>
>
>

妬みや嫉みの心理を良いパワーに変えるコツを知ろう!

妬み,嫉み,心理


妬みや嫉みの心理を良いパワーに変えるコツ②

コラム①では、妬みやすくなってしまう3つの原因をあげました。具体的には「①自分に自信がない」「②他人と比較してしまう」「③感情に流されやすい」でしたね。今回のコラムでは、原因の1つである「自分に自信がない」の対処法をご紹介します。

妬みの感情をコントロールする上で、まず知っておきたいことは、妬みには「悪い妬み」と「良い妬み」があるということです。妬みに良い面があるなんて、ちょっと意外に感じられるかもしれませんが、妬みの研究においてもそのことが分かっています。

1972年、フォスター(Foster, G.)の妬みに関する論文では、妬みを感じることで、自分の足りない部分に気付くことができると述べられています。そして、その足りない部分(=自信のないところ)を直そうという心理が自然と働き、頑張るモチベーションが上がるというのです。

妬みの感情を抱きやすい人は、そのネガティブな感情をバネにより一層頑張ることが可能だといえます。「悪い妬み」を「良い妬み」つまりエネルギーやパワーに変えることができれば、今よりもっと成長することができるのです。そのためには、まず自信のない部分に「気付く」ということが、妬みの感情を克服する大切な第一歩です。

 

他者との関係で成り立つ自尊心のしくみ

妬みをコントロールするためには「気付く」ことが大切だと分かりましたが、それでは実際に、どうすれば自信を持つことができるのでしょうか。コラム①でもお伝えしたように、自分に自信がなく自尊心が低い人の方が、妬みの感情を持ちやすいという研究結果があります。

自尊心とは、自分に対して好意的な評価を行うことです。そして自尊心には、「他者の影響を大きく受ける」という特徴があります。例えば何か失敗をした時に、「失敗したな」と自分で思うだけでなく「あいつは能力が低いな」「できないやつだ」と他者から低い評価を受けることで、自尊心が低下します。この自尊心の成り立ちには、

○ 自分と他者との心理的距離
○ 自己関与度
○ 他者の遂行レベル

という3つの要素が複雑に絡み合っています。つまり、自尊心というものは、他者と自分を常に照らし合わせることで成り立っているのです。

 

自尊心を高めて、妬みや嫉みを克服!

では、どうすれば自尊心を高められるのでしょうか。それにはまず、自分で自分を認めてあげることです。○○が得意な自分も、△△が苦手な自分も、自分であることに変わりありません。自分で自分を「これでいいのだ」と認めてあげないかぎり、他人に認められていると感じることはないでしょう。

さらに、「今の自分にできること、できないこと」を明確にすることも大切です。「できること」を知ると、それをさらに伸ばしていくことができます。また、「できないこと」を知ると、課題が明確になって、自分の問題に向き合うことができます。

例えば、自分の問題を知らずに他者から低い評価を受けると、その指摘は深く心に突き刺さり、自尊心が一気に低下してしまいます。あらかじめ自分のできないことを知っておけば、「それは分かっています」と、一つ間を置くことができ、極端な自尊心の低下を防ぐことができます。

 

妬みや嫉みの心理を克服しよう!

練習問題をやってみてどうでしたか?すぐには自分の課題を見つけ出す事はできないかもしれませんが、少しづつ自信を付けていきましょう。

自尊心を保つことは、他者と関わり、集団の中で生活する私たちにとって、とても大切なことです。妬みの感情をコントロールするために、まずは自分を知って、自尊心を高めていきましょう。そうすることで、自分に自信を持つことができ、他人の成功に恐怖することもなくなるはずです。

次回のコラムでは、妬みやすくなる2つ目の原因「他人と比較してしまう」について解説していきます。次回もお楽しみに!

★ 悪い妬みをバネに、良い妬みに変えよう!
★ 自分を知ることが妬み・嫉みの心理を克服するカギ
★ 自尊心を高めて妬みや嫉みを克服しよう!

 

*出典
・Foster, G. (1972). The anatomy of envy: A study in symbolic behavior. Current Anthropology, 13,165-202.

コミュニケーション講座


克服するためのコツを確認しましょう!