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アイデンティティを確立するには周りの価値観も大事に

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アイデンティティの確立‐周りの価値観も大事に

今回はアイデンティティの確立コラム④です。

アイデンティティを確立する方法​
②ライフチャート法
③メンタライゼーション法
④周りの価値観も大事に

コラム4では「周りの価値観を大事に」をテーマに解説します。

アイデンティティ 存在感

独りよがりな確立の危険性

独りよがりはNG

アイデンティティという言葉は

・ぶれない自分を持っていること
・人の目を気にしないこと
・嫌われることもいとわない

など、自分を中心としたイメージを持たれる方が多いです。これは間違ってはいないのですが同時に他者視点を取り入れることも大事になります。なぜなら自分一人で確立したアイデンティティは、独りよがりで不健康な価値観になりやすいからです。

歪んだ価値観に注意

例えば、「人は損得だけで生きている」というアイデンティティを確立してしまった方がいました。その方は利用し利用されるという関係性のみを求め、殺伐とした世界観を持っていました。

もちろん人間関係は損得の側面もありますが、その価値観だけで社会が成り立っているという価値観では、健康的な人間関係を築くことはできないでしょう。

なぜなら「人は損得だけで生きている」と考えている人と、心から付き合いたいと思う人は少ないからです。実際その方は、人間関係がいつも不安定で孤立しやすく、メンタルヘルスも悪い状態でした。

ブレない自分を見つけよう

調和を大事に

心理社会的同一性

ここで皆さんに抑えて頂きたい言葉があります。それは「心理社会的同一性」という言葉です。アイデンティティを提唱したエリクソンが大事にしている考え方です。

心理社会的同一性とは以下の意味があります。

社会の中に役割を持って、活躍しているという感覚

私たちは、人間関係の中で生きています。その中で認められる価値観を持ち、周りの人と調和をしながら個性を発揮していくことが大事なのです。

仕事は人を喜ばせる事

例えば、アイデンティティを確立するには人生の大半の時間を占める「やりたい仕事をみつける」ことが課題になります。

一方で、あなたがポテトチップスが好きで、ポテトチップスをひたすら食べる仕事をしたい!と思ってもそれは叶わぬ夢でしょう。

なぜなら仕事は「誰かを喜ばせる」ことが必要だからです。いくらあなたが「〇〇がしたい!」と思ったとしても、同時に誰かを喜ばせないと仕事として成立しないのです。

その意味でアイデンティティを確立するためには、周りの人の気持ちを考え、社会がなにを求めているのかを熟考し、その上で自分らしさをどう発揮していくか?ここまで考えてはじめて筋の通った健康的な確立につながっていくのです。

まとめ

私はシチューが好きなのですが、アイデンティティの確立はまるでシチューのようなものだと考えています。私はニンジン、私はお肉、私はスープとそれぞれが自覚し周りと調和していくとおいしいシチューが出来上がります。

皆さんはどんな社会と言うシチューの中でどんな素敵な役割を発揮していきますか?アイデンティティを確立する上で、最後の仕上げとして周りとの調和も是非意識してみてください♪

アイデンティティ 人格

まとめとお知らせ,リンク

お知らせ

ここまでアイデンティティコラムにお付き合い頂きありがとうございました。人生は一度しかありません。その1度しかない人生でアイデンティティを確立し、人生を充実させてください♪

また、コラムだけでなく公認心理師のアイデンティティ確立に関する講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。筆者も講師をしています。是非お待ちしています(^^)↓クリック↓

アイデンティティコラムリンク

アイデンティティコラムは4回シリーズです。まだ読んでいないコラムがありましたらご一読ください。

アイデンティティを確立する方法​
②ライフチャート法
③メンタライゼーション法
④周りの価値観も大事に

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
Erikson, E. H.(1959)Identity and life cycle: Psychological issues. New York: International Universities press.
大野久(1984)現代青年の充実感に関する一研究-現代青年の心情モデルに関する検討- 教育心理学研究 32 100-109
谷冬彦(2001)青年期における同一性の感覚の構造 -多次元自我同一性尺度MEISの作成- 教育心理学研究 49 265-273
山田彩留子・岡本祐子(2008) 大学生の親に対する態度と行動とアイデンティティ、対人態度の関連性 広島大学心理学研究 第8号 107-120