>
>
>
アイデンティティと簡単な具体例③

アイデンティティと簡単な具体例③

そしてコラム①では、アイデンティティについて

・私は他の誰でもないたった1人の自分
・将来やりたいことがはっきりとしている
・今までの私もこれからの私もずっと私
・過去があるから今の自分がある

といった感覚を持てていることであるとお話ししていました。ただ、抽象的でわかりにくい部分も多いかと思います。そこで、「アイデンティティ確立までの流れ」について具体例を示したいと思います。

自分を知ろう

寝たきりになったAさんの事例

講師川島が出会った生徒さんについてお話します。(個人情報があるので事実を変えて書きます)

22歳男性のAさんは以下のような状況でした。

・とりあえず大学進学
・やりたいことがない
・就職活動に身が入らない

そんな中、アイデンティティ確立に大きく影響する出来事が起こります。

①指の違和感
Aさんは夕食でいつも通りごはんを食べようとしたところ、指に異変を感じます。普段通りに箸を持つことができないのです。

なんど箸を持とうとしても、歪な持ち方になってしまいます。この時、Aさんは「ちょっと手がしびれているだけだ」と思い、病院には行きませんでした。

②難病を発症
しかし、その後も箸の持ちにくさは改善されず、右手の握力が30%程度を落ちている実感がありました。
さすがにまずいと思ったAさんに病院に行くことにします。そこで告げられた内容は・・・

ALS(筋萎縮性側索硬化症)  

という病です。ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、だんだんと筋力が弱ってしまい、最後には寝たきりの状態になってしまう病です。現在では有効な治療法は見つかっておらず難病指定されている病気の1つでした。担当の医師からは「将来寝たきりの状態になるかもしれない…」と告げられ、Aさんは絶望感に苛まれることになります。

アイデンティティ 例

③絶望とアイデンティティ
診断を受けたAさんは現実を受け止めきれませんでした。そんなはずはない・・・そう自分に言い聞かせる気持ちとは裏腹に、体はどんどん動かなくなっていきます。

なんで自分だけがこんな目に…
神様は不平等にもほどがある…
笑うことすらできないなんて…

Aさんは絶望に淵に立たせされ、今後の進路のことなんてもはや頭にありませんでした。ついには、Aさんは寝たきりの状態になり、言葉を発することもできなくなりました。家族の支えを借りつつ、病院で暮らしている状態です。

「こんな状態で自分に生きる道なんてあるのだろうか…」

と考えていたところ、ある日なんとなく眺めていたTVから目を疑う情報が流れてきます
そこには、なんと目の動きだけでPCを操作しプログラミング開発をしている人の姿が映っていました。

同じALS患者で、プログラミングに出会ってから人生が救われたと答えています。Aさんは衝撃を受けました。

動けなくても人の役に立てるなんて…
ALSでも社会貢献ができるのか…
まだ自分にも希望があるのでは…

その後、トレーニングに時間を要したものの、なんとかIT企業への就職が決まりました。現在ではシステム開発に携わり、ALS患者向けのソフトウェア開発を行っています。

今ではアイデンティティが確立され、自分らしさを軸に社会とのつがながりを感じられているそうです。先日、同じALS患者さんから「あなたのおかげで人生の目的が見つかりました、本当に感謝しています」とのメッセージをもらい、感動したAさんの目から涙が溢れていました。

☆ここでのポイント
・悲劇的な状況でも意味を見いだせたこと
・同じALS患者で前向きに生きている人を見つけた

自分を確立させよう

アイデンティティの例で理解

具体例を知ることで、アイデンティティを確立までの流れを知ることができます。まだ、自分とは何かがわからない方は今回はご紹介したポイントを参考に、自分の価値観について考えてみてください。

すぐには見つからないかもしれませんが、普段から自分らしさを意識することで、だんだんと自己理解が深まっていきます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

★アイデンティティの具体例で自分を確立させよう

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

目次

①確立・拡散の意味とは?
②アイデンティティの意味
③確立までの簡単な例
④アイデンティティ拡散の問題点
⑤アイデンティティ診断とチェック
⑥価値観を洞察で確立できる
⑦ライフチャートで人生の整理を
⑧確立!ポイントは2つの視点

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→