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アイデンティティを確立する,メンタライゼーション法

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アイデンティティを確立する,メンタライゼーション法

今回はアイデンティティの確立コラム③です。

アイデンティティを確立する方法​
②ライフチャート法
③メンタライゼーション法
④相手の価値観も大事にする

コラム3では「メンタライゼ―ション」をテーマに解説していきます。

アイデンティティ 個性

・自分の心と向き合うことが少ない
・周りの環境に流されてしまう
・相手の意向に沿おうとし過ぎる
このような傾向がある方はアイデンティティを確立しにくいかもしれません。

例えば、カウンセリング場面では
「親の言うことばかり聞いてきた」とお話しされる人がいます。
親の言う通りにしてきたので、自分がどう考えているかどう感じているかという点を意識してこなかったのです。このような傾向がある場合はメンタライゼーションが有効です。

メンタライゼーション

メンタライゼーションとは

メンタライゼーションとは、1990年代にイギリスの精神分析家であるフォーナギーが提唱した概念で、

①身の周りに起こった出来事に対して
②心理的な背景を読み取る能力
とされています。近藤ら(2013)はカウンセリングにおいて、メンタライゼーションの視点がある人ほどアイデンティティを確立しやすいという事例報告もなされています。

具体例

例えば仕事をした後、何日か疲れがたまっていたとします。それでも仕事をし続けついに倒れてしまったします。

この時
「なぜこんなに働いてしまったのだろう」
「叱られたくないという気持ちがあったかも」
「周りの目を気にしすぎて自分をないがしろにしている」
「自分をもっと大事にしたほうが幸せになれそうだ」
と気が付く、これがメンタライゼーションです。

人間関係で行き詰まった時などに「自分の価値観は?考えは?どう感じていたのか?」を明確に言葉で話せるようになるとアイデンティティを確立しやすくなります。まとめるとこのような感じですね。

アイデンティティ 価値観

メンタライゼーション挑戦

3つのステップ

メンタライゼーションについてなんとなく理解できましたでしょうか?ここではもう少し踏み込んで実践的なやり方を解説します。

具体的には
①できごとを客観的に書きだす
②行動や振る舞い方を書きだす
③価値観・考えを書きだす
という3つのステップで考えていきます。まずは例を見ていきましょう。

具体例
・登場人物
太郎さん  おとなしい性格
花子さん  活発な性格 

・関係性
職場の同僚

・出来事
太郎さんと花子さんは飲みに行きました。花子さんはとても積極的な同僚でおしゃべりです。

「太郎さん、次の注文は、これがいいですよね」
「最近〇〇があってね」
「今度は〇〇の店に行こう」
とどんどん仕切ってくれます。太郎さんは必死にその場についていきました。終わってみるとなぜかどっと疲れが出てきました。①できごとを客観的に書きだす
⇒おしゃべりなBさんと飲みに行った。Bさんのペースでわーっとしゃべって、Bさんがどんどん注文する。いつも早い。

②行動や振る舞い方を書きだす
⇒何とか必死についていくような感じ。終わった後疲れた。

③価値観・考えを書きだす
⇒本当は食べたいものがあった
 自分も色々Bさんに聞いてほしいこともあった
 私は、もっと主体的に生きたいのかもしれない!

裏側にある価値観が大事

まずは「疲れた」「幸せ」など自分の感情に焦点を当て、その裏側にある自分の価値観を探していくようにするといいでしょう。

この例では最終的に「主体的に生きる」という小さなアイデンティティの確立につながっていますね。ここで大事なことは正解・不正解を追及することではなく、自分の気持ちを発見していくことです。

自分の気持ちに気が付く

普段の生活では困ったことに対して意外と目をつぶってしまいがちです。忙しい現代社会では自分の気持ちと向き合う暇がなく、後回しになってしまいます。

しかし、いつも自分の気持ちに蓋をする癖をつけると、どっと疲れが出てきたりもっと悪い状況になるとメンタル面での不調・アイデンティティ拡散につながる場合もあります。

裏側にある価値観が大事

必ず私たちそれぞれがしている行動の背景には、私たちの心が存在します。ここでの心とは、あなた自身が持つ考えや感情のことです。その私たちの心の声によく耳を傾けてもらえると、自分についての気づきが得られることがあります。

そこで気づいたことがアイデンティティを形成していく第1歩となるのです。

本当の自分とは

練習してみよう

今度は皆さんの番です。下記の下書きを元に自分の価値観や思いに気が付いて、それを一度確認したり、考え直してみたりしましょう。

①できごとを客観的に書きだす
②行動や振る舞い方を書きだす
③価値観・考えを書きだす

お知らせとリンク

お知らせ♪

公認心理師のアイデンティティ確立に関する講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。筆者も講師をしています。是非お待ちしています(^^)↓下記をクリック♪↓

アイデンティティコラムリンク

アイデンティティコラムは全部で4回シリーズです。まだ読んでいないコラムがある場合は是非ご一読ください。

アイデンティティを確立する方法​
②ライフチャート法
③メンタライゼーション法
④相手の価値観も大事にする

メンタライゼーションの理解を深めたい方

より深くメンタライゼーションについて理解を深めたい方は下記のコラムを参照ください。より詳細な手法を紹介しています。

メンタライゼーション

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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