺伝子と言われています。人の遺伝子に「恐怖遺伝子」という恐怖をコントロールする遺伝子があり、最近の研究結果で日本人が最も多くこの遺伝子を保有していると分かっています。日本人は、怖がりであるがゆえに、恐怖に備えるために色々とネガティブな考えをしてしまいがちだということです

日本人が陥りやすいネガティブ思考にはどのような問題があるのでしょうか?このコラムでは、ネガティブ思考で悩んでいる方、ポジティブになりたい方向けに、ネガティブの意味や正しい知識を全5回のコラムで解説していきたいと思います。

 

問題多発!ネガティブ思考の影響

ネガティブ思考の意味は、物ごとを否定的・消極的に捉えてしまう事です。このネガティブ思考が、体調に影響を与えるという研究は数多くあります。

例えば、
アメリカのデューク大学で2005年にブルメット氏らが発表した論文では、冠動脈疾患の患者(866名)に対して事前にアンケートでポジティブ思考の人とネガティブ思考の人に分け約11.4年間追跡調査を行ったところ、ポジティブ思考の人の方がネガティブ思考の人よりも約22%も生存率が高いことが示されています。このように、ネガティブな思考は、健康な状態を維持するうえで重要な役割を持っていると言う事です。

そもそもネガティブ思考は誰でもいだくものなので、抱くことその物に問題はありません。しかし、ネガティブな思考ばかりにとらわれてしまうのは大きな問題です。

例えば、自分に自信が持てないため、他人の意見に振り回されその場を楽しむ事ができない場合があります。また。物ごとに消極的になるため、仕事やプライベートでの大きなチャンスを逃してしまう事もあるでしょう。そして、悩みが強くなると夜眠れなくなり体調に悪影響を与えてしまったり、ネガティブ思考が高まりすぎるとやる気や意欲の低下が起こり、集中力もなくなってしまいます。最悪の場合、うつ病になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

 

簡単診断!ネガティブ反すう傾向を確認

まずは、自身のネガティブ思考を客観的に知るため、セルフチェックをしてみましょう!

このネガティブ思考セルフチェックでは、あなたの「ネガティブ反すう」傾向がわかります。「反すう」の意味は、頭の中で考えを繰り返し行う事です。そして、ネガティブな考えを繰り返してしまう事を「ネガティブ反すう」といいます。

次の質問であなたに最もあてはまると思うものを1つだけ選んでください。回答が終わったらすべての項目の得点を合計してくださいね。

 

ネガティブ反すうチェックの傾向と対策

0点~4点
「ネガティブ反すう」傾向はほとんどありません。
ネガティブなことがあってもすぐに切り替えることができそうです。いつも楽観的な考えで突き進んでいるタイプかもしれませんね。

 

5点~9点
「ネガティブ反すう」傾向が少しある。

ネガティブなことを反すうしても、長引くことは稀でしょう。ただし、油断は禁物です。今後ネガティブ反すう傾向が高くなる可能性もあるので、定期的にセルフチェックしてみるのもいいでしょう。

 

10点~14点
「ネガティブ反すう」傾向が強い。
ネガティブなことがあると、落ち込みやすいところがあるかもしれません。疲れやストレスがやや溜まっている可能性も考えられます。気分転換などでゆっくり頭を休める時間をとるだけでもネガティブ反すうを少なくすることができますよ。

 

15点~20点
ネガティブ反すうの傾向がかなり強い。
日常生活の些細な失敗にも気を取られてしまい、うまく力が発揮できないことがありませんか。ストレスをため込んでいる可能性もあるため、十分な休養をとるのも良いでしょう。ネガティブ思考で苦しい場合には、専門の医療機関に受診することもおすすめします。

 

ネガティブ反すう傾向の結果はいかがでしたか。まずは、結果を受け止めこれからに活かしていきましょう。そうすることで、日常生活の中で自分のネガティブ反すうに気づきやすくなり、ネガティブ思考の悪循環から抜け出しやすくなりますよ。

 

3つの原因がネガティブを強めている!

先ほどご紹介したとおり、日本人はネガティブ思考になりやすい傾向があります。そして、更にネガティブ思考を強めてしまうのが人それぞれの性格や考え方です。以下に、ネガティブ思考を強めてしまう原因を3つ紹介します。

 

①自責が強い
ネガティブ思考が強い人は、上手くいかなかった出来事の原因を、自分のせいにしてしまう傾向があります。例えば、テストで悪い点数を取ってしまった時に、自分の努力不足だと思う人もいればテストが難しすぎたと思う人もいます。ネガティブ思考を強めてしまう人は、前者のよう自分のせいにしてしまいます。

出来事の原因は1つとは限りません。色々な視点から正しく原因を捉える事で、ネガティブな思考が改善に向かいます。対処のコツや練習問題を交えながらコラム②で詳しくご紹介していきますね。

②「ネガティブ反すう」傾向が高い
ネガティブ思考が強い人は、先ほどのセルフチェックでご紹介した「ネガティブ反すう」傾向が高くなります。多くの人はマイナスの出来事を、忘れてしまったり別の考えに切り替わったりします。しかし、ネガティブ思考が強い人は悪い出来事を繰り返し考え、何度もその嫌な感覚を思い出してしまいます。

このような思考のクセはすぐには抜けないため、焦らず対応する事が大切です。取り組みやすい対処のコツをコラム③でご紹介していきます。

③認知の歪み
ネガティブ思考が強い人は、良い事を良いと考えられなかったり、良い事を悪い事と置き換えてしまう、思考パターンがあります。このような思考パターンは認知の歪みといわれ、ネガティブ思考を強める事はもちろん、新たなネガティブを生みだしてしまい、ストレスや病気の原因になる場合もあります。

この認知の歪みは、認知療法で修正することができます。コラム④で詳しく紹介していきます。まずは、自分の思考パターンを知り、正しい判断をするきかっけを作っていきましょう。

 

意味や対策も!ネガティブを改善しよう

このように「自責が強い」「「ネガティブ反すう」傾向が高い」「認知の歪み」が、ネガティブ思考を強める原因となることが多いようです。次回以降はネガティブついて考えていきます。内容は以下の通りです。

コラム② ネガティブ思考を改善!正しい帰属へのコツ
コラム③ ネガティブを簡単診断!3つのコツも紹介
コラム④ ネガティブを治す!すぐできる認知療法で

ネガティブ思考を改善できると、自分や他人の言動にいちいち左右されることが少なくなり、物事にも積極的にチャレンジできるようになります。そのため、人間関係や仕事の幅も広がり、心と身体の健康状態も保つことができると思います。ネガティブコラムを通して目指していきましょう!

次回はネガティブ思考を強めている原因の一つ目「自責が強い」の解決方法をご紹介します。次回のネガティブコラムもお楽しみに!

★ 日本人はネガティブ思考の人が多い
★ ネガティブ反すうの意味も確認しよう
★ ネガティブ思考は様々な問題を引き起こす
★ ネガティブを強める3つの原因の意味や対策を確認しよう

 

*出典:

コミュニケーション講座


専門家である臨床心理士の兵働が詳しく解説します。